【5/22更新】 印南敦史の名盤はハイレゾで聴く

2020/05/22
月間50本以上の書評を執筆する書評家であり、ベストセラー『遅読家のための読書術――情報洪水でも疲れない「フロー・リーディング」の習慣』の作家としても知られ、更にヒップホップなどのブラック・ミュージックからクラシックまでを幅広くフォローする異色の音楽評論家としての顔を持つ印南敦史による連載「印南敦史の名盤はハイレゾで聴く」。
ビリー・ジョエル『Piano Man』
新型コロナが改めて実感させてくれた、“You’re My Home”への思い入れの強さ

「ステイ・ホーム」が続いておりますね。もっとも家で仕事をしている僕の場合はもとからステイ・ホームなので、生活スタイルはあまり変わっていないのですが。

しかし、いずれにしても前回 以来、ちょっと時間ができたらe-onkyoにアクセスし、“HOME”のついた楽曲を探したりする習慣がついてしまったのでした。気のせいかもしれないけれど、なにか重要な曲を忘れているような気がして。

ってことでいろいろチェックした結果、ある曲にたどり着きました。ビリー・ジョエルの1973年作『Piano Man』に収められている、 “You’re My Home”というミディアム・ナンバーがそれ。

アルバム内ではあまり目立たないかもしれませんが、ギターの音色が心地よい印象的な楽曲なのです。

ちなみにこの曲には「僕の故郷」というベタすぎる邦題がついているのですが、なんだか繊細な曲調が台なしになっちゃうような感じですねー。現代をカナ表記にしただけのほうがよかったのに。

という話はともかく、この曲が入った『Piano Man』はアルバム単位で見ても非常に質の高い作品。

初のヒット曲であるタイトル・トラックを生んだ、1973年リリースのセカンド・アルバム。これ以前には伸び悩みの時期があっただけに、ビリー・ジョエルの快進撃はここからスタートしたといってもいいと思います。

などと知ったようなことを書いていますが、本作リリース当時の僕はまだ小学生でした。同世代には同じような方も多いと思うのですが、1977年の大ヒット作『Stranger』と続く『52nd Street』 によって彼のことを意識するようになったのです。

そののち過去の作品を聴いてみたため、本作に関しては完全な後追い。とはいえ聴きなおしてみると、いまでもいろいろな記憶が蘇ってくるんですよね。特に高校1年生くらいのときのことを。

理由は至ってシンプル。中3のときに『Stranger』が、翌年に『52nd Street』がヒットしたからです。つまり、そのタイミングで『Piano Man』までさかのぼってみたからこそ、当時の新作と同じように記憶に刻まれているわけです。

表題曲“Piano Man”は、週末のバーでピアノの弾き語りをする男の目線に立った曲です。ファースト・アルバム『Cold Spring Harbor』がヒットに結びつかず(悪くないアルバムなんですけどね)、うつ病を患っていたビリーは、そののち移住先のロサンジェルスのクラブで弾き語りをしていた時期があったのですが、つまり“Piano Man”には、そんな自身の体験が映し出されているのです。

このアルバムでのビリーは、いろいろな意味でバランスがとれているように思います。声も若々しく、だから瑞々しくもあり、かといって、ただ明るいだけではなく、暗すぎるわけでもない。

苦難を乗り越えてきたからこそ身についたのであろう、深みのようなものを感じることができるというか。

“The Ballad of Billy the Kid(邦題:さすらいのビリー・ザ・キッド)”も、単に転調が多いから、というだけでなく、相応の人生経験をしていなければ、つまり人間的な深みが備わっていない限りは歌いこなせない曲だと感じますし。

また後半の“Stop in Nevada”や“Captain Jack”などの目立たない楽曲すら非常によくできていて、どれをシングル・カットしたとしても、それなりにヒットしたかもしれないと思えたりもします。だから、何度聴いても飽きることがありません。

しかし個人的には、やはり先述した“You’re My Home”の印象が強いんだよなー。

……いや、違う。よくよく考えれば“You’re My Home”は、必ずしも強烈な記憶として残っていたわけではないのでした。

でも、コロナ禍に伴って「ステイ・ホーム」が叫ばれたからこそ、この曲があったことを思い出したのです。そして聴きなおしてみた結果、「この曲って、自分が思っていたよりも大きな意味を持っていた(しっかり記憶に刻まれていた)んだな」ということを改めて知らされたということ。

そういう意味では、新型コロナがきっかけになったともいえそうです。あんまり喜べない話ではありますが、でも『Piano Man』を聴きなおすきっかけができたことだけは無駄ではなかった気がします。



『ピアノ・マン』
Billy Joel


 
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印南敦史 プロフィール

 

印南敦史(いんなみ・あつし)
東京出身。作家、書評家、音楽評論家。各種メディアに、月間50本以上の書評を執筆。新刊は、『人と会っても疲れない コミュ障のための聴き方・話し方』(日本実業出版社)。他にもベストセラー『遅読家のための読書術――情報洪水でも疲れない「フロー・リーディング」の習慣』(ダイヤモンド社)をはじめ著書多数。音楽評論家としては、ヒップホップなどのブラック・ミュージックからクラシックまでを幅広くフォローする異色の存在。

ブログ「印南敦史の、おもに立ち食いそば」

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