大編成の作品を得意とするジョアン・ファレッタとバッファロー・フィルが持てる力を最大限発揮したスクリャービン・アルバム。1901年に完成された「交響曲第2番」は5つの楽章で構成され、フランクを思わせる循環形式を用いています。ワーグナーの《ジークフリート》からの引用や、メシアン作品に通じる部分もあるなど、意欲的かつ先進的なものでしたが、1902年に初演された際は、指揮をしたリャードフのみならず同時代の人々からも理解不能とされ、スクリャービン自身も高い評価を与えませんでした。しかし現代では、初期から中期への転機となる作品として注目されています。「交響曲第4番」は1908年の作品。スクリャービンが神秘主義に転じてから書かれた単一楽章からなるこの曲は「法悦の詩」と題されており、性的な官能と宗教的な歓びの感情を同一視して表現しようとしたもの。オルガン、ハープ、鐘などを含む大編成のオーケストラで奏でられる神秘的な響きが特徴で、圧倒的なクライマックスでの弦のうねりと金管の咆哮が法悦のヴィジョンを音で伝えます。
【スクリャービン: 法悦の詩/交響曲第2番/ジョアン・ファレッタ, バッファロー・フィルハーモニー管弦楽団/ハイレゾ】
1 バッファロー・フィルハーモニー管弦楽団[アーティスト], ジョアン・ファレッタ[指揮], アレクサンドル・スクリャービン[作曲]
2 バッファロー・フィルハーモニー管弦楽団[アーティスト], ジョアン・ファレッタ[指揮], アレクサンドル・スクリャービン[作曲]
3 バッファロー・フィルハーモニー管弦楽団[アーティスト], ジョアン・ファレッタ[指揮], アレクサンドル・スクリャービン[作曲]
4 バッファロー・フィルハーモニー管弦楽団[アーティスト], ジョアン・ファレッタ[指揮], アレクサンドル・スクリャービン[作曲]
5 バッファロー・フィルハーモニー管弦楽団[アーティスト], ジョアン・ファレッタ[指揮], アレクサンドル・スクリャービン[作曲]
6 バッファロー・フィルハーモニー管弦楽団[アーティスト], ジョアン・ファレッタ[指揮], アレクサンドル・スクリャービン[作曲]