ワーグナーがおよそ26年の年月をかけて作曲した大作「ニーベルングの指環」。北欧神話を下敷きとした四部作で全曲を通して演奏すると15時間を要する長大な作品です。そのため、しばしば行われるのが、楽劇の中のオーケストラ部分だけを取り出して演奏する方法で、後世の作曲家たちが各々聴きどころをまとめて編曲、歌がなくても物語を堪能することが可能になっています。このアルバムで堂々たる演奏を聴かせるのは、現在最も注目されている女性指揮者の一人、ジョアン・ファレッタ。大編成のスコアを朗々と鳴らし、ワーグナーの求める音とドラマを明確に表現しています。
【ワーグナー: 楽劇「ニーベルングの指環」 - 管弦楽作品集/バッファロー・フィルハーモニー管弦楽団, ジョアン・ファレッタ/ハイレゾ】