ジャズ、ブラジル、タンゴを融合したドラムレスの美メロ・ヴォーカル・アルバム

ジャズのみならずR＆Bやブラジル音楽からも影響を受けたローマ出身のヴォーカリスト、フラヴィオ・スパンピナートのデビュー作がイタリアAlfa Musicよりリリース！

フラヴィオ・スパンピナートは’92年生まれ。S・ワンダーやA・ジャロウに影響を受けシンガーを志す。ローマやブリュッセルの音楽院で学ぶ中で様々な音楽に触れ、ヨーロピアン・ジャズの美学と地中海音楽やブラジル音楽とを融合させながら自身のスタイルを形成していった。’16年にイタリアの女流ピアニストのリタ・マルコチュリのアルバムへの客演で初録音を果たし、今作が初のリーダー作となる。主な参加メンバーは、ALFAからリリースされているピエルパオロ・ボルジア、ノエミ・ノリの作品にも参加しているアレッサンドロ・グイス（P）、サンパウロ音楽大学卒でジャズのみならず様々なジャンルのアーティストのバックで世界中で活躍しているフィル・カポラーリ（B）、アルゼンチン・タンゴに精通しているベテランのハヴィエル・ジロット（Sax）。

ワールド色が垣間見れるメンバーを見てわかる通り、ジャズ、ブラジル、タンゴ等様々な音楽の要素が詰まったドラムレスの編成による美メロ・ヴォーカル・アルバム。ジャズやブラジル音楽を始めクラシックの要素も垣間見れるスパンピナートの歌声は真っ直ぐかつ柔らかで、耳に優しく鳴り響く。リズム楽器が皆無な中、見事なグルーヴと美しいハーモニーを醸し出すグイスとカポラーリのプレイに特に注目！ジスモンティ、ギンガ、ミルトン・ナシメントといったブラジリアンのカヴァーも聴きどころのひとつである。

M・ナシメントのカヴァーの2曲目「Canoa Canoa」、コーラスワークとワールド・グルーヴが楽しい4曲目「Danza Marina」、クラシックや地中海の要素が詰まった7曲目「I Colori dell'Alba」、最もジャズ的な8曲目「Cais」が特にオススメ。美しいメロディーと素直で優しい歌声、ドラムレスによるソフトな音像に彩られた魅力的なクロスオーヴァー作品！

Flavio Spampinato (Voice)
Alessandro Gwis (Piano)
Hélène Duret (Clarinet and Bass Clarinet)
Fil Caporali (Double bass)
Special Guest Javier Girotto (Soprano Sax on 3-6)