1865年に完成されたブラームスのホルン三重奏曲。ブラームスのホルンを用いた室内楽作品はこの曲のみですが、彼は幼い頃に父からナチュラルホルンを学んでいたこともあり、楽器については熟知したようです。同年に死去した母への追悼の思いや、ドイツの古いコラールなどが織り込まれたこの曲は、完成度の高さによって、以降の作曲家たちに大きな影響を与えました。20世紀になってこの形式に注目したのが英国の作曲家レノックス・バークリー。彼の友人のピアニストから委嘱され、書き上げた三重奏曲は独創的なフレーズと緊密なアンサンブルを要する見事な作品。終楽章には変奏曲が置かれるなど工夫が凝らされています。現代アメリカで高い人気を誇るレシュノフの「ホルン三重奏曲」は、ブラームスだけではなく、彼が敬愛するベートーヴェンからも影響を受けた作品。「闇から光へ」というモットーに基づき、ヴァイオリンの豊かな旋律にはじまり3つの楽器が親密な対話を繰り返しながら、楽しくリズミカルな音楽に変化していきます。シカゴ交響楽団の首席ホルン奏者デイヴィッド・クーパー、ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団のコンサート・マスターを務めた経験のあるヴァイオリニスト、アレクサンダー・カー、アメリカを中心に数多くのオーケストラと共演するピアニスト、オライオン・ワイスの3人が素晴らしいアンサンブルを披露しています。
【ホルン三重奏曲集 バークリー/ブラームス/レシュノフ/アレクサンダー・カー, デイヴィッド・クーパー, オライオン・ワイス/ハイレゾ】
1 アレクサンダー・カー[ヴァイオリン], デイヴィッド・クーパー[ホルン], オライオン・ワイス[ピアノ], レノックス・バークリー[作曲]
2 アレクサンダー・カー[ヴァイオリン], デイヴィッド・クーパー[ホルン], オライオン・ワイス[ピアノ], レノックス・バークリー[作曲]
3 アレクサンダー・カー[ヴァイオリン], デイヴィッド・クーパー[ホルン], オライオン・ワイス[ピアノ], レノックス・バークリー[作曲]
4 アレクサンダー・カー[ヴァイオリン], デイヴィッド・クーパー[ホルン], オライオン・ワイス[ピアノ], ヨハネス・ブラームス[作曲]
5 アレクサンダー・カー[ヴァイオリン], デイヴィッド・クーパー[ホルン], オライオン・ワイス[ピアノ], ヨハネス・ブラームス[作曲]
6 アレクサンダー・カー[ヴァイオリン], デイヴィッド・クーパー[ホルン], オライオン・ワイス[ピアノ], ヨハネス・ブラームス[作曲]
7 アレクサンダー・カー[ヴァイオリン], デイヴィッド・クーパー[ホルン], オライオン・ワイス[ピアノ], ヨハネス・ブラームス[作曲]
8 デイヴィッド・クーパー[ホルン], アレクサンダー・カー[ヴァイオリン], オライオン・ワイス[ピアノ], ジョナサン・レシュノフ[作曲]
9 デイヴィッド・クーパー[ホルン], アレクサンダー・カー[ヴァイオリン], オライオン・ワイス[ピアノ], ジョナサン・レシュノフ[作曲]