19人のトロンボーン奏者が奏でるゴキゲンなビッグバンド・サウンド

80歳を超えるイタリアのベテラン・トロンボーン奏者／アレンジャーのマルチェロ・ローサのビッグバンド作品がイタリアALFA MUSICより登場！

マルチェロ・ローサは1935年生まれ。1954年にジャズ・トロンボーン奏者としてデビュー後数々のセッションやステージをこなし、作曲やアレンジャー等の音楽の仕事以外にもラジオ／テレビ番組のホストも務めた人気者であった。ピーナッツ・ハッコー、アール・ハインズ、ライオネル・ハンプトン、エンリコ・ピエラヌンツィ、ディノ・ピアナ等のビッグネームとの共演歴も持つ、イタロ・ジャズ界の重要人物である。

総勢19人ものトロンボーン奏者を集めホーンはトロンボーンのみというビッグバンドによる作品。彼の過去作からの自作曲とスタンダード・ナンバーがピックアップされ演奏されている。王道ビッグバンド・サウンド、ファンク、ラテン、アコギ＆トロンボーン、トロンボーンのみでの曲等幅広い曲調が収録され聴き飽きない。全編ホーンはトロンボーンのみなので若干重心は少し低めではあるが、見事に統制が取れたアレンジメントで聴かせる楽曲はどれもカッコよく楽しげでゴキゲンな気持ちになるサウンドで溢れている。

トロンボーンのみのホーン・アレンジとは思えないカッコいい出来栄えの1、3、4、7、9、11、14曲目からぜひ聴いていただきたい。

ビッグバンド好きやトロンボーン・ファンにはたまらない1枚であるが、楽しげなジャズ作品としてもBGMに流すのもオススメ。ベテラン・トロンボーン奏者による肩肘張らないナイス・アンサンブルでグッド・グルーヴィンな1枚！