【1/17更新】 印南敦史の名盤はハイレゾで聴く

2020/01/17
月間50本以上の書評を執筆する書評家であり、ベストセラー『遅読家のための読書術――情報洪水でも疲れない「フロー・リーディング」の習慣』の作家としても知られ、更にヒップホップなどのブラック・ミュージックからクラシックまでを幅広くフォローする異色の音楽評論家としての顔を持つ印南敦史による連載「印南敦史の名盤はハイレゾで聴く」。
ジョー奥田『Tokyo Forest 24Hours』
「人工の森」である明治神宮の“音”をバイノーラル・レコーディングした作品

東京生まれであるせいか、昔から自然に対する憧れがとても大きかったのです。だから30代のころから、用もないのに奥多摩のほうまで車を飛ばしたり、あるいは“自然音”だけを収録したCDを買い集めたりしていたのでした。

と書いたらいろいろ思い出したのですが、そうそう、自然音のCDはよく買ってたなぁ。郊外の大型書店などでは、『森の小鳥たちの合唱』みたいな小っ恥ずかしいタイトルがついたCDが売られていたじゃないですか。

自然音を収録したソフトってああいうものしかなかったので、見かけたらつい購入してしまっていたのです。

ただ実際のところ、どれを聴いても心の底から満足できることはなかったんですよね。おそらく、理由は2つあります。

まずひとつ目は、録音状態(音質)がよくないものが多かったこと。そしてふたつ目は、独自のコンセプトを持った作品が少なかったこと。

音質に関しては、ハイレゾの時代になってだいぶ改善されたと思います。たとえばe-onkyoで「自然」と検索すると、自然音を収録した作品がズラリと表示されますが、聴いてみるとどれも、それなりに高音質であることがわかります。

ただ、コンセプトに関してはどうでしょう? もちろんすべてを否定する気はありませんが、録音者がアーティスティックな意識を持って、自然音を自身の「作品」に昇華させているものは意外と少ないように感じるのです。

少なくとも僕は漠然とそんな思いを抱いていたのですが、1年半ほど前に衝撃的な作品に出会い、そこから印象や考え方が変化しました。

その作品とは、“自然音録音家”として世界各地の自然音をレコーディングし続けているジョー奥田さんによる、『Tokyo Forest 24Hours』。

東京の真ん中に、人の手によってつくられた“人工の森”である明治神宮の24時間を切り取った作品。2020年の明治神宮鎮座百年を記念したものだそうです。

明治神宮の御苑内にある湧水の井戸「清正井」で夜明け前に収録された水音(“Scene 1 ~10年の時を超え~”)から始まり、“Scene 2 06:00~12:00”では御苑内の虫の声、小鳥やカラスの声、原宿駅のホームから聞こえてくる音などが交錯していきます。

続いて“Scene 3 12:00~18:00”では、原宿駅に山手線が入ってくる音、御苑の玉砂利を踏む人の足音や会話、パトカーのサイレンなどが絡み合います。

夜になった“Scene 4 18:00~24:00”では鳥の声も消え、聞こえてくるのは虫の声と電車の音のみ。しかし際限なく広がっていくような印象のある音は、すぐ近くに街があることを意識させます。

“Scene 5 00:00~06:00”は完全な「夜」。電車の音も消え、森は静寂に包まれることに。

そして“Scene 6 ~永遠の時の流れへ~”では朝が訪れ、ふたたび清正井の水音が聞こえてきます。24時間前と似た音像が映し出されるわけですが、つまりこの時点で、聴き手は時間の「連続性」を意識することができる構造になっているのです。

これは大きなメッセージであり、とても重要なポイントだと思います。

また「メッセージ」「ポイント」という意味では、もうひとつ無視できないことがあります。

奄美大島の自然音を収録した『AMAMI』、宮崎県延岡市奥地の川辺で録音された『HOTARU』など一連の自然音作品とは異なり、電車の音やパトカーのサイレンなど「人工的」な音も含まれている点。

また同じように、カラスの鳴き声が目立っていることにも大きな意味があります。東京にお住まいの方ならおわかりかと思うのですが、朝方のカラスの声は、(うるさいのですけれど)明らかに「東京の音」の構成要素になっているから。

つまり、自然音と人工音が共存するこの作品は、まさに東京のサウンドトラックなのです。

冒頭、自然に対する憧れの強さについて書きましたが、それは「東京に自然がない」というストレスによるものだと思います。ところがこの作品には、自然と人工物によって成立している東京のリアリティが映し出されています。

ここに記録されている自然は、都会を構成するエレメントのなかで息づいています。それがわかるからこそ、結果として安堵感を意識できるのかもしれません。

なお、本作には「※本音源は、自然音のみで音楽は入っておりません。」という注意書きがついています。が、少なくとも僕の感覚では、これは明らかに音楽です。

もともと、音楽の究極のかたちは自然音だと考えていたからかもしれません。しかしどうあれ、僕にとってこれは“音楽”として理想的な作品。

仕事をしているとき、いまだによく聴いているのは、そんな理由があるからです。



『Tokyo Forest 24Hours』
ジョー奥田



 
◆バックナンバー
【1/10更新】マンハッタンズ『Atfer Midnight』
高校3年生の春、学校帰りに駅前のレコード店で買った極上のソウル・ヴォーカル・アルバム

【12/20更新】イーグルス『Please Come Home For Christmas/Funky New Year』
オリジナル・アルバムは収録されていない、知られざるクリスマス・ソングとニューイヤーズ・ソング

【12/13更新】KISS『キッス・ファースト 地獄からの使者 - Kiss』
ファイナル・ツアーを開催中の“地獄の軍団”が、45年も前に生み出した完成度抜群のファースト

【12/6更新】ノーティ・バイ・ネイチャー『Poverty's Paradise』
当時の記憶をも呼び起こす、90年代のヒップホップ全盛期を代表する傑作

【11/22更新】ボブ・ディラン『ストリート・リーガル』
評価は高くなかったけれど、いま聴きなおせば完成度の高さを実感。個人的にはいろいろな思いがある作品

【11/15更新】スモーキー・ロビンソン『Yes It’s You Lady』
普通のことを普通にやっているだけ。だからこそ長く聴き続けられる、スモーキーの隠れ名盤

【11/8更新】ジャクソン・ブラウン『Running on Empty』
さまざまなシチュエーションで録音された音源とライヴ・シーンが交錯する、魅力的な作品

【10/25更新】マーヴィン・ゲイ『What’s Going On Live』
「10歳だったあのころ、海の向こうでマーヴィン・ゲイが歌っていたのか」と思いを馳せると……

【10/18更新】トム・ウェイツ『Heartattack And Vine』
20代のころの大切な仲間を思い出させてくれもする、地味ながらも心に染みるさくれた名作

【10/11更新】チェット・ベイカー『イン・トーキョー』
メ映画「マイ・フーリッシュ・ハート」が思い出させてくれた、東京のチェット・ベイカー

【10/4更新】プリファブ・スプラウト『From Langley Park to Memphis』
メロディが魅力を失いつつあった時期に、メロディの美しさを見せつけてくれた秀作

【9/20更新】ザ・カーズ『Heartbeat City』
リック・オケイセックの訃報がきっかけで聴きなおした“Drive”が、思い出させてくれたこと

【9/13更新】ジェイムス・テイラー『The Warner Bros. Albums: 1970-1976』
じっくり聴き込むにも聴き流すにも最適な、ワーナー時代の全アルバムをコンパイルした豪華セット

【9/6更新】ディープ・パープル『Shades of Deep Purple』
チープな牛丼チェーンの記憶と連動してしまう、ディープ・パープルのファースト・アルバム

【8/23更新】ザ・ヴェルヴェット・アンダーグラウンド&ニコ『The Velvet Underground & Nico』
アンディ・ウォーホルによる「バナナ・ジャケット」も有名な、絶妙のバランスがクセになる傑作

【8/9更新】ニルヴァーナ『Nevermind』
当時のティーンエイジャーの不満や不安のはけ口となった、グランジ・ムーヴメントの火つけ役

【8/2更新】ケニー・ドーハム『Una Mas』
ボッサのリズムが強力なタイトル曲を筆頭に、モダン・ジャズにおける重要人物の力量が遺憾なく発揮された秀作

【7/19更新】カーリー・サイモン『No Secrets』
素晴らしく完成度の高いアルバム。なのに、余計な情報までがついてまわるサード・アルバム

【7/12更新】フィービ・スノウ『Phoebe Snow』
これからもきっと聴き続けることになる、大好きなシンガーソングライターのデビュー・アルバム

【7/5更新】KISS『Alive!』
ライヴ・バンドとしてのKISSのポテンシャルが最大限に発揮された、スケールの大きなライヴ・アルバム

【6/21更新】マイルス・デイヴィス『Doo-Bop』
頭の硬い方々からの評価は厳しいものの、時代性を色濃く反映した秀作だったことは事実

【6/14更新】ドクター・ジョン『Dr. John’s Gumbo』
謎の留年大学生が教えてくれた、セカンド・ラインの心地よさ

【6/7更新】アース・ウィンド&ファイア『Faces』
リリース当時はいまひとつ評価の芳しくなかった大作も、いま改めて聴けばなかなかに新鮮

【5/24更新】クルセイダーズ『Street Life』
ジョー・サンプルが、本作リリース後のランディ・クロフォードについて語ってくれたこと

【5/17更新】マイケル・ジャクソン『Off The Wall』
アイスコーヒーを飲みながら、井上と聴いた“Don’t Stop ‘Til You Get Enough”

【5/10更新】フリートウッド・マック『Rumours』
コーヒーショップで出会ったクリスチャン・グループの彼はいまどこに?

【4/19更新】ザ・ビートルズ『The Beatles』
ザ・ビートルズの名作に刻まれているのは、中学時代の親友との思い出

【4/12更新】サリナ・ジョーンズ『My Love』
サリナの名作を聴くたびに思い出すのは、本人を怒らせてしまった痛恨のミス

【4/5更新】萩原健一『熱狂・雷舞』
ショーケンの才能が明確に表れたライヴ・アルバムは、亡き叔父との記憶とも連動

【3/29更新】ザ・スミス『Meat Is Murder』
30数年前と現在をつなげてくれることになった、いま聴いてもまったく色褪せない名作

【3/22更新】スティーヴ・ミラー・バンド『Fly Like an Eagle』
日本での評価は低すぎる? 誰にも真似のできない「イナタい」かっこよさ

【3/15更新】ニール・ヤング『Greatest Hits』
深夜の碓氷峠で、トラックにパッシングされながら聴いた“Harvest Moon”

【3/8更新】フォガット『LIVE!』
火事で憔悴しきっていたときに勇気づけてくれた、痛快で爽快なブギー・アルバム

【3/1更新】ニーナ・シモン『ボルチモア』
尊敬する人が旅立った日の夜に聴きたくなった、ニーナ・シモンの隠れた名作

【2/22更新】ダイアー・ストレイツ『Communique』
衝撃的だったデビュー作にくらべれば明らかに地味。わかってはいるけれど、嫌いになれないセカンド・アルバム

【2/15更新】ウィリー・ネルソン『Stardust』
アメリカン・スタンダード・ナンバーを取り上げた、ブッカー・T.ジョーンズ・プロデュース作品

【2/8更新】ビル・ウィザース『スティル・ビル』
コンプレックスを抱えた苦労人だからこそ表現できる、暖かく、聴く人の心に寄り添うようなやさしい音楽

【2/1更新】フランク・シナトラ『The Centennial Collection』
シナトラの魅力を教えてくれたのは、あのときの上司、そしてバリ島のプールサイドにいた初老の男性

【1/25更新】マライア・キャリー『マライア』
南青山の空気と好きだった上司を思い出させてくれる、いまなお新鮮なデビュー・アルバム

【1/18更新】バリー・マニロウ『Barry』
地道な努力を続けてきた才人による、名曲「I Made It Through The Rain」を生んだ傑作

【1/11更新】渡辺貞夫『マイ・ディア・ライフ』
FM番組とも連動していた、日本のジャズ/フュージョン・シーンにおける先駆的な作品

【12/28更新】ビリー・ジョエル『52nd Street』
『Stranger』に次ぐヒット・アルバムは、1978年末のカリフォルニアの記憶と直結

【12/21更新】チャカ・カーン『I Feel For You』
ヒップホップのエッセンスをいち早く取り入れた、1980年代のチャカ・カーンを象徴するヒット作

【12/14更新】ドン・ヘンリー『I Can't Stand Still』
イーグルスのオリジナル・メンバーによるファースト・ソロ・アルバムは、青春時代の記憶とも連動

【12/7更新】Nas『Illmatic』
90年代NYヒップホップ・シーンに多大な影響を与えた、紛うことなきクラシック

【11/30更新】イエロー・マジック・オーケストラ『ソリッド・ステイト・サヴァイヴァー』
最新リマスタリング+ハイレゾによって蘇る、世界に影響を与えた最重要作品

【11/23更新】ライオネル・リッチー『Can’t Slow Down』
世界的な大ヒットとなった2枚目のソロ・アルバムは、不器用な青春の思い出とも連動

【11/16更新】クイーン『オペラ座の夜』
普遍的な名曲「ボヘミアン・ラプソディ」を生み出した、クイーンによる歴史的名盤

【11/9更新】遠藤賢司『東京ワッショイ』
四人囃子、山内テツらが参加。パンクからテクノまでのエッセンスを凝縮した文字どおりの傑作

【11/2更新】ザ・スリー・サウンズ『Introducing The 3 Sounds』
「カクテル・ピアノ」のなにが悪い? 思春期の少年に夢を与えてくれた、親しみやすいピアノ・トリオ

【10/26更新】ロバータ・フラック『やさしく歌って』
1970年代の音楽ファンを魅了した才女の実力は、「ネスカフェ」のCMソングでもおなじみ

【10/19更新】井上陽水『陽水ライヴ もどり道』
思春期の甘酸っぱい思い出をさらに際立たせてくれるのは、立体感のあるハイレゾ・サウンド

【10/12更新】カーペンターズ『シングルズ 1969-1981』br>思春期の甘酸っぱい思い出をさらに際立たせてくれるのは、立体感のあるハイレゾ・サウンド
【10/5更新】エアロスミス『Rocks』
倉庫でレコーディングされた名盤が思い出させてくれるのは、クリスチャンの人たちとの思い出

【9/28更新】サイモン&ガーファンクル『Bookends』
消息不明の親友との記憶を思い出させてくれる、個人的にとても大きな価値のある作品

【9/21更新】ジェフ・ベック『Wired』
前作『Blow By Blow』の成功を軸に、クリエイティヴィティをさらに昇華させた意欲作

【9/14更新】マーヴィン・ゲイ『I Want You』
リオン・ウェアとマーヴィン、それぞれの実力が理想的なかたちで噛み合った“夜の傑作”

【9/10更新】エアプレイ『ロマンティック』
ジェイ・グレイドンとデイヴィッド・フォスターによる“限定ユニット”が生み出したAORの名作

【8/27更新】上田正樹とSOUTH TO SOUTH『この熱い魂を伝えたいんや』
日本を代表するソウル・シンガーの原点ともいうべき、ハイ・クオリティなライヴ・アルバム

【8/19更新】アレサ・フランクリン『Live At The Fillmore West』
サンフランシスコのロック・ファンをも見事に魅了してみせた歴史的ライヴ

【8/13更新】ボビー・コールドウェル『イヴニング・スキャンダル』
南阿佐ヶ谷のカフェでの記憶と、ボビー本人の意外なキャラクター

【8/2更新】バド・パウエル『ザ・シーン・チェンジズ』
奇跡のピアノ・トリオが掘り起こしてくれるのは、三鷹のジャズ・バーで人生を教わった記憶

【7/27更新】ロッド・スチュワート『Atlantic Crossing』
「失恋マスター」を絶望の淵に追いやった「Sailing」を収録。言わずと知れたロック史に残る名作

【7/20更新】エア・サプライ『Live in Hong Kong』
魅惑のハーモニーが思い出させてくれるのは、愛すべき三多摩のツッパリたちとの思い出

【7/13更新】アース・ウィンド&ファイア『The Best Of Earth, Wind & Fire Vol. 1』
親ボビーとの気まずい時間を埋めてくれた「セプテンバー」を収録したベスト・アルバム

【7/6更新】イーグルス『Take It Easy』
16歳のときに思春期特有の悩みを共有していた、不思議な女友だちの思い出

【6/29更新】ジョー・サンプル『渚にて』
フュージョン・シーンを代表するキーボード奏者が、ザ・クルセイダーズ在籍時に送り出した珠玉の名盤

【6/22更新】スタイル・カウンシル『カフェ・ブリュ』
ザ・ジャム解散後のポール・ウェラーが立ち上げた、絵に描いたようにスタイリッシュなグループ

【6/15更新】コモドアーズ『マシン・ガン』
バラードとは違うライオネル・リッチーの姿を確認できる、グルーヴ感満点のファンク・アルバム

【6/8更新】デレク・アンド・ザ・ドミノス『いとしのレイラ』
エリック・クラプトンが在籍したブルース・ロック・バンドが残した唯一のアルバム

【6/1更新】クイーン『Sheer Heart Attack』
大ヒット「キラー・クイーン」を生み、世界的な成功へのきっかけともなったサード・アルバム。

【5/25更新】ボブ・マーリー&ザ・ウェイラーズ『Live!』
「レゲエ」という音楽を世界的に知らしめることになった、鮮度抜群のライヴ・アルバム

【5/18更新】イーグルス『One of These Nights』
名曲「Take It To The Limit」を収録した、『Hotel California』前年発表の名作

【5/11更新】エリック・クラプトン『461・オーシャン・ブールヴァード』
ボブ・マーリーのカヴァー「アイ・ショット・ザ・シェリフ」を生んだ、クラプトンの復活作

【5/6更新】スティーヴィー・ワンダー『トーキング・ブック』
「迷信」「サンシャイン」などのヒットを生み出した、スティーヴィーを代表する傑作

【4/27更新】オフ・コース『オフ・コース1/僕の贈りもの』
ファースト・アルバムとは思えないほどクオリティの高い、早すぎた名作

【4/20更新】チック・コリア『リターン・トゥ・フォーエヴァー』
DSD音源のポテンシャルの高さを実感できる、クロスオーヴァー/フュージョンの先駆け

【4/12更新】 ディアンジェロ『Brown Sugar』
「ニュー・クラシック・ソウル」というカテゴリーを生み出した先駆者は、ハイレゾとも相性抜群!

【4/5更新】 KISS『地獄の軍団』
KISS全盛期の勢いが詰まった最強力作。オリジマル・マスターのリミックス・ヴァージョンも。

【2/22更新】 マーヴィン・ゲイ『ホワッツ・ゴーイング・オン』
ハイレゾとの相性も抜群。さまざまな意味でクオリティの高いコンセプト・アルバム

【2/16更新】 ヒューイ・ルイス&ザ・ニュース『スポーツ』
痛快なロックンロールに理屈は不要。80年代を代表する大ヒット・アルバム

【2/9更新】 サイモン&ガーファンクルの復活曲も誕生。ポール・サイモンの才能が発揮された優秀作
【2/2更新】 ジョニー・マーとモリッシーの才能が奇跡的なバランスで絡み合った、ザ・スミスの最高傑作
【1/25更新】 スタイリスティックス『愛がすべて~スタイリスティックス・ベスト』ソウル・ファンのみならず、あらゆるリスナーに訴えかける、魅惑のハーモニー
【1/19更新】 The Doobie Brothers『Stampede』地味ながらもじっくりと長く聴ける秀作
【1/12更新】 The Doobie Brothers『Best of the Doobies』前期と後期のサウンドの違いを楽しもう
【12/28更新】 Barbra Streisand『Guilty』ビー・ジーズのバリー・ギブが手がけた傑作
【12/22更新】 Char『Char』日本のロック史を語るうえで無視できない傑作
【12/15更新】 Led Zeppelin『Houses of the Holy』もっと評価されてもいい珠玉の作品
【12/8更新】 Donny Hathaway『Live』はじめまして。




印南敦史 プロフィール

印南敦史(いんなみ・あつし)
東京出身。作家、書評家、音楽評論家。各種メディアに、月間50本以上の書評を執筆。新刊は、『人と会っても疲れない コミュ障のための聴き方・話し方』(日本実業出版社)。他にもベストセラー『遅読家のための読書術――情報洪水でも疲れない「フロー・リーディング」の習慣』(ダイヤモンド社)をはじめ著書多数。音楽評論家としては、ヒップホップなどのブラック・ミュージックからクラシックまでを幅広くフォローする異色の存在。

ブログ「印南敦史の、おもに立ち食いそば」

 | 

 |   |