エンリコ・イントラも認めた実力派!テクニカルながらも美しいサウンドを奏でる若手カルテット
複雑なビートの中から湧き出る叙情的ハーモニーが絶品の若手コンテンポラリー・ジャズ・カルテットのデビュー作が、イタリアALFA MUSICより登場!
Jazz it UP quartetは’13年にヴィンセンゾ・トッタ(G)、マルコ・ブルーノ(B)、シャンティ・コルッチ(Dr)のトリオにシモーネ・コラサンテ(P)が参加する形で、ローマで結成されたカルテット。今までに様々なジャズ・コンテストで賞を獲得する等の実力派グループで、クラウディオ・コルビーニ、ロベルト・タレンツィ、エンリコ・イントラといったイタリア・ジャズ界の巨匠とも共演を果たしており、中でもエンリコ・イントラとは彼の80歳記念誕生祭に出演したり本作のライナーノーツをイントラ自身が執筆したりと実力を認められ交流を深めている。
ほぼ全編複雑な変拍子ビートに彩られた勢いのある現代的なジャズ・サウンドが非常に印象的。アルバムにはジョン・コルトレーン、フランク・フォスター、セロニアス・モンクのカヴァー曲も収められているが、彼ら独特の解釈の元、全く違った楽曲に生まれ変わっているがとても面白い。シモーネのピアノとヴィンセンゾのギターが奏でるメロディーは、テクニカルでありながらもとても耳に残る叙情的な美しいメロディーが多く、アルバム全体の美しい音世界を決定づけている。ドラムのシャンティの切れ味鋭すぎるタイトなプレイも聴きどころのひとつ。オススメは、ファンキーなリフが文句無しにカッコいい2曲目「NAIMA.」、美しく高揚感に溢れた5曲目「BAD HABEATS」、ホーンも参加しゴージャスにまとめられたモンクのカヴァーの7曲目「N WALKED BUD」。
複雑なビートが心地よく聴こえてくるほど美しい音像が溢れ、テクニカルながらも洗練されロマンティックで歌心に満ちたサウンドが魅力の、これからのイタリアを背負うであろう若手実力派コンボの力作!
VINCENZO TOTTA (Guitar)
SIMONE COLASANTE (Piano)
MARCO BRUNO (Bass)
SHANTI COLUCCI (Drums)
【BAD HABEATS/Jazz it UP quartet/ハイレゾ】