現代アメリカ作曲家のなかでも、とりわけ目覚ましい活躍をしているのが、このピーター・ボイヤー(1970-)です。このアルバムの中には5つの作品が収録されていますが、そのどれもが興味深いものばかりですが、とりわけ「オリンポスの三神」は彼が興味を抱いているという神話と歴史を題材にしたもの。オリンポス(オリンピア)というと、最近はオリンピック選手の意をして捉えられることが多いのですが、やはりここでは本来の意味であるギリシャ神話の神々を思い起こすべきでしょう。3つの部分はそれぞれに神々を表現し、ストラヴィンスキーを思わせる「アポロ」、愛と美の化身である「アフロディーテ」、そして戦いの神「アレス」と、うまく特徴を描き分けています。めちゃくちゃカッコイイ「祝典序曲」や伝統の書式を見事に具現化した「交響曲第1番」など、気持ちのよい音を味わうことができる興奮の1枚です。
【P.ボイヤー: 交響曲第1番/他/ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団, ピーター・ボイヤー/ハイレゾ】
1 ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団[演奏], ピーター・ボイヤー[指揮], P.ボイヤー[作曲]
2 ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団[演奏], ピーター・ボイヤー[指揮], P.ボイヤー[作曲]
3 ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団[演奏], ピーター・ボイヤー[指揮], P.ボイヤー[作曲]
4 ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団[演奏], ピーター・ボイヤー[指揮], P.ボイヤー[作曲]
5 ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団[演奏], ピーター・ボイヤー[指揮], P.ボイヤー[作曲]
6 ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団[演奏], ピーター・ボイヤー[指揮], P.ボイヤー[作曲]
7 ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団[演奏], ピーター・ボイヤー[指揮], P.ボイヤー[作曲]
8 ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団[演奏], ピーター・ボイヤー[指揮], P.ボイヤー[作曲]
9 ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団[演奏], ピーター・ボイヤー[指揮], P.ボイヤー[作曲]