スラットキンとリヨン管による新プロジェクト、ラヴェル(1875-1937)の管弦楽作品集の第1集です。華麗オーケストレーションに彩られた音楽は、これまでにも多くの名指揮者たちが思い思いの色を塗った演奏を聴かせてきましたが、ここにスラットキンの新たな筆致による音の絵画を届けることとなりました。まずはスペイン風のリズムが楽しい「道化師の朝の歌」。この曲の解釈にはいろいろなものがありますが、このスラットキンの演奏は、前夜の過ぎた悪ふざけを思い出し、ちょっと苦笑しながら自己反省をする…もちろんちょっとまだ二日酔い?のような、シニカルさが漂うもの。落ち着いた「亡き王女のためのパヴァーヌ」、はじけまくりの「スペイン狂詩曲」などを経て、最後はお楽しみ「ボレロ」で締めくくります。決して羽目を外すことなく、上品さを保ちながらもやっぱり最後は爆発してしまう…。そんな人間味あふれるこのボレロが好きです。
●レビュー
David's Review Corner, November 2012
""Naxos’s third and most persuasive recording of the work.""
●録音
Recorded at the Auditorium de Lyon, France, on 2nd and 3rd September, 2011
Produced and engineered by Tim Handley
【ラヴェル: 管弦楽作品集 第1集/ジェニファー・ギルバート, フランス国立リヨン管弦楽団, レナード・スラットキン/ハイレゾ】
1 フランス国立リヨン管弦楽団[演奏], レナード・スラットキン[指揮], ラヴェル[作曲]
2 フランス国立リヨン管弦楽団[演奏], レナード・スラットキン[指揮], ラヴェル[作曲]
3 フランス国立リヨン管弦楽団[演奏], レナード・スラットキン[指揮], ラヴェル[作曲]
4 フランス国立リヨン管弦楽団[演奏], レナード・スラットキン[指揮], ラヴェル[作曲]
5 フランス国立リヨン管弦楽団[演奏], レナード・スラットキン[指揮], ラヴェル[作曲]
6 フランス国立リヨン管弦楽団[演奏], レナード・スラットキン[指揮], ラヴェル[作曲]
7 ジェニファー・ギルバート[ヴァイオリン], フランス国立リヨン管弦楽団[演奏], レナード・スラットキン[指揮], ラヴェル[作曲]
8 フランス国立リヨン管弦楽団[演奏], レナード・スラットキン[指揮], ラヴェル[作曲]
9 フランス国立リヨン管弦楽団[演奏], レナード・スラットキン[指揮], ラヴェル[作曲]
10 フランス国立リヨン管弦楽団[演奏], レナード・スラットキン[指揮], ラヴェル[作曲]