イタリア生まれの作曲家ジョヴァンニ・ズガンバーティの作品集。イタリア人の父とイギリス人の母のもとにローマで生まれ、父の死を機にトレーヴィに移住、ここで歌手、指揮者として活躍しました。その後、ワーグナーを敬愛していた彼は、1860年にローマに戻り、当時イタリアで演奏されることが稀であったドイツ音楽の普及に力を尽くしました。またフランツ・リストとも親交を結んだことでも知られています。このアルバムには彼の2つの作品を収録。ワーグナーを思わせる半音階進行を積極的に用いたドイツ・ロマン派風の様式を持つ交響曲第2番は、1881年にローマで初演、フィレンツェ、ミラノで相次いで演奏され大成功を収めました。その翌年にはロンドン、1884年にはパリで演奏されたものの、なぜか出版されることがなく、彼の死後の追悼演奏会で演奏されて以降、総譜は行方不明となり、オーケストラのパート譜のみが残存。21世紀になって音楽家ロザリンド・トリュープガーが3年がかりで作品を復元し、2012年にこの録音が実現、2014年に改めて演奏会が行われました。同じく世界初録音となる「シンフォニア・エピタラミオ(婚礼の交響曲)」は1888年9月12日、サヴォイア公アマデオの結婚式で演奏された曲。3つのパート、5つの楽章で構成され、各々のパートには結婚式に関連した場所にちなんだタイトルが付されており、全体的に祝祭ムードが漂う美しい作品に仕上がっています。
【ズガンバーティ: 交響曲第2番/シンフォニア・エピタラミオ/ローマ交響楽団, フランチェスコ・ラ・ヴェッキア/ハイレゾ】
1 ローマ交響楽団[アーティスト], フランチェスコ・ラ・ヴェッキア[指揮], ジョヴァンニ・ズガンバーティ[作曲]
2 ローマ交響楽団[アーティスト], フランチェスコ・ラ・ヴェッキア[指揮], ジョヴァンニ・ズガンバーティ[作曲]
3 ローマ交響楽団[アーティスト], フランチェスコ・ラ・ヴェッキア[指揮], ジョヴァンニ・ズガンバーティ[作曲]
4 ローマ交響楽団[アーティスト], フランチェスコ・ラ・ヴェッキア[指揮], ジョヴァンニ・ズガンバーティ[作曲]
5 ローマ交響楽団[アーティスト], フランチェスコ・ラ・ヴェッキア[指揮], ジョヴァンニ・ズガンバーティ[作曲]
6 ローマ交響楽団[アーティスト], フランチェスコ・ラ・ヴェッキア[指揮], ジョヴァンニ・ズガンバーティ[作曲]
7 ローマ交響楽団[アーティスト], フランチェスコ・ラ・ヴェッキア[指揮], ジョヴァンニ・ズガンバーティ[作曲]
8 ローマ交響楽団[アーティスト], フランチェスコ・ラ・ヴェッキア[指揮], ジョヴァンニ・ズガンバーティ[作曲]
9 ローマ交響楽団[アーティスト], フランチェスコ・ラ・ヴェッキア[指揮], ジョヴァンニ・ズガンバーティ[作曲]