小野リサが原点に帰り、リオのミュージシャンとサンバ、ボサノヴァの名曲をレコーディング
1989年のCDデビュー以来、自他作のオリジナル曲やブラジル及び世界の名曲を心地好いボサノヴァのリズムに乗せて清涼感溢れるヴォイスで歌い、日本のブラジリアン・ミュージック・シーンをリードし続けてきた小野リサがデビュー25年目に発表する本アルバムは、原点に立ち返りブラジルのサンバ、ボサノヴァの名曲を取り上げたファン待望の作品。
今年6/12から始まるサッカー・ワールドカップ ブラジル大会や2016年のリオ・デ・ジャネイロ オリンピックで、世界の注目がブラジルに集まる中でのタイムリーなリリース。ジョビン・ファミリーとして活躍した奇才、マリオ・アジネーのアレンジにより、リオのミュージシャンとレコーディング。
2013年11月~2014年3月
リオ・デ・ジャネイロ、東京にて録音
Produzido por Lisa Ono e Mario Adnet
"ワールドカップで盛り上がる今(執筆時)、すごくタイムリーなアルバムが登場。しかも、ブラジリアン・ミュージックの歌い手として日本を代表する小野リサが、ひさしぶりに手がけたピュアなサンバ/ボサ・ノヴァ・アルバムである。ここ数年、小野のアルバムはアジアや日本に焦点が当てられていた(それらがすばらしい作品であることは間違いない)のだが、これと前後して彼女のこれまでの作品からノンストップ・ミックスされたアルバム(CD)がリリースされていて、それを聴いてああ、やっぱりこの人のルーツってこれだよなあ、いいなあってうっとりしていたところだったのだ。そんなファンにとって、これはまさに福音のようなアルバムといえよう。収録されているのは珠玉の名曲ばかりで、とくに「マシュ・ケ・ナダ」のおおらかに広がるサウンドには魂をもっていかれる思い。聖地リオデジャネイロでの録音をハイレゾ(24bit/96kHz)で聴く至福の時間。幸せ。"(text by 國枝志郎)提供:
CDジャーナル
【小野リサ プロフィール】
ブラジル・サンパウロ生まれ。10歳までの幼少時代をブラジルで過ごし、15歳からギターを弾きながら歌い始める。 1989年デビュー。ナチュラルな歌声、リズミカルなギター、チャーミングな笑顔で瞬く間にボサノヴァを日本中に広める。ボサノヴァの神様アントニオ・カルロス・ジョビンや、ジャズ・サンバの巨匠、ジョアン・ドナート等の著名なアーティストとの共演や、ニューヨークやブラジル、アジアなどで海外公演を行い、成功を収める。20万枚を超えるヒット作を含むCDは日本ゴールドディスク大賞(ジャズ部門)を4度受賞。2013年にはブラジル政府よりリオ・ブランコ国家勲章を授与される等、ボサノヴァの第一人者としてその地位を不動のものとしている。