準・メルクルが任期を終えたリヨン国立管弦楽団が、2011年のシーズンからの音楽監督として迎えたのは、1944年生まれの名指揮者レナード・スラットキンでした。レパートリーの広さは幅広く、何よりアメリカ音楽を得意としているスラットキンは、既にNAXOSにも数多くの録音がありますが、今後はまた違った世界を切り開いていくことは間違いないでしょう。記念すべき第1作目は、ベルリオーズ(1803-1869)の「幻想交響曲」で思い切りはじけた音楽を聴かせてくれます。何より注目したいのは、第2楽章に2つのヴァージョンが用意されていること。通常版も興味深いのですが、なんといっても「コルネット付き」のトラック10が凄いことになっています。ベルリオーズが当時の名手ジャン=バティスト・アルバンにせがまれて書き加えたとされるコルネット・パートですが、結局最終稿には採用されることのなかった華やかなオブリガードです。楽しさ全開!
【ベルリオーズ: 幻想交響曲(第2楽章のコルネット付きヴァージョン入り)・序曲「海賊」/フランス国立リヨン管弦楽団, レナード・スラットキン/ハイレゾ】
1 フランス国立リヨン管弦楽団[アーティスト], レナード・スラットキン[指揮], ベルリオーズ[作曲]
2 フランス国立リヨン管弦楽団[アーティスト], レナード・スラットキン[指揮], ベルリオーズ[作曲]
3 フランス国立リヨン管弦楽団[アーティスト], レナード・スラットキン[指揮], ベルリオーズ[作曲]
4 フランス国立リヨン管弦楽団[アーティスト], レナード・スラットキン[指揮], ベルリオーズ[作曲]
5 フランス国立リヨン管弦楽団[アーティスト], レナード・スラットキン[指揮], ベルリオーズ[作曲]
6 フランス国立リヨン管弦楽団[アーティスト], レナード・スラットキン[指揮], ベルリオーズ[作曲]
7 フランス国立リヨン管弦楽団[アーティスト], レナード・スラットキン[指揮], ベルリオーズ[作曲]