特におすすめのハイレゾ音源をピックアップしてお届けしている辛口ハイレゾ・レビューですが、第7回は少し趣向がかわり、アーティストのご厚意により直撃インタビューを敢行!音楽の創作のその時から、それを捉えた録音手法まで、アーティスト、プロデューサー、そしてエンジニアの皆さまにご出席いただきその内幕に迫ります。今回はしかも前編、後編に分かれた2部構成!読み応え満点の充実インタビュー&レビューをお愉しみください!
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【バックナンバー】
<第1回>『メモリーズ・オブ・ビル・エヴァンス』 ~アナログマスターの音が、いよいよ我が家にやってきた!~
<第2回>『アイシテルの言葉/中嶋ユキノwith向谷倶楽部』 ~レコーディングの時間的制約がもたらした鮮度の高いサウンド~
<第3回>『ベートーヴェン:交響曲第9番「合唱付き」(1986)』 NHK交響楽団, 朝比奈隆 ~ハイレゾのタイムマシーンに乗って、アナログマスターが記憶する音楽の旅へ~
<第4回>『<COLEZO!>麻丘 めぐみ』 麻丘 めぐみ ~2013年度 太鼓判ハイレゾ音源の大賞はこれだ!~
<第5回>『ハンガリアン・ラプソディー』 ガボール・ザボ ~CTIレーベルのハイレゾ音源は、宝の山~
<第6回>『Crossover The World』 神保 彰 ~44.1kHz/24bitもハイレゾだ!~
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第7回 『そして太陽の光を』 笹川美和
~アナログ一発録音&海外マスタリングによる心地よい質感~
【スペシャル・インタビュー前編】
■ 眼前に広がる生々しいサウンドのハイレゾ音源に出会う
ハイレゾ音源は、まだスタートしたばかりのジャンル。現状、その音質的仕上がりは、最高から最下位まで大きな差があります。そして、ハイレゾ音源をネットでダウンロードして販売する方法では、各作品がその実力に関係なく横並びで紹介されてしまうのです。CDショップに例えるならば、素晴らしい太鼓判級音源が、他の作品と同じように均一に1枚ずつCD棚に並んでいるようなもの。やはり優れた作品は、平積みにしてお客様へアピールしたいところです。今回ご紹介する太鼓判ハイレゾ音源は、私がCDショップ店主ならば、店の一番目立つところに大型POPでディスプレイし、どーんと皆様にご紹介したいくらい、群を抜いたハイレゾ作品なのです。
ハイレゾ音源を購入する際、解説文は非常に重要。その日も、このところe-onkyoに多量に入荷するハイレゾ音源の解説文を読みながら作品を選んでいました。その中で、購入意欲をくすぐるキャッチフレーズがズラリと並んだものを発見。それが今回取り上げる『そして太陽の光を』です。そのアピールポイントは要約すると以下の通り。
1. エイベックスのJ-POPジャンル作品として初めてのハイレゾ配信。
2. 全曲アナログレコーダー一発録りで録音
3. マスタリングは、ノラ・ジョーンズなども手掛けるジーン・ポールが担当。
4. 隙間なく詰め込まれた賑やかしい音楽とは対極にある、考え抜かれた必要な音だけで形成された暖かな音楽。
この解説文を読めば聴くしかないでしょう。そして、ダウンロードした『そして太陽の光を』がスピーカーから鳴り始めた瞬間、部屋の景色が一変しました!眼前に広がる生々しい質感のサウンド。これでこそ、ハイレゾで音楽を聴く快感です。次の瞬間、e-onkyo担当者に「笹川美和さんに取材を依頼してほしい」とメールを送ったのでした。
■ インタビューで、暖かく柔らかいサウンドの秘密に迫る!
連載第7回はスペシャル・エピソード。前・後編の2回に分けて、アーティストご本人と制作スタッフ、エンジニアへのインタビューをお届けします。なぜ、アナログレコーダー一発録りだったのか?ハイレゾの販売がDSDや192kHz/24bitではなく、48kHz/24bitだった真相は?マスタリング・エンジニアのジーン・ポール氏とは?など、本作のハイレゾ音源制作についての疑問点はいっぱいです。その答えを私の想像だけ解説でするのではなく、きちんと取材して真相を確かめたい。連載の執筆予算を度外視し、インタビューを決行しました。
本作品は音楽への情熱に溢れており、制作過程の手法が技術的にもアイデア的にも秀逸。何より、実際にハイレゾ音源を聴いたときの音の質感が、従来のCD規格はもちろん、他の新作ハイレゾ音源ではなかなか感じられなかったものなのです。ハイレゾ界のエポックと成り得るサウンドではないでしょうか。早くも、2014年の太鼓判ハイレゾ音源大賞の有力候補が登場しました。
今回はレコーディング中のスタジオを訪ね、笹川美和さんご本人と、録音とミックスを担当したエンジニアの渡邊省二郎さん、ディレクターの安藤雄司さんにお話を伺いました。
左からエンジニアの渡邊省二郎さん、笹川美和さん、ディレクターの安藤雄司さん
■ とにかく演奏する人数を減らして、音数を減らしてやりたい
西野 笹川さんは“新潟在住のシンガーソングライター”ということですが、なぜ新潟なのでしょう?私も軽井沢に住みながら製品開発や執筆活動をしているので、何か共通点があるかもしれないと思いまして。
笹川 そんなに大きな理由があるわけではないんです。新潟生まれの新潟育ちで、たぶん好きで住んでいるだけなんですけどね。事務所が「東京に出て来い」と言わずに、新潟在住で「いいですよ」と言ってくれたのが大きいかもしれません(笑)。新潟は四季がはっきりしていて、四季が目で見える、五感で感じられるというところが、私の曲作りにはすごく大事なものだなと思っています。
西野 自然のダイナミクスを感じるのは大切ですよね。仕事上は東京にいたほうが楽ですし有利な部分が多いのですが、東京にずっといると“何が自然で何が不自然か”ということに気付かなくなりがち。軽井沢はそのスイッチが分かりやすいと感じており、私も東京と行き来しながら活動しています。
笹川 そのとおりですね。冬は、雪かきや車の雪降ろしはしないといけないですけど(笑)。
西野 さて、今回の『そして太陽の光を』を聴いて、笹川さんの今までの作品とはガラッと変わっているような気がしました。聴いていて、良い意味での打撃開眼のようなものを感じたのですが。
笹川 昨年ちょうどデビュー10周年を迎え、舞台のお仕事を始めたんです。その作品
はミュージカルではなく歌とお芝居がきちんと分かれているもので、私も含めて全員俳優さんではなくてアーティストさんでした。そういう中でお仕事をして、「私もアーティストって言っていいんだな」という自覚が去年初めて持てたんです。他にもプライベートでもいろいろなことがあったりして(笑)。曲に関して言うと、そういうのが全部混ざってできたのが『そして太陽の光を』なんです。今までの10年があってできた曲たちですし、これから10年先にどんなアーティストになるか、どんな音作りをしていけばいいかなと考えて作った作品です。良い方向に変わったと言っていただけると嬉しいです。
西野 私は70年代くらいの日本の女性ボーカルが大好きなんですが、それらとはもちろんイコールではないけれども、共通の匂いが感じられる作品と感じました。
安藤 僕が笹川の担当ディレクターになってから2年近いんですけど、『そして太陽の光を』の前に作った2枚のミニアルバムから制作のスタッフ陣が変わったんです。そこから手探りでやっていくうちに、なんとなくイメージとして音数をグーッと減らしたほうがいいんじゃないかと。「とにかく今回は演奏する人数を減らして、音数を減らしてやりたい」と、そんな話をアレンジャーの山本隆二君と僕とでしていて。レコーディングが始まったときに、「ああ、ここだったんだ」というのが分かりました。今まで「これもいいけど、あれも良かった」というのがありましたが、本作で「ここだ!」というのを見つけた感じがします。笹川の歌をちゃんと活かして聴かせるためには、ギチギチにいろいろな楽器を詰め込んでダビングするのではなく、なるべく引き算でやっていったほうがいい。歌のレコーディングも、本人の集中力を高めるようにして、何テイクもやらせないとか、そういうのを掴んだ気がしました。
■ アナログ一発録音の詳細
西野 レコーディングについてですが、アナログ一発録音について教えてください。これは誰から出てきたアイデアなのでしょうか?
渡邊 僕と安藤さんでしたっけ?
安藤 笹川から上がってきた曲を、とにかく埋めない方向で、どれだけ削れるかという方向で考えました。なんとなくイメージとしては、ノラ・ジョーンズとか。レコーディングの前にエンジニアの省二郎さんに相談したところ、「アナログ一発録りがいいんじゃないですか?」というアイデアが出て、そこから進んでいったという感じですね。
西野 アナログ録音というと、現代ではほとんどお目にかかることはないのですが、エンジニアの渡邊さん的にはアナログ録音は久々というかんじですか?それとも最近も常にやられているのですか?
渡邊 常にではないですね。条件が許せばアナログ録音で今でもやります。
西野 ミスが許されないバンドを含めての一発録りということで、笹川さん的には大丈夫でしたか?
笹川 一発録り自体は、前作やそれ以前にも何度かやっています。もちろん今回のように全曲っていうのは無かったんですけど。私は一発録りが嫌いじゃないんです。逆に好きなくらいだったので、その点に関しては気負ったものが特にありませんでした。気負った点というと、間違えたら最初からやり直し(笑)。そういうところはありましたけど、逆にそれは皆さん一緒の条件なので、緊張感と集中力のなかでビシッと録れるのは好きですね。私は飽きやすい性格なので、テイクを重ねていくよりは、一発録りのほうが集中してキュッとできます。
西野 今なら小節ごとに歌って録音できますし、一音ごとに修正できるデジタル全盛の環境ですが、いわゆる“直し”ができないということに関してはいかがでしょう?
笹川 ボーカルを録って、パーツごとに組み立てることが今はできるんですけど、それは美味しいところを抽出して録るという意味だと感じています。その手法で録ったものが作品として残ることも、私は別に悪いとは思いません。どの方法を選ぶかはアーティストごとの考え方であって、私の中では自分そのものを作品にすることのほうが好きなんです。
西野 では、今回のアナログ一発録音について、詳細を教えてください。
渡邊 アナログのテープレコーダーはSTUDER A820です。24chマルチの一発録りでレコーダーを回して、テイクのOKが出たらPro Toolsに移します。
西野 えっ?! アナログ録音したものをデジタルに一度変換するのですか?
渡邊 はい。というのは、テープが1本しかなかったからなんですけど。OKがでたらデジタルへ移して、また元のテープを消してまたアナログで録るという流れです。
西野 テープコストの節約?
渡邊 そうです。なかなか厳しいんです。
安藤 今、一本5万円くらいしますからね、アナログテープ。
渡邊 ミックスダウンはPro Toolsの内部ミックスではやりません。あくまでPro Toolsはレコーダーとして動かしていて、そこから単にパラで音を出したのを全てアナログのミキサー卓に立ち上げてミックスしました。プラグインは必要最小限にし、ほとんど使っていません。
西野 このバックアップ的に使用したPro Toolsのサンプリングレートは?
渡邊 96kHz/24bitです。
西野 なるほど、興味深い録音手法です。私もこれまで著書の添付CDなどで音楽制作を行ってきて、次の機会があればハイレゾ音源を作りたいと検討しています。実現した際には、やはりアナログテープ録音に挑戦してみたいと考えていました。ハイレゾの親を何にするか迷いますよね。最初のレコーディングをDSD録音にするのか、192kHz/24bitにするのか。アナログテープ録音をハイレゾの親にするというのは、今の時代でもアリだろうなと思っていました。ただ、音楽制作の予算は無限に使えるわけではないので、テープのコストはアナログ録音の悩みの種。お話を聞いて、「やられた、その手があったか!」というのが正直な感想です。このアナログテープを上書きして使うという手法は、一般的なのでしょうか?
渡邊 今は、やはり編集ありきの演奏というのが多いんですよ。編集ができないということでアナログ録音は却下という場合が多いです。編集なしで演奏できるメンバーっていうのがマストですよね。
西野 今回のレコーディングでクリックは動いていたのですか?
安藤 クリックは、ほとんど使わなかったです。それも含めて完全な一発録りスタイルです。曲によっては、楽器ごとのアイソレートもしていないです。同じ部屋でベースとピアノを演奏したりしています。安藤録音ブースを分けていないので、修正もできない。直しは、ほとんどしていないです。歌だけ一ヵ所くらい、ちょっとだけヨレたところがあったので、その場で歌い直してパンチインをしました。その一ヵ所くらいですね。Pro Toolsで一旦はデジタル化するけれども、細かいエディットのような作業はやっていません。例えば4曲目の最後にちょっと小節数が変わっていくところがあって、そこをドラマーが完全に間違えてフィルを叩いちゃって。他のミュージシャンの笑い声が、そのまま入っていますよ。そこも「面白いからいいんじゃない?」ということで。
西野 1曲だけ笹川さんのピアノ弾き語りがありますね。弾き語りならではの自由なタイム感が空間に流れていて、これも素晴らしい。この曲は、完全にクリック無しでの録音だなというのが聴くだけで分かりました。ピアノ自体は、他の曲で演奏されているのと同じピアノなんですか?別のピアノかと思えるくらい音が違って聴こえました。ピアノの音が弾き手によって大きく違うというのも、聴く楽しみのひとつではないかと思います。
笹川 そうです。 一緒のピアノですね。スタインウェイのアップライト。
安藤 あのピアノ、良かったよね。他の曲のピアノは山本隆二。男性が弾いています。
西野 アップライトピアノだったんですね。グランドピアノではないのに、あの深みのあるサウンドとは驚きです。笹川さんは、ご自身で聴いてみて、アナログに録った音の印象はいかがでしょう?普段のデジタル録音と比較して、声の感じとか、「やっぱりアナログいいな」といった違いはありましたか?
笹川 私、全く音楽を聴かない人間なんです。技術的なレコーディングの話も、お恥ずかしい話ですが全く分からないんです。全く分からないので、いつも感覚で判断するんですけど、今回のアナログ録音は自分に合っていると勝手に思っています。何か声の生々しさというか質感というか、そう部分が自分の曲や声に合っている。何がどうとハッキリ言えるわけではないですけど、そういうふうには感じています。

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■ ミックスダウン~2chマスター音源制作の詳細
西野 アナログ卓でのミックスダウン工程を経て、2chマスターを作るわけですね。
渡邊 そこからまた、アナログ・ハーフに録ります。
西野 ええっ?! ここからアナログ・ハーフインチに録る?それはまた珍しいですね。
渡邊 そのアナログテープ音源を、更に96kHz/24bitのデジタル・データ化します。その96kHz/24bitデータがマスタリングへ行きます。
笹川 全然わからない(笑)。
西野 普通で考えたら、アナログ卓から直接96kHz/24bitのデジタル・データを作成すれば良さそうに思えますが。ここでアナログテープを挟むのは何故ですか?
渡邊 アナログの質感が更に欲しいんです。今回はマスタリングがアメリカなので、それを考えると、アナログからデジタル・データに変換しなければなりません。その変換はもちろん気を使いました。なるべく音の質感を失われないようにデジタル変換して、マスタリングへ送っています。
西野 この変換作業は、いわゆるアーカイブ的な、アナログそのままをスルーでデジタル録音するといった作業でしょうか?それともデジタル変換の段階で何か追加エフェクトがあるとか?
渡邊 いえ、何も追加していません。それはもう本当に、なるべくハーフインチの音がそのままいくように気を使いました。
西野 この2chマスターを作ったアナログレコーダーは?
渡邊 ここはSTUDER A80です。
西野 このマスタリングへ送った96kHz/24bitのミックスダウンマスターそのものを、ハイレゾ配信するという案は出なかったのでしょうか?
渡邊 マスタリングに任せているところが結構大きいんですよ。例えば10曲あると、10曲を続けて聴いて違和感ないようにミックスするっていうのもエンジニアとしての努めなんですけど、録音日が違ったりとか、スタジオが変わったりとか、様々な要素があります。特に今回はジーンさんがマスタリングしてくれると思うと、あまりそこに気を使わないで、その場その場で最良となるようミックスしました。それを最後、一連の作品として並べてくれるのがマスタリングだと思っているので。
西野 ミックスダウンマスターは料理の途中ですよっていう発想ですよね。でも、その途中を聴かせてもらえると嬉しいっていうのもあるんですけど。
渡邊 そういうマニアックな視点は、もちろん僕もあります。
西野 今は音圧という問題があると思うのですが、ハイレゾのお客さんというのはコンプや、音圧アップを嫌がる傾向があります。一般的に、CDの場合は「音圧が足らない」というほうがマイナス要因と言われることが多いものですが(笑)。私は“音楽には、それ自身が進んでいこうとするひとつの道がある”と感じています。エフェクトや音圧アップなど、音を変更することは技術的にいくらでもできるのですが、音楽自身が進もうとして求めている方向というのは、そんなに多岐には分かれていないと感じているんです。音楽制作の現場に参加しているときは、特にそれを感じます。その道の枠から出ていなければ、コンプも音圧アップも私はOK。ですが、そういった音の加工を嫌がるハイレゾ・ファン、音楽ファンの気持ちも良く分かります。今回の『そして太陽の光を』は、ほど良い加減なところで音圧が収まっていると聴いて感じたのですが、ミックスダウンの段階ではどのあたりを狙ったのでしょうか?
渡邊 ミックスダウンでは、音圧に気を使うことは、あまり僕は無いですね。音圧に関してはマスタリングに任せています。しかも、今回はアナログ・ハーフインチに一回入れますから、ハーフインチに録ってベストなレベルをミックスダウンでは狙っています。“この調整にして、このくらいレベルを振らせると、このくらいの飽和感が得られる”という経験値があるので、一番良い飽和感が得られる状況のそこを狙いました。それが製品になったらどのくらいの音圧になるかは、マスタリングの仕事です。ミックスの段階では、トータルのリミッターも、ほとんどかけていない。
西野 まさにミックスダウンの言葉通り、いわゆる音を混ぜる作業に専念するというわけですね。
(後編につづく)
※後編は、海外マスタリングの詳細について。マスタリング・エンジニアのジーン・ポール氏の話題などをお聞きしています。どうぞご期待ください。
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当連載に関するご意見、これを取り上げて欲しい!などご要望は、こちらにお寄せください。
※“問い合わせの種類”から“その他”を選んで送信お願いします。
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筆者プロフィール:
西野 正和(にしの まさかず)
3冊のオーディオ関連書籍『ミュージシャンも納得!リスニングオーディオ攻略本』、『音の名匠が愛するとっておきの名盤たち』、『すぐできる!新・最高音質セッティング術』(リットーミュージック刊)の著者。オーディオ・メーカー代表。音楽制作にも深く関わり、制作側と再生側の両面より最高の音楽再現を追及する。自身のハイレゾ音源作品に『低音 played by D&B feat.EV』がある。