【6/5更新】 印南敦史の名盤はハイレゾで聴く

2020/06/05
月間50本以上の書評を執筆する書評家であり、ベストセラー『遅読家のための読書術――情報洪水でも疲れない「フロー・リーディング」の習慣』の作家としても知られ、更にヒップホップなどのブラック・ミュージックからクラシックまでを幅広くフォローする異色の音楽評論家としての顔を持つ印南敦史による連載「印南敦史の名盤はハイレゾで聴く」。
ザ・クラッシュ『コンバット・ロック』
クラッシュの原点回帰作が思い出させてくれる、うまくいかなかった日々の記憶

僕はオリジナル・パンク世代です。中学2年のとき、ロンドンにセックス・ピストルズが出てきたのです。ちなみに同じ年にはピンク・レディーが「ペッパー警部」でブレイクし、一方ではザ・バンドが解散しました。

そんな状況下で思春期を過ごしたのですから、価値観がめっちゃくちゃになっても不思議はありませんね。少なくとも僕に関しては、そうしたなかで「なんでもアリ」だということを実感していた気がします。

パンクに話を戻すと、その翌年の1977年秋に、ピストルズは『Never Mind the Bollocks Here’s the Sex Pistols』というアルバムをリリースして全世界にインパクトを投げかけました。

しかし同じ77年にはザ・ジャムが『In the City』を、そしてザ・クラッシュが『The Clash(放題:白い暴動)』でデビューしてもいます。つまりこのあたりから、オーヴァーグラウンドでも本格的なパンク・ムーヴメントが始動したわけです。

ちなみに、あのころを知っている人たちの好みは、(ピストルズは別格としても)“ジャム派”と“クラッシュ派”に分かれていたように思います。

モッズ・カルチャーをバックグラウンドに持つジャムには洗練された印象があり、リズム&ブルースのエッセンスも取り入れていたため、ジャムから黒人音楽へ進む人が目立ちました。ジャムとその周辺は、全体的に“おしゃれさん”で構成されていたような感じだったのです。

一方のクラッシュも次第にレゲエやダブ、黒人音楽などに傾倒していくのですが、ジャムにくらべればベタで泥臭いイメージがありました。ひとえにそれはフロントマンであるジョー・ストラマーの人間性の影響だと思うのですが、おしゃれというよりは、生真面目で不器用。しかし、その人間味に不思議な魅力があったということです。

そんなこともあってか、おしゃれでもなんでもなかった僕は、圧倒的クラッシュ派でした。クラッシュから得た価値観はそののち「過激であればいい」というおかしな方向に暴走し、より過激なハードコア・パンクの方向へと進んでいきました。

振り返れば、なにをやってもうまくいかないフラストレーションをハードコア・パンクや初期のヒップホップによって発散していたわけですが、その原点にあったのがクラッシュのあり方、もっといえばジョー・ストラマーの人間性だったわけです。

『コンバット・ロック』は、クラッシュが1982年の春にリリースした5枚目のアルバムです。ストレートなパンク・サウンドからレゲエ、ダブ、リズム&ブルースなどに傾倒していったクラッシュが、ふたたびシンプルかつストレートなサウンドへと立ち戻った作品。

オリジナル・メンバーであるトッパー・ヒードンとミック・ジョーンズが参加した、最後のアルバムでもあります。

オープニングの“Know Your Rights(「権利主張」という邦題が恥ずかしかった)”で高らかに幕を開け、トライバルなドラム・ビートが印象的な“Car Jamming”、シングルにもなった代表曲である“Should I Stay or Should I Go?”、そして同じくシングル “Rock the Casbah”と続く前半の流れが特に最高。

“Rock the Casbah”は、ロックが禁止されていたホメイニ政権下のイランをモチーフにした政治的な楽曲ですが、ダンサブルな曲調も共感されて大ヒット。当時通っていた新宿の「ツバキハウス」というパンク/ニュー・ウェイヴ系ディスコでも、この曲がかかるとフロアが盛り上がったことを憶えています。

そんなこともあり、前12曲中前半4曲の印象が非常に強いのですが、もちろん以後の楽曲も非常に高品質。

LPではB面のトップに収録されていたファンク・トラックの“Overpowered by Funk”などは、リリースから40年近く経ったいま聴いてもまったく古さを感じさせません。ゆる~いレゲエ・ビートの“Ghetto Defendant”も好きだったな。

それにしてもこのアルバムを聴くと、どうしてもリリース当時、すなわち1982年の春から夏ごろのことを思い出してしまいます。

一浪して、行きたくもなかった某大学に入った年。希望のかけらも持てず(絶望しかなく)、ただ所属していた軽音楽部の人たちと過ごしていたころです。

結局は“そこにいる自分”に納得がいかず中退することになったのですが、あの軽音楽部の先輩方のことだけは、いまでもよく思い出します。

フランク・ザッパっぽい、かなり高度なバンドを率いていた青木さんとか、いまどうしているのかな? クラッシュが大好きだったガットさんとは、『コンバット・ロック』の話をよくしたなー。

当時の自分を振り返ると恥ずかしいことばかりなのですが、いつも一緒にいた先輩たちは、やはりどこか懐かしいのです。



『コンバット・ロック』
THE CLASH


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【8/13更新】ボビー・コールドウェル『イヴニング・スキャンダル』
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【7/20更新】エア・サプライ『Live in Hong Kong』
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印南敦史 プロフィール

 

印南敦史(いんなみ・あつし)
東京出身。作家、書評家、音楽評論家。各種メディアに、月間50本以上の書評を執筆。新刊は、『人と会っても疲れない コミュ障のための聴き方・話し方』(日本実業出版社)。他にもベストセラー『遅読家のための読書術――情報洪水でも疲れない「フロー・リーディング」の習慣』(ダイヤモンド社)をはじめ著書多数。音楽評論家としては、ヒップホップなどのブラック・ミュージックからクラシックまでを幅広くフォローする異色の存在。

ブログ「印南敦史の、おもに立ち食いそば」

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