イタリアの実力派フィメールジャズヴォーカリストによる極上の歌モノアルバム

イタリアの実力派女性シンガーとジャズ界の巨匠が組んだ極上のアルバムがAlfa Musicより登場!

今作『MY SEA』はイタリア出身・在住の実力派フィメールジャズヴォーカリストであるLoredana Melodiaの艶と優美さを堪能できる、極上の歌モノアルバムだ。ゲストとして政界的に活躍しているピアニストであるRenato Chiccoとトランペット奏者のStjepko Gutを迎えるなど、バックミュージシャンも豪華だ。

今作の収録曲のほぼすべてをLoredana Melodiaが作詞・作曲を手掛けているのも特筆すべきことだろう。ジャズアルバムの多くは、ヴォーカリストとコンポーザーは別人であることが多いが、今作はヴォーカリストが作った曲を本人が歌うというジャズレコードでは珍しい形態である。そのような制作過程もあって、声質と曲の相性がばっちり。ヴァラエティに富んだ内容であるが、それぞれの個性が際立ち極上の仕上がりとなった。

Renato Chiccoのピアノソロが秀逸な『SOMEONE TO LOVE』（2曲目）、秋の訪れを感じさせる哀愁漂う『AUTUMN』（6曲目）、ポップな要素も入ったキュートでキャッチー（といいながらも演奏はとんでもないハイレベルだが）な『COME BACK』（10曲目）など様々なベクトルの楽曲が揃った。歌モノが好きなリスナーはもちろん、ジャズで使用される楽器の音色に身を委ねたいリスナーにもお聴きいただきたい1枚だ。

Loredana Melodia(voice)
Renato Chicco(piano)
Mirko Scarcia(double bass)
Fabio Grandi(drums)
Marco Ferri(tenor sax, clarinet)
Stjepko Gut(trumpet and flugel horn. Voice on 3, wah-wah trumpet on 7)
Giuseppe Vasapolli(piano on 10 - Arrangements)