NAXOSには過去にセーケイとビレットの録音があるショパンの協奏曲第1番ですが、これは2010年のショパン・イヤーに合わせてリリースされたもの。このネボルシンとヴィトの録音、もちろん演奏自体も素晴らしいものですが、何と言っても「ナショナル・エディション」のスコアを用いているところに注目です。ポーランドが国家の威信をかけ、実に50年を費やしてショパンの作品を全て見直し出版したこの「新原典版」は、「これまで150年使われてきたスコアとパート譜は、ショパン自身が書いたものとはかけ離れていた」という衝撃的な事実を明らかにしています。これを聴いてみると、「ショパンは管弦楽法に疎かった」という既成概念が覆されることでしょう。確かに冒頭から充実した響きに満たされた素晴らしいものとなっています。まず聴き比べてみてください。
【ショパン:ピアノ協奏曲第1番/ポーランド民謡による幻想曲/演奏会用ロンド「クラコヴィアク」/ワルシャワ・フィルハーモニー管弦楽団, アントニ・ヴィト, エルダー・ネボルシン/ハイレゾ】
1 ワルシャワ・フィルハーモニー管弦楽団[演奏], アントニ・ヴィト[指揮], エルダー・ネボルシン[ピアノ], ショパン[作曲]
2 ワルシャワ・フィルハーモニー管弦楽団[演奏], アントニ・ヴィト[指揮], エルダー・ネボルシン[ピアノ], ショパン[作曲]
3 ワルシャワ・フィルハーモニー管弦楽団[演奏], アントニ・ヴィト[指揮], エルダー・ネボルシン[ピアノ], ショパン[作曲]
4 ワルシャワ・フィルハーモニー管弦楽団[演奏], アントニ・ヴィト[指揮], エルダー・ネボルシン[ピアノ], ショパン[作曲]
5 ワルシャワ・フィルハーモニー管弦楽団[演奏], アントニ・ヴィト[指揮], エルダー・ネボルシン[ピアノ], ショパン[作曲]
6 ワルシャワ・フィルハーモニー管弦楽団[演奏], アントニ・ヴィト[指揮], エルダー・ネボルシン[ピアノ], ショパン[作曲]
7 ワルシャワ・フィルハーモニー管弦楽団[演奏], アントニ・ヴィト[指揮], エルダー・ネボルシン[ピアノ], ショパン[作曲]
8 ワルシャワ・フィルハーモニー管弦楽団[演奏], アントニ・ヴィト[指揮], エルダー・ネボルシン[ピアノ], ショパン[作曲]