印南敦史のクラシック・コラム「クラシック音楽の穴」。ここで明らかにしようとしているのは、文字どおりクラシック音楽の「知られざる穴」。クラシックにはなにかと高尚なイメージがあって、それが「とっつきにくさ」につながっていたりもします。しかし実際には、そんなクラシック音楽にも“穴”というべきズッコケポイントがあるもの。そこでここでは、クラシック音楽の「笑える話」「信じられないエピソード」をご紹介することによって、ハードルを下げてしまおうと考えているわけです。そうすれば、好奇心も高まるかもしれませんからね。だからこそ肩の力を抜き、リラックスしてお読みいただければと思います。
ロック・スター並みだったヴァイオリニストがいる
↓
ニコロ・パガニーニ
叔母の家に泊まりがけで遊びに行ったのは、中学1年生のときのことでした。叔母と叔父、そして僕の従兄弟にあたるふたりの息子が4人で暮らす家。住まいは社宅のような建物で暮らしぶりは質素に見えましたが、そもそも本当に育ちのいい人の暮らしって、意外と地味だったりするものです。
事実、叔父はかなりのエリートでしたし、家族全員がクラシック・ファンで性格も穏やか。訪ねた家の小さなリビングには、昼も夜もクラシックが流れていました。口の悪い人たちに囲まれて育った僕にとって、彼らのさりげない上品さは衝撃的で、そして心地よいものでもありました。
一泊して迎えた翌日の朝、食卓に心地よいヴァイオリンの調べが流れていました。朝の食卓にクラシックが流れているなんて、我が家では考えられないこと。しかもそれは、クラシックを聴き始めたばかりだった僕が初めて聴く曲でもありました。ものすごく気になったので、横にいた年下の従兄弟に「これなに?」と聞いてみたところ、返ってきたのは「パガニーニ」という答え。
それ以上の情報は得られなかったのですが、以来その名前は、僕の記憶のなかにしっかりと刻み込まれたのでした。
いま思えば、朝の穏やかな時間にパガニーニの激しいヴァイオリンが鳴り響いていたというシチュエーションは、穏やかな家族がやることとは思えないほどハードコアだったわけですが。
イタリア・ジェノヴァ出身のニコロ・パガニーニは、圧倒的なテクニックを武器に聴衆を熱狂させたヴァイオリニスト。礼儀知らずで性格も荒く、お金への執着心も強くて酒癖も悪いなど、その人間性については好き勝手なことをいわれています。果ては独特の風貌も相まって「悪魔」と呼ばれたりもするようになったわけですが、SNSを通じてあることないことが拡散されまくる現代なら、さらに叩かれて炎上しまくることになったかもしれませんね。
でも噂のたぐいがどうであれ、まだ娯楽の少なかった時代に彼の超絶テクニックが喝采を浴びたというのは至極当然な話です。
パガニーニのコンサートでの演奏を聴いたあるヴァイオリニストによれば、舞台に現れたパガニーニは、万雷の拍手に応えてヴァイオリンを構え、指ならしのように最低音から最高音までの音階を一気に弾いた。その力強さと輝かしさは目も眩むばかりで、それだけで満員の聴衆はすっかり心を奪われてしまったという。つまり、アクロバット的な技巧を披露するまえに、音階だけで徴収を酔わせることができる完璧な基礎と、それを支える超高感度の耳が、彼には備わっていたということだ。(43〜44ページより)
『悪魔と呼ばれたヴァイオリニスト パガニーニ伝』(浦久俊彦 著、新潮新書)内のこの一節を読んだとき、当時のパガニーニの立ち位置がなんとなくわかる気がしました。おかしな話かもしれませんが、思い出したのはロック・バンドのヴァン・ヘイレンです。いうまでもなく、このバンドを象徴するのは2020年に65歳の若さで世を去ったギタリストのエドワード・ヴァン・ヘイレン。
ヴァン・ヘイレンがデビューした当時、エドワードのプレイを聴いた(あるいは見た)ギター・キッズはとたんに魅了されてしまったわけですが、上記のようなパガニーニのパフォーマンスにも同じようなインパクトがあったのではないかと思うのです。刺激に少なかった時代において、それは大きく心を揺さぶるものであったのでしょう。
事実、1828年3月のウィーン公演から1834年6月のロンドン公演まで、6年間、400公演におよぶコンサートツアーは「パガニーニ・グッズ」まで売り出されるほどに大成功。『悪魔と呼ばれたヴァイオリニスト』ではベルリン公演の凄まじさを表現した風刺画の話題が紹介されているのですが、そこに確認できる情景はまるでハードコア・パンク・バンドのギグのようです。
舞台で演奏するパガニーニ。それに群がる聴衆たちの後方では、群衆は完全に暴徒化して、殴りかかるもの、ジャンプして蹴りを食らわすもの、気絶して倒れるものなど、もはや演奏会というより乱闘である。(97ページより)
本書に掲載されているその絵をお見せできればいちばん早いのですが、この文章を読んだだけでも、当時のパガニーニのライヴがいかにロックであったかがイメージできるのではないでしょうか?
ちなみに前述したとおりパガニーニは金に汚かったといわれていますが、同書では次のようなエピソードも紹介されています。ちょっと長いのですけれど、なかなか興味深い話なのでご紹介しましょう。
ある日、ホテルに向かう彼を乗せた辻馬車の馭者が、五グルデンという馬車運賃としては法外な金額を要求してきた。訊くと、パガニーニの演奏会をどうしても聴きたいから、その入場料金だという。おもしろがったパガニーニは、五グルデンとコンサートの入場券も渡してやった。
その翌日、コンサートを聴きに来たその馭者が、ホテルに訪ねてきた。訊くと、自分は貧乏人で四人の子持ちで、しかもあなたと同国人ですと自身の窮状を切々と訴える。何が望みだと聞くと、ただ、馬車の横に「パガニーニのお気に入りの馬車」という看板を掛けさせて欲しいだけだという。好きにすればいいと答えると、たちまちこの『パガニーニの馬車』はウィーン名物となり、客であふれかえり、馭者は大儲けをした。(43〜44ページより)
純粋に“いい話”ではありませんか? それにこれを読む限り、パガニーニは世間でいわれるほど嫌な性格ではないようにも思えます。法外な馬車運賃を請求してきた理由をおもしろがり、運賃と一緒にコンサートの入場券を渡し、看板をつけたいという要求にも「好きにすればいい」と答えているのですから。
ちなみにこの馭者はその後、この馬車をあるイタリア貴族に法外な値段で売り、その利益でパガニーニが泊まっていたホテルを買い取ってしまったのだとか(やりすぎー)。
こういう話を知ると既存の“パガニーニ・イメージ”が必ずしも正しくはないようにも思えますし、その演奏に、激しさや過激さを超えた暖かさを感じたりもするのです。
さらにそれが、中学生だったあの日、親戚の家のリビングで初めて耳にしたパガニーニの記憶を蘇らせてくれたりもするんですよね。
『 Paganini: 24 Caprices』
Itzhak Perlman, Niccolò Paganini
◆バックナンバー
【8/25更新】ドリフのコントみたいな指揮者がいる→オットー・クレンペラー
『Mahler: Symphony No. 4』Otto Klemperer, Elisabeth Schwarzkopf
【8/25更新】『エリック・サティピアノ作品集』七條恵子
“日常の反復”に執着した作曲家がいる→エリック・サティ
【7/28更新】『The Intimacy of Creativity: 5 Year Retrospective』Hong Kong Philharmonic Orchestra, Bright Sheng
オーケストラをバックに卓球しまくる曲がある→アンディ・アキホ「ピンポン交響曲“Ricochet”」
【7/1更新】『ハイレゾで楽しむ「民族音楽研究の父」バルトーク・ベーラの世界』Houston Symphony Orchestra, Leopold Stokowski
マニアックなコレクターだった作曲家がいる→バルトーク・ベーラ
【5/26更新】『山田耕筰: 序曲ニ長調/交響曲ヘ長調「かちどきと平和」/交響詩「暗い扉」/交響詩「曼陀羅の華」[日本作曲家選輯] / 山田耕筰, ニュージーランド交響楽団, アルスター管弦楽団, 湯浅卓雄』
有名な乳酸菌飲料の名称を決めた作曲家がいる→山田耕筰
【4/29更新】『Ives: Piano Sonata No. 1 (Remastered)』William Masselos
「精神的パンクス」と呼べる作曲家がいる→チャールズ・アイヴズ
【4/1更新】『モーツァルト:レクイエム』ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団, ヘルベルト・フォン・カラヤン
ヒルに血を吸わせた作曲家がいる→ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト
【2/25更新】『Rothko Chapel - Morton Feldman / Erik Satie / John Cage』
Kim Kashkashian, Sarah Rothenberg, Steven Schick, Houston Chamber Choir, Robert Simpson
1日に4時間しか働かなかった作曲家がいる→モートン・フェルドマン
【1/31更新】『Beethoven: Symphonies Nos. 5 & 9 "Choral"』
Wilhelm Furtwängler, Berliner Philharmoniker, Ludwig van Beethoven
ノマドワーカーの先がけだった作曲家がいる
→ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン
【12/24更新】『Der Ring des Nibelungen (Excerpts) - The complete recordings of the famous Pathe Ring 1929』
Walter Staram Orchestra
演奏するのに4日もかかる楽劇がある→ワーグナー『ニーベルングの指輪』
【11/26更新】『ハイドン交響曲集 I :交響曲 第 92番 「オックスフォード」、第 94番 「驚愕」&第 97番』ヤープ・ヴァン・ズヴェーデン, オランダ放送室内フィルハーモニー
作曲家のユーモアが発揮された曲がある→ハイドン『驚愕』
【10/29更新】『ラフマニノフ : 交響曲・管弦楽曲全集』エド・デ・ワールト, オランダ放送フィルハーモニー管弦楽団
落第しまくった作曲家がいる→セルゲイ・ラフマニノフ
【10/1更新】『シベリウス:交響曲第2番ニ長調 作品43/同:交響曲第7番ハ長調 作品105』
クルト・ザンデルリンク, ベルリン交響楽団
イメージと実際の人間性が違いすぎる作曲家がいる→ジャン・シベリウス
【8/27更新】『ロッシーニ: 序曲全集 第1集』プラハ・フィルハーモニー合唱団, プラハ・シンフォニア管弦楽団, クリスティアン・ベンダ
猫の鳴き真似だけの曲がある→猫の二重唱
【7/30更新】『ベートーヴェン:交響曲第5番《運命》、《エグモント序曲》、大フーガ』ヴィルヘルム・フルトヴェングラー指揮、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
面食いを自認していた作曲家がいる→ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン
【5/28更新】『ヘンデル:組曲「水上の音楽」全曲』ヘルムート・コッホ, ベルリン室内管弦楽団
クラブ・イヴェントの原点のような曲がある→ヘンデル『水上の音楽』
【4/30更新】『ブルックナー:交響曲全集』韓国交響楽団, イム・ホンジョン
「純粋にもほどがあらぁ!」と突っ込みたくなる作曲家がいる→アントン・ブルックナー
【3/26更新】『J.S.バッハ: マタイ受難曲 BWV244』ゲオルク・ポプルッツ, マインツ・バッハ合唱団, マインツ・バッハ管弦楽団, ペトラ・モラート=プシネッリ, ラルフ・オットー
「葬式が多いと収入が増える」などと発言した作曲家がいる→ヨハン・ゼバスティアン・バッハ
【2/26更新】『グラナドス:ピアノ組曲「ゴイェスカス」-恋するマホたち-&「スペイン舞曲集」より』アブデル=ラーマン・エル=バシャ
ものすごく劇的な死に方をした作曲家がいる→エンリケ・グラナドス
【1/29更新】『サン=サーンス:交響曲第3番《オルガン》、死の舞踏、バッカナール、他』シカゴ交響楽団, パリ管弦楽団, ダニエル・バレンボイム
多才なのにイマイチ評価が低い作曲家がいる→カミーユ・サン=サーンス
【12/25更新】『Bizet: Carmen』Sir Simon Rattle, Berliner Philharmoniker, Chor des Deutschen Staatsoper, Jonas Kaufmann, Magdalena Kozena
“3”に因縁のある作曲家がいる→ジョルジュ・ビゼー
【11/27更新】『ベートーヴェン:交響曲 第9番 「合唱」』ヴュルテンベルク・フィルハーモニー管弦楽団, 飯森範親
「歌声喫茶」と関係の深い名曲がある→ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン『交響曲第9番ニ短調作品125「合唱付き」』
【10/30更新】『シューベルト:冬の旅 【ORT】』ヘルマン・プライ
自らの死を予言した作曲家がいる→フランツ・シューベルト
【9/25更新】『ベルリオーズ : 幻想交響曲』ヤクブ・フルシャ, 東京都交響楽団
ストーカーに近かった作曲家がいる→エクトル・ベルリオーズ
【8/28更新】『R.シュトラウス:交響詩《英雄の生涯》』ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団, カール・ベーム, ゲルハルト・ヘッツェル
自らを「英雄」だと豪語した作曲家がいる→リヒャルト・シュトラウス
【7/31更新】『ブラームス:交響曲第1番』ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団, カール・ベーム
石橋を叩きすぎた作曲家がいる→ヨハネス・ブラームス
【6/26更新】『Rothko Chapel - Morton Feldman / Erik Satie / John Cage』キム・カシュカシャン, Sarah Rothenberg, Steven Schick, Houston Chamber Choir, Robert Simpson
午前中しか働かなかった作曲家がいる→モートン・フェルドマン
【5/29更新】『ハチャトゥリャン ヴァイオリン作品集「ソナタ=モノローグ」』木野雅之
たったひと晩で書かれた名曲がある→アラム・ハチャトゥリアン『剣の舞』
【5/1更新】『Maurico Kagel: Ludwig Van』Mauricio Kagel
指揮者が倒れて痙攣する曲がある→マウリツィオ・カーゲル「フィナーレ」
【3/27更新】『ベートーヴェン: 交響曲 第5番、シベリウス: 交響曲 第2番』ジョージ・セル, ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団
浮浪者に間違えられ逮捕された作曲家がいる→ベートーヴェン
【2/28更新】『チャイコフスキー:《くるみ割り人形》、《眠りの森の美女》組曲』パリ管弦楽団, 小澤征爾
性的嗜好に翻弄された作曲家がいる→ピョートル・チャイコフスキー
【1/31更新】『ヴィヴァルディ:四季』イ・ムジチ合奏団, フェリックス・アーヨ
敏腕DJ以上に仕事が速かった作曲家がいる→アントニオ・ヴィヴァルディ
【12/27更新】『ベートーヴェン: 交響曲全集』ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団, ヘルベルト・フォン・カラヤン
当初、タイトルがものすごく長かった名曲がある→ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン『交響曲第9番ニ短調作品125「合唱付き」』
【11/29更新】『バッハ・カレイドスコープ』ヴィキングル・オラフソン
いち早く少子高齢化対策をした作曲家がいる→ヨハン・ゼバスティアン・バッハ
【11/1更新】『ショスタコーヴィチ:交響曲第10番&第11番 (96kHz/24bit)』スタニスラフ・スクロヴァチェフスキ, 読売日本交響楽団
呪いをはねのけた作曲家がいる→ドミートリイ・ショスタコーヴィチ
【9/27更新】『ブルックナー:交響曲 第6番』上岡敏之, 新日本フィルハーモニー交響楽団
出だしが非常に遅かった作曲家がいる→アントン・ブルックナー
【8/30更新】『世界の愛唱歌ベスト』V.A.
38セントしか遺産を残さなかった作曲家がいる→リストスティーブン・フォスター
【7/26更新】『レーガー: オルガン作品集 第14集 5つのやさしい前奏曲とフーガ/52のやさしいコラール 前奏曲』ジョセフ・スティル
食欲で身を滅ぼした(かもしれない)作曲家がいる→マックス・レーガー
【6/28更新】『R.シュトラウス:交響詩《ツァラトゥストラはかく語りき》、他』ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮, ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
家庭の事情を仕事に持ち込んだ作曲家がいる→リヒャルト・シュトラウス
【5/31更新】『Khachaturian: Suites from Spartacus and Gayane / Ravel: Daphnes et Chloe 』St Petersburg Philharmonic Orchestra, Yuri Temirkanov
突貫工事でつくられた名曲がある→ハチャトゥリアン「剣の舞」
【4/26更新】『ブルックナー:交響曲 第8番 (ハース版) 』朝比奈隆, 大阪フィルハーモニー交響楽団
実の息子に対抗意識を持った指揮者がいる→朝比奈隆
【3/28更新】『Satie: Vexations (840 Times)』Alessandro Deljavan
最後まで演奏するのに18時間かかる曲がある→サティ「ヴェクサシオン」
【3/19更新】『Debussy: Piano Works, Vol. 2 - Estampes, Children's Corner, Pour le piano & Other Pieces』Jacopo Salvatori
偏屈で嫌われていた作曲家がいる→ドビュッシー
【3/12更新】『リスト:《巡礼の年》全曲』ラザール・ベルマン
他人の曲を借用しまくって自分のスキルを自慢した作曲家がいる→リスト
【3/5更新】『Rossini:Overtures/ロッシーニ序曲集』アントニオ・パッパーノ指揮、サンタ・チェチーリア国立アカデミー管弦楽団
誰よりも早く「働き方改革」を実践した作曲家がいる→ロッシーニ
【2/26更新】 『Kagel: Chorbuch - Les inventions d'Adolphe sax』マウリシオ・カーゲル指揮、オランダ室内合唱団、ラシェール・サクソフォン・カルテット
ティンパニ奏者が自爆する曲がある→カーゲル「ティンパニとオーケストラのための協奏曲」
【2/19更新】『Haydn: The Creation』ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮/ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団、フリッツ・ヴンダーリヒ
妻への恨みを曲にした作曲家がいる→ハイドン「4分33秒」
【2/12更新】『Cage: Works for 2 Keyboards, Vol. 2』Xenia Pestova, Pascal Meyer, Remy Franck, Jarek Frankowski, Bastien Gilson
4分33秒、無音の曲がある→ジョン・ケージ「4分33秒」
【2/5更新】『ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第14番(弦楽合奏版)&序曲集』ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団, レナード・バーンスタイン
コーヒーに異常な執着を見せた作曲家がいる→ベートーヴェン
【1/29更新】『プッチーニ:歌劇『トゥーランドット』(演奏会形式)』アンドレア・バッティストーニ, 東京フィルハーモニー交響楽団
たばこ好きが高じて犯罪の域に足を踏み入れた作曲家がいる→プッチーニ
【1/22更新】『ドヴォルザーク:交響曲第9番《新世界より》 【ORT】』ヴァーツラフ・ノイマン指揮, チェコ・フィルハーモニー管弦楽団
「鉄オタ」だった作曲家がいる→ドヴォルザーク
【1/16更新】『モリエールのオペラ~ジャン=バティスト・リュリの劇場音楽』ジェローム・コレア&レ・パラダン
床を足で叩いて命を落とした作曲家がいる→リュリ
【1/9更新】『モーツァルト:レクイエム』ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団, ヘルベルト・フォン・カラヤン
お尻をなめることを要求した作曲家がいる→モーツァルト
【新連載】『エリック・サティ:新・ピアノ作品集』高橋悠治
ふざけた曲名の楽曲をたくさん残した作曲家がいる→エリック・サティ
印南敦史 プロフィール
印南敦史(いんなみ・あつし)
作家、書評家。
1962年東京生まれ。広告代理店勤務時代に音楽ライターとなり、音楽雑誌の編集長を経て独立。「1ページ5分」の超・遅読家だったにもかかわらず、ビジネスパーソンに人気のウェブ媒体「ライフハッカー[日本版]」で書評を担当することになって以来、大量の本をすばやく読む方法を発見。その後、ほかのウェブサイト「ニューズウィーク日本版」「東洋経済オンライン」「サライ.jp」「マイナビニュース」などでも書評欄を担当することになり、年間700冊以上という驚異的な読書量を誇る。
著書に『遅読家のための読書術 情報洪水でも疲れない「フロー・リーディング」の習慣』(PHP文庫)、『書評の仕事』(ワニブックスPLUS新書)、『読書する家族のつくりかた』『読んでも読んでも忘れてしまう人のための読書術』(星海社新書)、『世界一やさしい読書習慣定着メソッド』(大和書房)、『プロ書評家が教える 伝わる文章を書く技術』(KADOKAWA)など。
◆ブログ「印南敦史の、おもに立ち食いそば」◆連載「印南敦史の 名盤はハイレゾで聴く」