麻倉怜士が選ぶ「e-onkyo musicベストテン」 2022年版

2022/12/26

ASCII.jpに掲載中の人気連載「麻倉怜士のハイレゾ真剣勝負」と、ミュージック・バードにて放送中の同名番組は、オーディオ&ヴィジュアル評論家、麻倉怜士氏がe-onkyo musicにて配信中のハイレゾ音源の中より、ぜひ聴いておきたい“ハイレゾ音源”をおすすめ度に応じて「特薦」「推薦」として紹介するコーナー。優秀録音をまとめていますので、ハイレゾ初心者から上級者まで幅広くお楽しみいただけるコーナーです。こちらでは、2022年の締めくくりとして「麻倉怜士のハイレゾ真剣勝負」にて今年一年間に紹介された作品の中より、年間ベスト10を選出していただきました。

麻倉怜士が選ぶ「e-onkyo musicベストテン」 2022年版


2022年のe-onkyo musicハイレゾは進化と深化が進み、たいへん豊穣であった。2つの顕著な傾向が見て取れる。

 第1がコロナを脱して、音楽の新しい切り口が明確になったこと。ヒラリー・ハーンの『エクリプス』は、まさにコロナが生んだ(?)傑作だ。パンデミック期に長期休暇を取った後の初めての録音が、新しいレコード会社のドイツ・グラモフォンだとは驚くが、タイトルの“エクリプス”(日食)の後の光の復活を、自身になぞらえる矜持も素晴らしい。ハーンの背後に控えるオーケストラが、芯がしっかりとした、剛性の高い音にて、新生ハーンが、強靱でカラフルなヴァイオリンを聴かせる。マッシブな響きと、臨場感豊かなソノリティが麗しい。

 指揮シーンの最新トレンドも、e-onkyo musicで分かった。それがパリ管弦楽団とロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団を制した、1996年生まれの若きマエストロ、クラウス・マケラのハイレゾだ。その実力は出身国のオスロ・フィルハーモニーを振ったシベリウス交響曲全集(第1-7番)で明確に識れた。交響曲第2番第1楽章冒頭のニ長調和音の上行旋律から、新鮮でヴィヴットなシベリウスが聴けぬ。弦の歌わせ方、低減のピッチカートの歯切れ感、トゥッティのクリヤーで伸びやかな響き……この指揮者はただものではない。
 本2022年ベストの一位と二位は、五嶋みどり/ジャン・イブ・ティボーデとルノー・カプソン/マルタ・アルゲリッチのベートーヴェン「クロイツェルソナタ」だが、これほどのビッグネームが、偶然にも同じ名曲を同時期にリリースするという豪華な偶然も、今年のe-onkyo musicハイレゾの美点だ。
 
  2番目は、リバイバルの多様化だ。かつての名アルバムがハイレゾ化されるという流れは、かなり以前から生じているが、2022年は、その中味が大幅に革新された。「アナログからハイレゾ・リマスタリング」という従来のやり方に加え、「ハイレゾから再度ハイレゾ・リマスタリング」「ハイレゾの再度リミックス・リマスタリング」……と、リマスタリングのバラエティが急に増えたのである。

 「アナログからハイレゾリマスタリング」は、本ベストテンの10位『ニュー・サウンズ・イン・ブラス (Remastered 2022)』、6位の『The Boston Symphony Chamber Players Play Mozart, Brahms, Beethoven, Fine, Copland and Carter (2022 Remastered Version)』がそうだが、2022年は加えて、「ハイレゾからハイレゾ・リマスタリング」が登場した。ハイレゾも歴史を重ね、初期の制作から時が経った作品をリマスターするのだ。本ベストテン8位の『Come Away With Me[Remastered 2022]』は、その代表だ。本文を読んでいただきたいたいが、2002年録音の初代ハイレゾを圧倒的に凌駕する出来映えを聴かせた。
 John Coltraneの『Blue Train: The Complete Masters』も二度目のハイレゾ。レコーディングから65周年を記念し、最新リマスタリングを施し、多大な成果を上げている。旧 2014年版は解像度がいまひとつで、細部のアーティキュレーションが聴き取れない。ベースは雄大だが、キレ味が甘い。サックスのボディも細く、いまひとつ明確ではない。今回の「1.Blue Train」は圧倒的な明瞭さ、進行力、そして押し出しがポイントだ。ベースの安定感の上に、サックスの艶艶した即興が乗る。力感がたっぷりとし、緻密な粒立ちだ。
  本ベストテンにはないが、『ユーミン万歳!~松任谷由実50周年記念ベストアルバム~』も、ハイレゾ・リマスターの威力をまざまざと感じた。実は、本作はリマスターだけでなく、リミックスも施されており、その効用も実に大きい。40周年のハイレゾは、各音像がブロードだった。新作はヴェールを外したように音場が透明になり、各音像が締まった。音の粒子とグラテーションが細やかになり、より細部への描写が繊細になった。同様にリミックスとリマスターの合わせ技が、本ベストテン3位のビートルズ『Revolver[2022 Mix]』だ。その凄さは、ぜひ本文を読んで欲しい
 2022年のハイレゾ・レストアシーンでの驚きは『美空ひばり Symphonic Works ~不死鳥再び [96kHz/24bit]』だ。美空ひばりが"新たに"東京フィルハーモニー交響楽団と協演したのだから、もはやレストアを超えている。録音は生前、ひばりもレコーディングしていたアバコスタジオ。コロムビアに保管されているひばりのヴォーカルトラックと重ねた。
 同じような発想で、過去の歌手の音声トラックを大オーケストラと共演させるという試みはいつくかあったが、どうも今ひとつという感は免れなかった。それは歌とオーケストラの質感があまりに違うからだったが、この美空+東京フィルハーモニーの合奏は、声の質感とオーケストラのそれがぴったりあっている。まるで、ヴォーカルとオーケストラが同録したような合致感だ。美空の音声トラックの特性に合わせ、オーケストラの音色を適宜イコライジングしているのだろう。ヴォーカルは響きが多いが、それもオーケストラはよく合わせている。
 温故知新と、新しい手法と発想がハイレゾシーンをより豊穣にしたのが、2022年のe-onkyo musicハイレゾであった。2023年のe-onkyo musicを核とするハイレゾ展開が楽しみではないか。


麻倉怜士





★第10位★

ニュー・サウンズ・イン・ブラス (Remastered 2022)
岩井直溥ニュー・サウンズ・ウインド・アンサンブル


 かつて吹奏楽団はスーザのマーチを演奏していたが、今や、クラシックからポップスまでなんでもやる。ポップスブラスを開拓したのが、作曲家・編曲家の岩井直溥氏(1923~2014年)率いるニュー・サウンズ・ウインド・アンサンブルのアルバム、「ニュー・サウンズ・イン・ブラス」だ。1972年8月、吹奏楽で楽しいポップスを」という斬新なアイディア、贅沢な編曲、演奏、録音が楽しめるとあって、本アルバムは大ヒットした。当時は、4チャンネルブームで、マスターはSQ4(4チャンネルの「クアドラフォニック」)のオリジナル4chミックス。今回、ソニー・ミュージックスタジオにてDSDマスタリング。発売から50周年を記念したスペシャル・エディションとして、リリースした。
 演奏が素晴らしい。70年代の洋楽ヒットのスピーディで躍動的なアレンジで、ライブ感、疾走感が心地好い。ホールトーンも豊かに入り、いかにもライブ収録な雰囲気だ。レンジ感では今の感覚ではやや狭く感じるが、その分、凝縮感やマッシブ感があり、アナログの美味しい部分が、DSDマスタリングできちんと継承されている。1972年5月16日&17日 杉並公会堂でライブ録音。




★第9位★

シューベルト:交響曲第8番《未完成》&第9番《ザ・グレイト》
ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団ヘルベルト・ブロムシュテット


 素晴らしい。もっともオーソドックスで、もっとも音楽的で、もっとも感動的なシューベルトだ。シューベルトらしい息の長いフレーズを、適度な緊張感を持たせながら、シューベルト的なロマンティシズムも同時に聴かせる手腕はたいしたものだ。この素晴らしく深い演奏がハイレゾの高音質で聴けることに感謝しない人はいないであろう。ライプツィヒのゲヴァントハウスでの収録だが、録音も実に明瞭で、細部への気配りと全体とのバランスが行き届いている。本オーケストラならではのピラミッド的な周波数バランスと悠々とした音進行が、耳に心地よい。2021年11月、ライプツィヒ、ゲヴァントハウスにて録音。




★第8位★

Come Away With Me[Remastered]
Norah Jones


 2002年にリリースされ、20ヵ国でアルバム・チャート1位を獲得し、これまでに約3000万枚のセールスを記録した世紀の名アルバムが、当時マスタリングを手掛けたテッド・ジェンセンによってリマスターされた。オーディオ界に君臨する天下の名曲・名録音の変更は、オリジナルエンジニアしかできない芸当だろう。
 「1.Don't Know Why」。初めに新版を聴いて次に旧版を聴くと、旧版はこんなに情報が足りなかったのかと衝撃を覚えるほどだ。新版はまず冒頭のピアノ、ギターからして、これほど、音色やディテールの情報が多かったのか、リマスタリングでここまでよく引き出したと感嘆する。それも情報を強調するのでなく、やさしい音色ならさらに優しく、強い音なら、単に強いだけでなく、その奥の深みも聴かせてくれる。ヴォーカルも同様の変化であり、ノラ・ジョーンズのフレージング、節回し、歌詞の表情……と実に細かな部分まで、音楽的な解釈が深まった印象。彼女のピアノもより表現的になった。




★第7位★

シークレット・ラヴ・レター
リサ・バティアシュヴィリ


 1979年ジョージア生まれのヴァイオリニスト、リサ・バティアシュヴィリのドイツ・グラモフォン(DG)第7作。これまでもリリース毎に話題を振りまいてきたが、今回は、後期ロマン派文学に触発されたシマノフスキの「ヴァイオリン協奏曲第1番」、ショーソンの「詩曲」、フランクのヴァイオリン・ソナタイ長調、ドビュッシーの「美しき夕暮れ」---という耽美的な音楽作品を集めた。近年、人気が急上昇しているフランクのヴァイオリンソナタ。リサ・バティアシュヴィリは馥郁を超えて、噎び返るほどのロマンの濃密な香りだ。まるでロマンティシズムの極致のよう。振幅が大きく、楽想を濃密に表現し、その世界に引きずり込む。特に第4楽章のフーガのアーティキュレーションの大胆さは、大向こうまで喝采だ。
 録音は極上。ヴァイオリンもピアノもこれほど美しい音では録れないだろうという程のクオリティだ。ホールトーンもヴァイオリンとピアノを美しく彩っている。第4楽章では同じメロディが時間を違えて、ヴァイオリンとピアノで重なるので、その一音一音の明瞭さが命だが、本録音は最高だ。シマノフスキの「ヴァイオリン協奏曲第1番」は、オーケストラ(フィラデルフィア管弦楽団)の奥行き方向への立体感が、目覚ましい。会場の空気感が豊潤だ。2022年1月、4月、ベルリン、フィラデルフィアで録音。




★第6位★

The Boston Symphony Chamber Players Play Mozart, Brahms, Beethoven, Fine, Copland and Carter (2022 Remastered Version)
The Boston Symphony Chamber Players


 1964年にボストン交響楽団(BSO)の首席奏者で結成された「ボストン交響楽団室内アンサンブル(ボストン・シンフォニー・チェンバー・プレーヤーズ)」の初ハイレゾだ。1960年代、アメリカのオーケストラは1シーズンの演奏回数増加を迫られていた。当時の音楽監督、エーリヒ・ラインドルフは、それをオーケストラ奏者による室内アンサンブルで賄おうと考えた。そこで、ボストン交響楽団のトップ奏者を糾合させ「ボストン交響楽団室内アンサンブル」を結成し、室内楽作品による演奏会を開催し、回数を稼いだのである。
  実に生々しい。60年代のアナログ録音の美質といえる、直接音のダイレクトさが爽快だ。最近のクラシック録音は例外なく、ホールトーンをたっぷりと収録する。でも本録音はボストンシンフォニーホールで録っているのにもかかわらず、ホームトーンはほとんど無視され、フルートと弦が、くっきりと鮮明に、ストレートに聴ける。そのクリヤーさ、直情さは貴重だ。聴き手と楽器の間に余計な空気がないのでより演奏の綾が明瞭に聴けるのである。この時代のアナログらしい、音の凝縮感もいまではなかなか聴けないものだ。旧き良き、超鮮明録音! 1964~1965年、ボストンはシンフォニーホールで録音。




★第5位★

Live From Vienna
phil Blech WienOlivier LatryAnton Mittermayr


 ヨーロッパの有名オーケストラの管楽奏者で構成される「フィル・ブレッヒ・ウィーン」が、ウィーンのムジークフェライン・ザールで開催したコンサートのライブ録音。同ホールのオルガンも伴う。ウィーン・フィル、シュターツカペレ・ドレスデン、北ドイツ放送フィル、ウィーン・フォルクスオーパー管弦楽団、トーンキュンストラー管弦楽団、ハノーファー国立歌劇場、ザルツブルク・モーツァルテウム管弦楽団などの名門オケからの管楽奏者が蝟集した。2013年のウィーン・フィルのニューイヤー・コンサートの幕間の映像で注目を浴びた。 
 超豪華な音模様だ。そもそもオルガンだけでも金管の音は(擬似的に)出せるのに加え、本物のブラスアンサンブルが加わるとこれほどのゴージャスなサウンドになるのか、驚く。 「4. J.S.バッハ:パッサカリアとフーガ ハ短調 BWV.582」や「10.第4楽章:偉大なる聖グレゴリウス 」 の冒頭のオルガンのペダルの低音の偉容さはオーディオチェックにも使えそう。「6 ホルスト:火星(『惑星』 Op.32より)」の不気味さは、弦なしのオルガン+ブラスアンサンプルだからの特別な音色だ。2019年4月、ウィーンはムジークフェライン・ザールでライブ録音。




★第4位★

Beethoven for Three: Symphony No. 6 "Pastorale" and Op. 1, No. 3
Yo-Yo MaEmanuel AxLeonidas Kavakos


 ヨーヨー・マ(チェロ)、エマニュエル・アックス(ピアノ)、レオニダス・カヴァコス(ヴァイオリン)の顔合わせによるベートーヴェン・ピアノ・トリオ企画第2弾。名匠3人が初めてトリオとして演奏したのは、2014年タングルウッド音楽祭でブラームスのピアノ三重奏を演奏したときに遡る。意気投合した3人はほどなく『ブラームス:ピアノ三重奏曲』(2017)を録音している。再び2021年タングルウッド音楽祭で共演した3人は、ベートーヴェン「交響曲第2番」をトリオ演奏で披露。それがきっかけとなり、ベートーヴェンのシンフォニーの世界をピアノ三重奏で演奏するシリーズ第1弾『ベートーヴェン・フォー・スリー~交響曲第2番&第5番<運命>』が今年2022年3月にリリースされた。本作はそれに続く第2弾。
 ピアノが「田園」の第1主題を弾くと、チェロがそれに対話し、ヴァイオリンが繰り返しの惹句を奏でる……、オーケストラでは、旋律と楽器の関係が一定だが、ピアノトリオの田園は同じフレーズでも異種の楽器が担当を変えるのが、新鮮で面白い。特にオーケストラではピアノはないわけで、ピアノの存在が、田園をまるで「新曲」のように新鮮に聴かせていることが分かる。とても愉しい田園だ。第1楽章のコピーのように「田舎に着いた喜び」が横溢する。




★第3位★

Revolver[2022 Mix]
The Beatles


 『Sgt. Pepper’s Lonely Hearts Club Band』(2017年)、『The Beatles (White Album)』(2018年)、『Abbey Road』(2019年)、『Let It Be』(2021年)のリミックス&リマスター&拡張版に続く、『Revolver』スペシャル・エディションだ。オリジナルの4トラックのマスター・テープを使用し、新たにステレオ・ミックスした。音源分離技術によって、ヴォーカル、ギター、ベース、ドラムス……という個々の音源を抽出し、あるべき位置に再配置している。先ほど述べた『ユーミン万歳!~松任谷由実50周年記念ベストアルバム~』との共通項は多い。
 聴いてみよう。一曲目の「Taxman」の2009年リマスター版(48KHz/24bit)はギター、ドラムスは左、パーカッションは右、ヴォーカルとコーラスはセンター。ソロギターは右だ。[2022 Mix]はまず音質がもの凄く違う。低音のベースが大きく明瞭に、輪郭がしっかりと。ヴォーカルは鮮明で、ヌケがクリヤーだ。全体にヴェールを剥がしたような鮮鋭、パワフルになった。伴奏のギターのリフも明瞭に。解像度があがり、ハイレゾ的な細部の明確さが得られた。ギター、ベースなどインストルメンタルはセンター、ヴォーカルとコーラスもセンター。ドラムスは中央やや左より。パーカッションは左。ギターソロは中央にレイアウト変更された。




★第2位★

Beethoven Sonatas for Piano and Violin
Midori, Jean-Yves Thibaudet


 デビュー40周年を迎えた五嶋みどりの最新録音。ベートーヴェン作品としては2020年に発表した「ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲、ロマンス(2曲)」に次ぐ大作だ。モーツァルトはヴァイオリンよりピアノに音楽的リソースを偏重させていたが、ベートーヴェンは対等なポジションを与えている。そこで、ピアノが重要になる。多くの共演機会を持っているティボーデとのコンビネーションというから楽しみではないか。繊細で、同時に実に堂々とした「クロイツェルソナタ」だ。ヴァイオリンもピアノも一音一音を照射し、ディテールから一歩一歩、大伽藍を構築していく。それもあくまでも自然体で。大向こうを狙うような、あざとさは皆無。軽妙に、剛毅に音をひとつひとつ積み上げていく。センターの大きな音像のヴァイオリンとピアノの盤石の安定感も刮目。まさに完璧なセッション録音だ。




★第1位★

Beethoven, Schumann, Franck
Renaud CapuçonMartha Argerich


 2022年のベストハイレゾは、ルノー・カプソンがマルタ・アルゲリッチと共演したエクサン・プロヴァンス音楽祭でのライヴ。ドイツ・グラモフォンとの契約発表を祝してのリリースだ。シューマンのソナタ第1番、ベートーベンのソナタ第9番「クロイツェル」、フランクのソナタが収録されている。
  このラインナップも豪華だが、演奏もさらにゴージャスだ。ヴァイオリンもピアノもたいへん神々しい。アルゲリッチの一音一音が神がかった崇高な響き。一音一音がくっきりと描かれ、輪郭が明晰だ。端正なカプソンと、疾走感、剛毅、高剛性のアルゲリッチとという組み合わせはたいへんスリリング。ピアノとヴァイオリンがセンターに大きな音像を持ち、明晰で、尖鋭だ。2022年4月23日、エクサン・プロヴァンス音楽祭のプロヴァンス大劇場でのライヴ録音。




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