連載『辛口ハイレゾ・レビュー 太鼓判ハイレゾ音源はこれだ!』 第4回
2013/12/27
連載開始からご好評をいただいております、連載『辛口ハイレゾ・レビュー 太鼓判ハイレゾ音源はこれだ!』第4回!毎回とっておきの作品をご紹介してまいりましたが、今回は麻丘めぐみさんの作品『<COLEZO!>麻丘 めぐみ』です。レビューの最後にはスペシャル企画として、VICTOR STUDIO HD-Sound.のサウンドプロデューサー高田英男氏のコメントも掲載!ぜひじっくりとお愉しみください。
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【バックナンバー】
<第1回>『メモリーズ・オブ・ビル・エヴァンス』 ~アナログマスターの音が、いよいよ我が家にやってきた!~
<第2回>『アイシテルの言葉/中嶋ユキノwith向谷倶楽部』 ~レコーディングの時間的制約がもたらした鮮度の高いサウンド~
<第3回>『ベートーヴェン:交響曲第9番「合唱付き」(1986)』 NHK交響楽団, 朝比奈隆 ~ハイレゾのタイムマシーンに乗って、アナログマスターが記憶する音楽の旅へ~
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第4回 『<COLEZO!>麻丘 めぐみ』 麻丘 めぐみ
~2013年度 太鼓判ハイレゾ音源の大賞はこれだ!~
■ 音楽制作の最も重要な鍵は“人”である
配信によるハイレゾ音源購入は、手に取れるパッケージ商品ではないため、責任の所在が希薄になる危険性を秘めています。例えばCDやDVDといった実際に“盤”として存在する音楽ならば、たった1ヵ所にノイズが混入するだけで最悪の場合は商品の全回収といった事故にまで発展する場合があるでしょう。配信版の音楽ならば、再ダウンロードという処置で解決できますし、誠意の無い制作会社ならば事後に音源を差し替えて「作品にはノイズが入っていませんでした」とミスを隠蔽する可能性すら考えられなくもありません。従来の“盤”としての音楽制作では何階層もあった音質やノイズに対するチェック機構が、音楽配信時代になり制作予算削減とともに失われていく傾向が見受けられます。
この配信販売によって生じた制作側の甘えは、ハイレゾ音源の音質にも影響を与えます。ハイレゾ音源の制作は、いったい誰が行っているのでしょう?音楽に興味はないけれどパソコンの操作には長けているスタッフが、アップサンプリング・ソフトで192kHz/24bitやDSDに変換した音楽データ。実際には絶対に存在してほしくありませんが、こういった過程で作られた音源でもハイレゾ作品として販売することは不可能ではありません。商品の姿を実際に見ることができない音楽、そして顔が見えない配信販売であるがゆえに、制作側の真摯な姿勢が要求されるのです。
ハイレゾ音源の販売が始まった当初、私は常に疑問に思っていました。CD盤では当然詳細に記載されているスタッフのクレジットが、ハイレゾ版では一切公表されていないのです。これでは「いったい誰が作ったの?」という疑念が増すばかり。少なくとも、ハイレゾ化を行ったマスタリング・エンジニアが存在するはずです。責任者不在のハイレゾ音源制作が進むなか、オーディオ・メーカーや専門誌が「夢の音、夢の新規格到来!」と大きく旗を振ります。音楽制作現場ならば誰もが知っている、“良い音は、機材や規格ではなく、人が重要”という基本が、ハイレゾ音源創成期には無視されていました。ほんの数年、いや数ヶ月前の出来事です。
“人”というキーワードに着目してハイレゾ業界を見続けていたところ、日本で始めてその問題に真っ向から取り組んだプロジェクトが登場しました。ビクタースタジオさんが立ち上げたハイレゾ専門の新レーベル“VICTOR STUDIO HD-Sound. ”です。なんと、サウンドプロデューサーとして高田英男氏を立て、ハイレゾ音源を制作していくとのこと。驚きのニュースでした。「コレだ!」と歓喜しながらも、そのころの私は散々ハズレのハイレゾ作品ばかりに閉口していたころです。自分自身の期待値を上げず、まずは無の心でVICTOR STUDIO HD-Sound.第一弾作品群を聴いてみました。
「素晴らしい!どのハイレゾ作品も、全て一定の基準を超えている、いや、これこそマスター音源クラスのハイレゾ作品ではないのか!」手に汗を握りながら目の前に広がる音の洪水を聴き、次々とVICTOR STUDIO HD-Sound.作品をダウンロード購入したのを覚えています。
サウンドプロデューサー高田英男氏といえば、もはや説明不用の日本のレジェンド級エンジニア。昭和時代のオーディオフェアでヘビーローテーションだった『富獄百景/鬼太鼓座』はもちろん、石野真子、小泉今日子といったビクター女性アイドルも高田氏によるレコーディングです。知らないうちに、誰もが一度は高田氏によるサウンドを耳にしているのではないでしょうか。VICTOR STUDIO HD-Sound.のハイレゾ音源には、その高田氏による丁寧なサウンド解説が添付されています。単なるプロデューサーとして大御所エンジニアが名前貸ししたのではなく、本当にハイレゾ化に高田氏が大きく関わっているのは、この解説書を読むと明らか。制作側の熱い気持ちが強く伝わってくる解説書です。責任者不在のハイレゾ音源制作に、いよいよ“人”の時代が到来したのを確信した瞬間でした。
私はすぐに電話を取りオーディオ出版社に連絡し、「VICTOR STUDIO HD-Sound.の取材を、ぜひ私にやらせてもらえないか?」とゴリ押しで頼み込み、ビクタースタジオさんへの訪問を実現。マスタリングスタジオで音を聴きながら、高田氏にインタビューするという好機を得ました。実際にハイレゾ音源の制作過程をお聞きすると、まさにビクタースタジオ品質と呼べるもの。レコード盤、そしてCD盤の音楽と何ら変わりない作業と時間、そして情熱が、ハイレゾ音源制作にも注がれています。昭和時代のレコード盤から音楽制作を続ける、老舗制作現場ならではの強いこだわりを感じました。これぞブランド力です。
VICTOR STUDIO HD-Sound.が登場するまでは、ハイレゾ音源を制作する側に、どこか油断があったように思います。「CD用にマスタリングする前のミックスダウン・マスターが96kHzだったから、これも売っちゃおうか」みたいな感じで、そこに音楽に対する責任、ましてや音楽愛はありません。そんな時代にビクタースタジオさんが見せた本気。それからは頬を打たれて正気に戻ったように、業界本来の負けん気の強さに火が着きました。最近のハイレゾ音源制作は、“人”による切磋琢磨が始まったように思います。まるで音楽が自らの浄化作用を発動させたかのごとく、ハイレゾの波は非常に良い方向へ向かっているようです。
■ 2013年太鼓判ハイレゾ音源大賞は、アナログマスターを見事に昇華した作品
太鼓判ハイレゾ音源の選出作業を行っていると、どうしてもVICTOR STUDIO HD-Sound.作品が多くなってしまいます。これは私の好みでも何でもなく、明らかに音質的仕上がりが良いから。ちなみに連載第1回の『メモリーズ・オブ・ビル・エヴァンス』も、VICTOR STUDIO HD-Sound.作品です。この連載の2013年の締めくくりとして、今回は私が個人的に選ぶ年間大賞を決めることにしました。そうなると、もうVICTOR STUDIO HD-Sound.のこの作品でしょう。太鼓判ハイレゾ音源は、できるだけ多くのジャンル、様々なレーベルから選ぶという方針なのですが、本作が圧倒的大差で文句なしの大賞です。
10数年くらい前、私は兄から「音楽の仕事をするなら、麻丘めぐみを聴いておけ」とアドバイスをもらいました。そのときは「なぜ70年代アイドル作品を?」と疑問に思ったものの、一応はCDを購入。聴いてみると、そこには今の音楽が忘れてしまった柔らかな手触りがありました。その当時、Pro tools HDで192kHz/24bit録音が身近になったり、PyramixでDSD録音が可能になったりと、コンピュータを使った音楽制作が急激に進化していったころです。私も夢中で、最先端で最高のサウンドを追求していました。
しかし、麻丘めぐみさんのCDを聴いたとき、「本当にレコーディングの音質は進化しているのだろうか?」と考え込まずにはおれません。特にストリングス。「そうそう、昔の歌謡曲は、ストリングスが全部こんな音だったよな~」と感じる、独特のキュゥ~という清涼で柔らかい響き。そのストリングスの秘密を知りたくて、昭和時代から仕事をしているエンジニアさんに会うたび質問してみたものです。「そう?今でもやってることは変わらないよ」、「昔は弦を録ると、ああいう音になったんだよね」と、求める回答はなかなか得られませんでした。唯一、その質問の回答を持っていたのが、麻丘めぐみ作品を録音した本人である高田英男氏。そのときに私が教えてもらった回答よりも更に詳しいストリングス録音の解説が、しっかりと『<COLEZO!>麻丘めぐみ』購入特典のサウンド解説に記載されています。ぜひ音源と合わせて添付の解説もチェックしてみてください。
では、恒例の波形を見てみましょう。1曲目「芽ばえ」の波形データです。CDの波形は、前述の手持ちCD盤(1999年発売/VICL-41058)から取り込みました。
このCDが発売された1999年当時は、まだ音圧戦争全盛ではなかったのでしょう。CDの波形は非常にナチュラルな仕上がりで、音の抑揚がきちんと収録されているのが見てとれます。
一方、ハイレゾ音源の波形を見ますと、CDと比較して大きく音圧がアップされているのが一目瞭然。ハイレゾ化にあたり積極的にマスタリング作業が行われたのが目で見ても確認できます。パッと見ると、ハイレゾ版は抑揚が無くなり、耳に痛くて面白くないサウンドになってしまったのかと誤解を受けそうな波形です。しかし、よく波形をチェックしてみると、決してピークが連続し真っ黒になってしまったわけではないことに気付きます。波形から、Aメロ→Bメロ→サビという音楽の進行がきちんと視認できるのです。実はコレがポイント。
実際にハイレゾ版の音を聴くと、この波形が音圧アップを意味するのではなく、音の濃さを表しているのが分かります。音楽の旨みを抽出していく過程で、結果的に音圧も上昇したという印象です。興味深いのは、その抽出加減。結構ギリギリまで攻めています。音の抑揚は決して失わず、旨みのみを引き出す。これぞ、“人”が成し得る匠の技なのでしょう。あとワンクリックでもマスタリング機器のツマミを回すと破綻してしまうのではないかと思えるほど、絶妙なポイントを突いている仕上がりです。
比較のため、CD音源のボリュームを再生するアンプ側で上げ、ハイレゾと同じくらいの音量で聴いてみました。アンプのボリューム位置は、ハイレゾで11時だったものがCDでは1時くらいです。結果は、一聴してハイレゾ音源の圧勝です。CDとハイレゾの音量を同じにしても音質はイコールにはなりません。例えるならば、30インチクラスのテレビが70インチくらいになったようです。音楽という景色を眺めていた窓が、更に大きなって開放されたように感じます。ハイレゾ音源の大きな窓を知ってしまうと、もうCDには戻れません。それくらいハイレゾに優位性があります。
高田氏とお会いしたとき、「ドラムの音にこだわりを持って録音している」という話をお聞きしました。せっかくのハイレゾですので、そのドラムサウンドに着目して聴いてみましょう。デビュー曲「芽ばえ」の冒頭、キックドラムの“ドン、ドドン”からスタートし、大ヒット曲「わたしの彼は左きき」を筆頭とする筒美京平作品の数々、そして様々な曲調を経て最高傑作の呼び声も高い「夏八景」(作詞:阿久悠/作曲・編曲:筒美京平)へ。ドラムサウンドが徐々にリアルになっていくのが音として確認できます。ハイレゾ音源では、後期作品に進むにつれ、ドラム打面の質感まで感じ取れるサウンドに変化していくのが素晴らしいです。録音の機材やテクニックが凄まじいスピードで進化していった70年代。名手高田氏の録音が年代順に並んで聴けるのも本作の楽しみのひとつでしょう。
それにしても「夏八景」のベースとドラムのグルーヴといったら!今のスタジオミュージシャンでも、ここまでの表現力で弾けるかどうか。もちろん主役は麻丘めぐみさんの甘い歌声なので、バックの演奏の凄さに気をとられてはいけません。歌謡曲のミックスでは、それが正解なのです。しかし、ぜひこのリズム隊の超絶プレイには着目していただきたい。複雑なリズムでビートを刻むドラム、ツボを押さえながら隙間無い16分音符でグルーヴするベース。アレンジとミュージシャンの技量、そして録音技術。全ての歯車が噛み合わさりグルーヴしています。それにしても、このベースは誰が弾いていたのでしょうか?ベース好きの私としては非常に気になるところです。ネット検索をしても分かりませんが・・・。
本作を2013年度の太鼓判ハイレゾ音源大賞に選んだのは、私たちリスナー側の夢をひとつ叶えてくれたからです。レコード時代からCD時代、「盤で聴いているこの音の向こう側にある音とは、スタジオで鳴っているマスター音源とは、いったいどのようなサウンドなのだろう?きっと夢のように良い音なのだろうな~」といった妄想を長年抱き続けたわけですが、本作はその夢を実現してくれました。このハイレゾ音源は、マスターであるアナログテープを単に再生して得られる音を超えているように思えてなりません。アナログマスター音源に記憶される当時の音楽を、現代の技術を駆使し、ハイレゾという大きな器を使って届けてくれたサウンド。それは「当時、ビクタースタジオで鳴っていたマスター音源は、こんな音だったんだよ。」と我々リスナーに教えてくれるかのようです。今私たちの目の前で鳴っている鮮烈な音は、間違いなくそう伝えています。そしてそこに貫かれている、“良い音は、機材や規格ではなく、人が重要”という基本精神。私たちの夢を叶えてくれたのは、やはり“人”の情熱だったのです。これからのVICTOR STUDIO HD-Sound.作品にも大いに期待したいと思います。
麻丘めぐみさんのCDをすでに持っている方でも、このハイレゾ版で聴き直す価値は充分にあります。リアルタイムで麻丘めぐみさんを知らない世代でも、どの楽曲もクオリティーが高いので、大いに楽しんでいただけるのではないでしょうか。当時のスタッフが全力で挑んだ仕事ぶりを、音楽を通じて肌で感じることができ、非常に勉強になります。なにより本作の魅力は、2013年のハイレゾ音源として、最高のサウンドを聴かせてくれるところ。普段はクラシックやジャズしか聴かないという方でも、今年のハイレゾ音源の到達点として、ぜひチェックしてみてください。『<COLEZO!>麻丘めぐみ』、2013年度の太鼓判ハイレゾ音源大賞として自信を持って太鼓判を押します。
最後に、スペシャル企画としまして、VICTOR STUDIO HD-Sound.のサウンドプロデューサー高田英男氏のコメントをご紹介します。この第4回レビューを書くにあたり、高田氏にメールでインタビューしました。いただいた回答は、当時の録音を知るうえで歴史的に価値の高いものです。またこれからハイレゾ音源作品を制作していく上でのヒントが多く、私が独り占めするにはあまりにもったいない。そのままの転載をお願いしたところ、快諾していただきました。以下、Q&Aとして掲載します。
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Q1: ハイレゾ化にあたり、改めて麻丘めぐみのアナログマスターを聴き、どの様な印象でしたか?
A1:
● 「こんな風なサウンドにしたい・・・エンジニアとしての強い思いがリアルに伝わる音」と感じ、今なら技術的には出来ますが、これほど思いきった音創りはしないだろな~と思いました。
● 気持ちが先行し、技術的には追いついていない・・・若さゆえ出来たバランスであり、問題点も感じます。
● マルチ素材、マスターテープ、使用機材(コンソール、アウトボードなど)が全てアナログの時代であり、現在のデジタル時代では出来ない音の肌触りが素直で、マスタリングで良い感じになりそうなだと直感的に思いました。
● 1972年~1977年に創ったサウンドですが、アレンジを理解したサウンド創りなど、5年間でずいぶんエンジニアとして成長しているようです。
Q2: ボーカルのレコーディングについて
A2:
● 当時、歌のマイクはノイマンM-49(真空管式)をメインに使っていまして、中低域が太く安定した音は基本的に出来でいるようです。
● 但し、全体のサウンドを明るく派手に創った作品は、歌が少し暗くなっている感じもしました。
● 当時、歌にはEMT-140鉄板式エコーマシーンを使い、EMT-140に送る前にアナログテープレコーダーを15ipsにて録音~再生し、プリエコー処理の音創りをしているので、意外に歌の抜けも良い感じの曲もありました。
● 歌を数チャンネル録音し、シンクヘッドで再生し1チャンネルにまとめた事もありましたが、当時のシンクヘッド再生の音質は良くなく、出来るだけトラックダウン作業で切り替えた事を覚えています。
Q3: 「夏八景」のベーシストは誰?
A3:
「夏八景」は、1976年6月発売シングルで通算16枚目のシングル。筒美京平さん作曲・編曲です。当時、京平さんの仕事の時、スタジオミュージシャンの多くは、ドラム: 田中清司、ベース:武部秀明、ギター:水谷公生という、この3人によるリズム隊により多くの名曲が録音された時代です。
詳しくは覚えていませんが、ドラムの音色・フレーズ感が田中さんの感じなので、ベースは武部さんと思います。
Q4: ハイレゾ音源の音圧について
A4:
● 今回のハイレゾ・マスタリングにおいては、既にCD化された音源の音圧は全く考慮せず、アナログマスター音源のみを聴き、ベストな音創りをしました。
● アナログ音源の為、変なピーク感も無く大胆な音創りも出来ましたので、結果音圧レベルも大きめに仕上がった感じです。
● アナログマスター音源の特徴でもありますが、中低域が安定したマスターはレベル確保も無理なく出来る感じがしました。
Q5: 『<COLEZO!>麻丘めぐみ』のハイレゾ音源の素晴らしさの理由とは?
A5:
● 当時の歌謡曲は、レコード会社のデイレクターと作家(作曲、作詞、編曲家)が、がっぷり組んで作品を創った時代であり、その思いの強さが作品にも反映されており、当時では表現出来なかったサウンドが現在のマスタリング技術で甦ったのだと思います。特にハイレゾにおける音創りは、元の音源がアナログ音源で比較的に素直な音質であれば、マスター音源のニュアンスを生かしながら大胆な音創りも可能であることから、上手くハイレゾ音源化できたのだと感じております。
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筆者プロフィール:
西野 正和(にしの まさかず)
3冊のオーディオ関連書籍『ミュージシャンも納得!リスニングオーディオ攻略本』、『音の名匠が愛するとっておきの名盤たち』、『すぐできる!新・最高音質セッティング術』(リットーミュージック刊)の著者。オーディオ・メーカー代表。音楽制作にも深く関わり、制作側と再生側の両面より最高の音楽再現を追及する。自身のハイレゾ音源作品に『低音 played by D&B feat.EV』がある。