現代アメリカの多様多彩な風景、これを極限まで感じさせる音楽がここにあります。作曲家のマクティー(1953-)は6歳からピアノを始めましたが、彼女の師は「即興性」をとりわけ重視したため、彼女はクラシックだけでなくジャズのインプロヴィゼーション、電子音楽などにも興味を持ち、これらが作品に強い影響を与えているのは間違いありません。また彼女は3年間ポーランドの大家ペンデレツキに師事、この経験もとても大きなものであったと言えるのではないでしょうか。このアルバムに収録された作品もどれもが個性的で、意欲的なものばかりです。冒頭の「回路」をまず聴いてみてください。忙しなく規則的に動き回る音、溢れるエネルギー、そしてそれを縫って聞こえてくるシンコペーションのリズム。これらの刺激的なリズムの応酬はまさに現代人が求めているものに他なりません。思わせぶりなタイトルと持つ「交響曲第1番」でもリズムは炸裂します。古いものを新しいものが交錯する「アインシュタインの夢」、不可思議な色彩を持つ「ダブル・プレー」、機能的な美がここにあります。
【C.マクティー: 交響曲第1番/他/デトロイト交響楽団, レナード・スラットキン/ハイレゾ】
1 デトロイト交響楽団[演奏], レナード・スラットキン[指揮], C.マクティー[作曲]
2 デトロイト交響楽団[演奏], レナード・スラットキン[指揮], C.マクティー[作曲]
3 デトロイト交響楽団[演奏], レナード・スラットキン[指揮], C.マクティー[作曲]
4 デトロイト交響楽団[演奏], レナード・スラットキン[指揮], C.マクティー[作曲]
5 デトロイト交響楽団[演奏], レナード・スラットキン[指揮], C.マクティー[作曲]
6 デトロイト交響楽団[演奏], レナード・スラットキン[指揮], C.マクティー[作曲]
7 デトロイト交響楽団[演奏], レナード・スラットキン[指揮], C.マクティー[作曲]
8 デトロイト交響楽団[演奏], レナード・スラットキン[指揮], C.マクティー[作曲]