ヴォーン・ウィリアムズの音楽が描く、イギリスの心——郷愁のメロディー。
2022年、生誕150周年を記念するイギリスの大作曲家、レイフ・ヴォーン・ウィリアムズ(1872-1958)。ヴォーン・ウィリアムズは生涯にわたり、800曲以上のイギリス民謡を収集し、それまでに存在しなかった独自の「イギリス音楽」を確立させました。
このアルバムでは、そんな彼の代表作であり、現在もイギリスで最も人気なクラシック曲「揚げひばり」をはじめ、民謡からインスピレーションを得た「ロマンスとパストラル」、「イギリス民謡による6つの練習曲」、そして人生終盤の大作、ヴァイオリン・ソナタが収録されています。これらの作品から流れるのは、ヴォーン・ウィリアムズが愛したイギリスの美しい風景とメロディー。しかしその背景には、二度の世界大戦を経験した作曲家の反戦の想いが込められ、ヴァイオリン・ソナタでは爆発的な怒りや悲しみも表現されています。
イギリス音楽のスペシャリストであるヴァイオリニスト小町碧の演奏と共に、ヴォーン・ウィリアムズの壮大な音楽は親密に語りかけてきます。
アルバムのブックレットには、小町によるライナー・ノーツのほか、ヴォーン・ウィリアムズの家、リース・ヒル・プレイスにて撮影された写真や自筆譜など、数々の貴重な資料も掲載されています。
小町碧 (こまち・みどり)
ロンドン在住のヴァイオリニスト。12歳でチューリヒ室内管弦楽団と共演してデビュー。以来、国際的な活動をおこなっている。英国王立音楽院の音楽学士・修士課程を首席で卒業。英国と日本を拠点に、両国の音楽を国際的に紹介していく活動は、NHK、BBC Radio 3など、さまざまなメディアに紹介されている。2013年、ディーリアス 協会から表彰される。2017年、ディーリアスの晩年の姿を描いた伝説の名著、Delius as I knew him の翻訳を手掛け、訳書『ソング・オブ・サマー~真実のディーリアス』(エリック・フェンビー著、アルテスパブリッシング)が出版された。2018年~2020年、ブリティッシュ・エアウェイズ機内番組「Midori Selects」プレゼンター。2020年よりブリティッシュ・カウンシル及び英国著作権管理団体、P R S Foundationのミュージシャン・イン・レジデンスを務める。2021年、英国政府による芸術・人文科学研究会議(Arts & Humanities Research Council, AHRC)の博士課程研究者に選出され、ロンドン大学・ゴールドスミスにて博士課程研究を開始。クィーンズ大学(カナダ)英国キャンパス非常勤講師。
【ヴォーン・ウィリアムズ: ヴァイオリンとピアノのための作品全集/小町碧, サイモン・キャラハン/ハイレゾ】
1 小町碧[ヴァイオリン], サイモン・キャラハン[ピアノ], レイフ・ヴォーン・ウィリアムズ[作曲]
2 小町碧[ヴァイオリン], サイモン・キャラハン[ピアノ], レイフ・ヴォーン・ウィリアムズ[作曲]
3 小町碧[ヴァイオリン], サイモン・キャラハン[ピアノ], レイフ・ヴォーン・ウィリアムズ[作曲]
4 小町碧[ヴァイオリン], サイモン・キャラハン[ピアノ], レイフ・ヴォーン・ウィリアムズ[作曲]
5 小町碧[ヴァイオリン], サイモン・キャラハン[ピアノ], レイフ・ヴォーン・ウィリアムズ[作曲]
6 小町碧[ヴァイオリン], サイモン・キャラハン[ピアノ], レイフ・ヴォーン・ウィリアムズ[作曲]
7 小町碧[ヴァイオリン], サイモン・キャラハン[ピアノ], レイフ・ヴォーン・ウィリアムズ[作曲]
8 小町碧[ヴァイオリン], サイモン・キャラハン[ピアノ], レイフ・ヴォーン・ウィリアムズ[作曲]
9 小町碧[ヴァイオリン], サイモン・キャラハン[ピアノ], レイフ・ヴォーン・ウィリアムズ[作曲]
10 小町碧[ヴァイオリン], サイモン・キャラハン[ピアノ], レイフ・ヴォーン・ウィリアムズ[作曲]
11 小町碧[ヴァイオリン], サイモン・キャラハン[ピアノ], レイフ・ヴォーン・ウィリアムズ[作曲]
12 小町碧[ヴァイオリン], サイモン・キャラハン[ピアノ], レイフ・ヴォーン・ウィリアムズ[作曲]