『ザ・ウルティメイト DSD11.2MHz』発売記念対談 麻倉怜士×武藤敏樹(アールアンフィニ代表)―音楽を愛するということ

2022/08/11

 高品位なDSDレコーディングをポリシーとし、高い評価を受けるクラシックレーベル・アールアンフィニが、初のコンピレーションアルバムをリリースする。『ザ・ウルティメイト DSD11.2MHz』と題されたこのアルバムは、濃密な音楽的魅力とオーディオ的機能性を兼ね備えた作品でありながら、入門用としても最適な間口の広いアルバムだ。

 アルバムの発売を前に、アールアンフィニ・レーベル代表・武藤敏樹氏と、e-onkyo musicでもお馴染みのオーディオ評論家・麻倉怜士氏との対談が実現した。ピアニストとしての出自を持ち、作品のプロデュースのみならず、自らエンジニアとしてマイキングやポスト・プロダクションまでをも手掛ける武藤氏の詳細なレコーディング解説と、その音楽を鮮やかに言語化していく麻倉氏の豊かなトークセッションは、『ザ・ウルティメイト DSD11.2MHz』を中心に据えながらも、音楽の本質に迫る充実の内容となった。ぜひ最後までお読みいただきたい。なお対談は麻倉邸で実施された。

文・写真:竹田泰教(e-onkyo music)
写真:ナクソスジャパン

 

『ザ・ウルティメイト DSD11.2MHz』
Various Artists

 


01. 新倉瞳[チェロ]  /  ファジル・サイ: 11月の夜想曲 - V. 青い夜想曲

02. 河野智美[ギター]  /  ロドリーゴ: アランフェス協奏曲 - I. Allegro con spirito

03. 砂川涼子[ソプラノ]  /  プッチーニ: 歌劇「トゥーランドット」 - 第3幕 氷のような姫君の心も

04. 横山幸雄[ピアノ]  /  ラフマニノフ: ピアノ協奏曲第2番 ハ短調 Op. 18 - I. Moderato

05. 椿三重奏団  /  メンデルスゾーン: ピアノ三重奏曲第1番 ニ短調 Op. 49 - I. Molto allegro ed agitato

06. 鈴木大介[ギター]  /  ガイ・ウッド:マイ・ワン・アンド・オンリー・ラヴ(鈴木大介編)

07. 三浦文彰[ヴァイオリン]  /  プロコフィエフ: ヴァイオリン・ソナタ第1番 ヘ短調 Op. 80 - II. Allegro brusco

08. デュオ・パッシオーネ  /  M.D.プホール: ブエノスアイレス組曲 - 第1曲 ポンペイア

09. 塚越慎子[マリンバ]  /  三宅一徳:チェイン

10. 赤坂達三[クラリネット]  /  ガロワ=モンブラン: クラリネットのためのコンチェルトシュトゥック

11. 古川展生[チェロ]  /  J.S.バッハ: 無伴奏チェロ組曲第1番 ト長調 BWV 1007 - I. Prelude

12. 伊藤順一[ピアノ]  /  ショパン: 舟歌 嬰ヘ長調 Op. 60

▲クリックすると各曲のパートにジャンプすることができます



 

この録音はマクロとミクロがすごく良い                                   

 

武藤敏樹(以下、武藤):実はアールアンフィニのコンピレーションって今まで1枚もないんですよ。アルバムはたくさんあるんですけど、いわゆるコンピレーションアルバムっていうのは全然なくて、初なんですよ。

 

麻倉怜士(以下、麻倉):もったいなかったですね(笑)コンピレーションは入門用に最適ですからね。「あ、いいな買ってみよう」とかね、「どんな曲なんだろう」みたいな。そのレーベルのコンセプトも分かる。

 

武藤:そうなんですよ。せっかく皆さんから「良い音」とご評価を頂いているので、まず第1弾はe-onkyoさん先行でDSDの最高峰11.2MHzフォーマットでコンピレーションを出そう、というのが今回の企画です。

 

 

 

 


レーベル名の「
ART INFINI(アールアンフィニ)」はフランス語で「永遠の芸術」の意味。

 

 


 

1.  新倉瞳[チェロ] / ファジル・サイ: 11月の夜想曲 - V. 青い夜想曲

 

麻倉:では実際に録音を聴きましょう。1曲目は、これは私も大変感動したのですけど、新倉瞳さんのチェロでファジル・サイ作曲の11月の夜想曲から第5楽章です。これはライブ・レコーディングですね、しかも大編成で。制作的にはよくやりましたね(笑)

 

武藤:ありがとうございます。ファジル・サイという日本でも有名な作曲家の方が新倉瞳さんのためにこの曲を書き下ろしてくれたんですね。5楽章から成る素晴らしいチェロコンチェルトなんですが、ピアノ・ピアニッシモ、フォルテ・フォルテッシモまで、本当にワイドレンジの曲で、まさにオーディオファン向けの曲です。

 

麻倉:やっぱり大編成を録るのは、結構難しいですよね?マイクアレンジから、位相の問題から、音の伝達の問題から。

 

武藤:オーケストラを録るのは、マイキングのテクニックとか色々難しいところがあるんですけれども、さらにコンチェルトとなると、フルオーケストラ+ソロ楽器でしょ?さらに難しいですよね、バランスが。

 

麻倉:でもこの録音はマクロとミクロがすごく良いです。「細かいところだけ捉えて確かにディテールは出ているんだけど全体像が出ない」みたいなことがあったり、逆に「全体像はマッシブなんだけど、細かいところが聞こえない」という、二択ですよみたいな録音は結構あるんだけど、この録音はマクロとミクロの両方を捉えられている。東京交響楽団のこのスケールの大きさ、特にティンパニが出てきた後のトゥッティ(オーケストラの合奏)までの盛り上がり感というか、音の重層感がすごい。チェロがしっかり真ん中で音像を持っていて、オケは後方で距離を保っているんだけども、その距離で音が弱くなるんじゃなくて、ディテールを持ちながら距離を保っているところが素晴らしく聴きました。この曲は各楽章に物語があって、この第5楽章はインスタンブールの夜の話。不思議な雰囲気なんですけど、そういった曲の持っているファンタジー性と、現代性、ディテール性が一緒になった、情感と情報が融合したような名演奏、名録音だと思いました。

 

武藤:ありがとうございます。いや、しかし、久しぶりに聴いたら、先生のシステムはやっぱりすごいですね。この曲も商品にするまで何度も聴いているんですが、改めてこの麻倉さんのシステムでお聴きすると、あまりにもリアリティがあって、ちょっと怖い感じがしますね…()

 

麻倉:もちろん普通のシステムでもちゃんと良い音で聴けますが、こうしたハイエンドのもので聴くと、水面上の音だけじゃなくて水面下の音まで出てくる。それってやっぱり本当の音楽を聴く楽しみというか、音響を聴く楽しみというか、特に良い音を聴く楽しみですね。当然ラジカセみたいなものでも充分ファンダメンタルは聴けるんだけども、システムが良くなれば良くなるほど、この曲の真価が発揮できる、ディテールの感情が聴けるというのは、録音の持っているポテンシャルパワーですね。

 

武藤:DSD11.2MHzは特に、音場再現性がやっぱり全然違いますね。ペタっと平面に引っ付いていた感じがほぐれて立体的になりますね。

 

麻倉:その中にちゃんと空気が通っていて、きちっと「あるべき場所にある」という、その音場の正確さも、すごく出てきます 。

 




左から麻倉怜士氏、武藤敏樹氏。対談は7月の雨の日、麻倉邸で行われた。

 


 

2.  河野智美[ギター] / ロドリーゴ: アランフェス協奏曲 - I. Allegro con spirito

 

武藤:次はサントリーホールで録ったギタリスト・河野智美さんのアランフェス協奏曲のライブ・レコーディングです。

 

麻倉:そうなんですか、これはライブとは思えませんでした。音がとてもきれいで。

 

武藤:ライブ・レコーディングは針のむしろなんですよ。とにかく時間との勝負。本番までちょっとしか時間がないという中で、要所要所しかリハーサルはできないので、その練習をしているところやゲネプロも全部録音しておきます。それで万が一ライブで事故があったときに、それを拾って編集で差し替えているのですが、両方うまくいかなかったらアウトなんです。だからゲネの時にダメだったところは、あらかじめアーティストの方と確認し「ここ録れてないから」というところを互いに共通認識にしておいて、そこはもうライブで絶対外さないようにしていただくとか、そういうことをやる醍醐味もまた、ライブならではですね。 

 

麻倉:マイキングも訂正するというのは中々難しいですね。

 

武藤:そうですね。ゲネプロはお客さんがいない時に録るわけです。本番でお客さんがたくさん入ってくると音が吸われちゃうんで、ライブは残響成分が減るんです。ですからお客さんがいない状態のゲネプロは割とウェットに聞こえるし、お客さんがたくさん入っているライブは結構タイトな響きになります。後で微妙に、オンマイクとメインマイクとアンビエンスマイク、このミキシングの調整でうまく合わせてフィットさせています。

 

麻倉:そこに響きを足しているわけではなく?

 

武藤:はい、私は電気的に足すことは一切やらないです。ポップスだともちろんデジタルのリバーブを扱うのは当たり前なんですが、私はデジタルリバーブ等のエフェクター類は一切使わなくて、すべてマイクレベルの量、バランスの調整で追い込んでいますね。

 

麻倉:録音の感想を言うと、この曲はまず、ギターとバックのバランスがとても良いです。ギターはものすごく小さい音ですから、オケの中に入ると確実に埋もれてしまうので、ライブでもマイクとスピーカーを使っていますね。

 

武藤:河野さんも実際このライブでは、小さいPAスピーカーを使っているんです。でもなるべくそのPAスピーカーの音は実際のレコーディングには入ってこないようにマイキングしています。

 

麻倉:ギターの音がひじょうに自然というか、アコースティックの呼吸の音というか、ナチュラルな音がしていますね。ギターの音は、すごく録音が難しいですよね。

 

武藤:そうですね、やっぱりパルシブな反応の音も多いし、逆に低弦の方なんかファンダメンタルな要素もたっぷりあるし、だからそれを両方きっちり録らなきゃならない。あとは今、麻倉さんが仰ったように、やっぱりギターは絶対的音量レベルがものすごく低いんです。ですからS /Nっていう部分をある程度稼いでいかないといけない。チェンバロとか、このギターとかハープとか、そういった非常に微弱なレベルの楽器っていうのはS /Nに非常に気を遣いますね。

 

麻倉:この場合はかなりマイクを近付けているんですか?

 

武藤:河野さんのオンマイクはレベル的にはかなり入っています。もちろん全体を支配しているのはオーケストラと河野さんをトータルに録音する左チャンネルと右チャンネル、LR2チャンネルのメインマイクで、このマイクが全体のバランスの8割ぐらいを支配しているんですが、残りの2割は先ほど申し上げたようにギターだけを狙っている河野さん用のオンマイクと、アンビエンスマイクと言って残響成分を録るマイク。あとはオーケストラの中に、管楽器や弦楽器のパートごとのオンマイクも補助的に立てています。実際のバランスを見ながら各楽器のバランスを整えます。オーケストラとかコンチェルトのレコーディングとなると、チャンネル数が非常に多くなりますね。

 

麻倉:気を遣うことも多いですね。

 

武藤:そうですね(笑)マルチマイクになるので。でも逆に言うとそこがエンジニアとしては醍醐味ですね。

 

麻倉:ギターの音がひじょうに自然です。我々が「ギターってこうだなぁ」と思うような音が、まさにセンターチャンネルからしっかり出ている。さらにその切れ味、立ち方、低音の雄大さがすごくアコースティック的です。感じるのは、ギターの弾き方がすごく上品ですね。

 

武藤:河野さんが実際上品な演奏スタイルを信条としているので、あんまりガツガツいかないです。歌うギターなんですよ。

 

麻倉:もうひとつ良いのが、オケのストリングスがすごくきれいです。躍動感のある演奏ですね。この第1楽章冒頭の「ぱぱぱぱぱぱん」というところは第1ヴァイオリンが躍動的で、しかも美しい。チェロもよかった。途中のチェロのソロが素晴らしいです。ここで分かるのが「レーベルとしての音」という、考え方が、すごくはっきりしていることですね。レーベルオーナー、つまり武藤さんの音楽への愛情が、痛感されるのですね。鳴っている音ってすごく大事じゃないですか、物理的に大事なだけじゃなくて音楽的に大事なものなので、細かい音もちゃんと録っていこう、と。つまりメインのメロディーとサブがある時、主従というものではなく、オケの中でチェロもしっかり出ているし、ヴァイオリンも出ているし、その時に一緒に鳴っている木管の音も聴こえてくる、と。出てくる音って、ものすごく重要なプレシャスなもので、それはきちんと録ってあげたいという思いを、この音から感じましたね。

 

武藤:ありがとうございます。やはりマルチマイクの良さというのはそこにあって、もちろん全体の音を支配するのはメインマイクなんですけど、逆にじゃあLR2本のメインマイクだけで全て済むのかっていうとそれは相当リスクなんですね。「やっぱり、もうちょっとここの管楽器のメロディーが欲しい」とか、「ここのチェロはソロチェロなんだからもっと朗々と歌って欲しいのに」とか、ワンポイントで録っちゃうと、どうしても追い込めない時があるんです。もちろんワンポイントで追い込める時もありますが、追い込めない時もあるので、やっぱりマルチマイクで録って、とりあえず全てのディテールを押さえておくことが私は必須だと考えています。

 

麻倉:そうですね、そのディテールが、人工的に後から強調しているような感じじゃなくて、本当にそこにあるがままのAs-isみたいな形で聴こえてくる。

 

武藤:置いておいて結果的にそのオンマイクは使わなくてもいいんですよ。でも置いておかなかったら、「聴こえたいもの」が録れていない可能性もある。そのリスクを負いたくないので、こういった楽器編成の場合は必ず楽器のセクションごとに個別のマイクロフォンを立てています。

 

 

 

 

麻倉氏のシステムの一部。スピーカーはJBLProject K2 9600

 

 

 

3.  砂川涼子[ソプラノ] / プッチーニ: 歌劇「トゥーランドット」 - 3幕 氷のような姫君の心も

 

武藤:砂川さんは声楽界・オペラ界ではもう本当にトップスターです。実力や人気の面でも間違いなくトップランクのソプラノです。これは実は彼女のデビュー盤で、これだけの大御所のアーティストのデビュー盤をアールアンフィニで録らさせていただいたというのはとても幸せですね。

 

麻倉:この楽曲が録音された五反田文化センターはソロリサイタルでよく使われているところですが、明瞭度があってきれいな響きです。本録音は会場に人がいないのでそのホールが持っている響きの性能ともいうべきものがリアルに発揮されています。響きがとても美しいです。さらに感じるのは、透明感がすごく高いことです。歌唱力が「音楽浸透力」のようなものを持ち、響きをうまく作り、「これで私の音が聴ける」という説得力があり、迫ってきますね。これはオケとはまた違う、一人のピアノと一人の歌手ですから、やっぱりマイクもシンプルですね?

 

武藤:シンプルです。先ほどのオーケストラのコンチェルトとは違って、マイクの数も全然少ないですね。メインマイクとアンビエンスマイク、あと砂川さん用のオンマイクとピアノ用のオンマイクですね。だから4ポジション、それぞれLRで録っているのでマイクの数で言うと全部で8本です。

 

麻倉:例えばさっきのオケなんていうと、3040本という感じ?

 

武藤:そんな感じでしょうか。

 

麻倉:でもそのシンプルなマイキングだからこそ得られる透明感があります。

 

武藤:すごくありますね。位相の管理も楽になりますし、あとトータル的にS /N の管理も楽になります。マイクの数が増えれば増えるほど当然S /N も悪化していきますから。やっぱりマルチマイクとワンポイントマイクのいいとこ取りをしたいというのがあります。この録音は音場的にはほぼメインマイクが全体の9割を支配しています。補助的に砂川さんのマイクとピアニストのマイクをちょっと足している感じです。

 

麻倉:だから音像なんかもすごく安定ししっかりセンターに定位している。ワンポイントに近い。

 

武藤:そうですね、ワンポイントに近いと思います。



オリジナル収録アルバム

『ベルカント』
砂川涼子[ソプラノ]

 

 

 

4.  横山幸雄[ピアノ] / ラフマニノフ: ピアノ協奏曲第2番 ハ短調 Op. 18 - I. Moderato

 

麻倉:次はこれぞアールアンフィニだという横山幸雄さんのピアノによるラフマニノフのピアノコンチェルトです。これも本当に素晴らしいです。やはりアールアンフィニにとって横山さんは特別な存在ですね。

 

武藤:長いですね。お付き合いも長いんで、アルバムの数も一番多いと思います。

 

麻倉:再生音を聴きましたが、ものすごく器量が大きいというか、安定していてどっしりとし、「揺るがないぞ」みたいなところがありました。ピアノのこのレンジ感というか安定感というか、盤石感があって、それと同じような意味でオケも非常に安定しているし存在感がある。

 

武藤:指揮が下野竜也さんでね、だからもう本当に盤石ですね(笑)

 

麻倉:特にピアノの低音もすごいのですけど、オケの低弦から来る「低音力」というかマッシブ感というか、ロシアの大地で息づいているぞみたいな、スケールの大きさがありますね。先ほど言ったように、細かいところまでディテールもちゃんと捉えられているし、やっぱりそういう意味では「目の前に本当に濃密なステージがそこに存在する」という器量の大きさを感じます。あとflac96kHzDSD11.2MHzを聴き比べると、もう全然違いますね。まず最初のピアノの浮き上がり感というか空間感がまったく違うし、あとアルペジオの中で一つ一つの音に変化を付けていたこともDSD11.2MHzでは分かりますね。

 

武藤:細かいニュアンスが伝わるので、横山さんが何をやりたいのかという、リアリティがとても良くわかります。なんだろう、音楽性が増した気がします。変な言い方ですが(笑)

 

麻倉:確かに、本来持っていた音楽性にベールがかぶさっていたのが取れたっていう感じです。



 

 

 

一部の楽曲の試聴はflac96kHzDSD11.2MHzを聴き比べる形で行われた。

 

 

明かしてもいいんですか?そんなノウハウを(笑)                             

  

5.  椿三重奏団 / メンデルスゾーン: ピアノ三重奏曲第1番 ニ短調 Op. 49 - I. Molto allegro ed agitato

 

武藤:これは先ほど聴いて頂いたチェロの新倉さん(トラック1)も入っているんですけど、ピアノの高橋多佳子さん、ヴァイオリンの礒絵里子さん、チェロの新倉瞳さん、この三人によるピアノトリオです。この三人は桐朋学園出身で、若い時からこの三人でいっぱいコンサートをやってきましたが、まったく名前も付けずに仲良くやってきていたんですね。でも素晴らしいユニットだから名前付けてやりましょうよっていう話になり、だったらCDも作りましょうということになったんです。

 

麻倉:なんで「椿」っていう名前にしたんですか?

 

武藤:やっぱり椿って日本的なお花じゃないですか。椿のそのイメージに三人の女性のイメージがちょうどぴったり合うっていうところと、ご本人達から「椿」を付けたいというご希望が出てきたんですよ。まぁドメスティックな思いがあるんでしょうね。よく横文字の洒落た名前っていうのはいっぱいあるけれども、こういう古風なね、椿三重奏団だか、椿団十郎みたいなね(笑)

 

麻倉:なんか日本的ですね。資生堂の海外ブランドがTSUBAKIですよね。

 

武藤:そうですね。なんとなくそういった、日本人のアイデンティティにちょっと触れるような感じがして良い名前だなぁと思って、それでそういう名前になりました。

 

麻倉:録音の話をすると、これはまず曲が素晴らしいですね。すごいロマンチックな、泣けてくるような素敵なメロディーですね。曲も素晴らしいんだけど、その演奏も泣けてくるというか、ロマンスの極致という感じでした。感情の振幅が大きいし、三人がそれぞれすごく濃密で、ダイナミックなので、それが合奏になった時の伝わる力、融合がすごい。質感もひじょうに緻密できれいに混ざり合っている。中でもチェロがすごい。さすが、新倉さんだと聴きました(笑)

 

武藤:実はこれはちょっと面白い録り方をしているんですよ。普通はホールのステージのお客さんから見て左がヴァイオリン、右がチェロ、一番奥にピアノがあって、そのピアノの蓋を開けて、その前方にマイクを立てますよね。でもこれはピアノがど真ん中なんですよ。で、ピアノの蓋を取ってしまってピアノの音が全方位に拡散するんです。普通だったらピアノが一番奥なので音像が遠くなるんですけど、それを避けたかったんです。コンサートでは絶対にあり得ませんが、ピアノ、ヴァイオリン、チェロという三角形のトライアングルで、三人が向かい合う形で録っているんですね。だからみんながメインマイクから等位置にあるから、音が均等に立ち昇るんですよ。メインマイクはトライアングルの頂点の上にセットしています。

 

麻倉:じゃピアノの音がそのまま。普通は反射板の前に置くけど…

 

武藤:普通は前に置くでしょ?でもその必要がないんですよね。なぜならセッション・レコーディングなので。なんでこれ(反射板)があるかっていうと、これはステージから客席に対して音を飛ばすためのものなんですね。でもセッション・レコーディングなんだから、お客さんいないんだから、もっと録音のためのベストなポジショニングがあるでしょう、っていうのが私の持論なんです。

 

麻倉:すごく溶け合っているというか、融合してるように聴こえるのはそれが大きな理由ですね。まぁヴァイオリンだって穴があるから音は上に行くわけで。

 

武藤:そうなんです。楽器の音って上に行くんですよ。ヴァイオリンも前ではありません。上なんです。ピアノもヴァイオリンも響板に対して垂直方向。だからそこを狙うのが、最善なんですね。

 

麻倉:でも、明かしてもいいんですか?そんなノウハウを(笑)

 

武藤:(笑)もうどっかで喋っちゃったから。「ムトウ・ツリー」と呼んでいます。でも、びっくりしていましたね、ピアニストの高橋さん、「え、蓋取っちゃうの?」 って(笑)ないでしょ普通、そんな録り方。でもプレイバックを聴くと「ああこういう音になるのね、とても良いわね」と誉めていただきました。

 

麻倉:例えばもっと昔のステレオで言うと、真ん中にピアノがいて、左にヴァイオリンがいて、右がいてという配置で、すべてが直接音で来るんですね。だから「三つの違う楽器が三つ別々に弾いています」のような感じですけど、武藤さんの録音は極端に言うと、「ピアノ三重奏」という一つの楽器があって、一人が弾いているような、まとまった音がするのですね。



 

 

 

6.  鈴木大介[ギター] / ガイ・ウッド:マイ・ワン・アンド・オンリー・ラヴ(鈴木大介編)

 

麻倉:次は鈴木大介さんの「ガイ・ウッド:マイ・ワン・アンド・オンリー・ラヴ」です。これはちょっと演出したような感じというか、これまでの楽曲とは違うテイストですね。

 

武藤:これはメインマイクの支配率ももちろんありますが、今までの録音よりもオンマイクのバランスが大きいですね。語弊を恐れずに言うと、ポップスのバランスに少し近いような要素があるかもしれません。

 

麻倉:まずギターの音色が、先ほどの河野さんのギター(トラック2)とは全く違っています。音を作るところから演出していて、違う音色を自分で作るという部分があります。さらにマイクで録った音色のあるがままというよりも、何か独特な世界観があるような感じでした。

 

武藤:別にエフェクターとか使っているわけではないんですけどね。鈴木大介さんはジャズも弾くので、それこそ渡辺香津美さんとかのセッションなんかもやって、両刀使いなんです、クラシックとジャズ、ポップスの。やっぱりその辺の彼の両刀使いの嗅覚というか、やりたい音に結果的になっていますね。ですからさっきの河野さんとはまた趣が違っています。

 

麻倉:全然違いますね。あれはアコースティックの中で、空気の中で演奏している雰囲気ですが、これは「ある世界」があって、「ある世界観」の中で方向性があるという感じがします。それに、すごく色気のある音ですね。アコースティックというよりも若干メタリックというか、響きの金属感を感じます。だからその辺もきっと演出だと思うんですけども、演奏家の考えがすごく出ていますね。特になまめかしさとか、おしゃれな香りなど。

 

武藤:あとギターの音像も近いですよね。

 

麻倉:そうですね。空気経由というよりも、ダイレクトに、本当に目の前で弾いているという感じがします。



オリジナル収録アルバム

『ギターは謳う』
鈴木大介[ギター]

 

 

 


「松ヤニが飛ぶような熱演」っていうのを出したかった                        

 

7.  三浦文彰[ヴァイオリン] / プロコフィエフ: ヴァイオリン・ソナタ第1 ヘ短調 Op. 80 - II. Allegro brusco

 

麻倉:これは曲もすごいですが、演奏もすごいですね。戦っているような演奏ですね(笑)

 

武藤:そうですね、三浦文彰君だから技巧も素晴らしいし、音楽の説得力も本当に素晴らしいです。

 

麻倉:ものすごく鮮明で、オーディオチェックに使えそうですね。すごくシャープで、本当に真剣を出してチャンチャンチャンチャン戦っているような感じ。アコースティックでこれだけ鋭さや切れ味を感じられるのは、近いところで録っているからでしょうか?

 

武藤:そうですね、彼のヴァイオリンのオンマイクの音の支配率が高いです。よりリアリティ重視の録音になっている思います。

 

麻倉:それはこういう曲だからというところもあるんですか?

 

武藤:そうですね、それは狙っています。プロコフィエフなので、「松ヤニが飛ぶような熱演」っていうのを出したかったんです。生々しくて「切ると血が噴き出るような熱い魂」みたいなものを録りたかったので、自ずとそういう気持ちがマイキングに表れているのかもしれません。

 

麻倉:演奏家がすごいエネルギーやテンションを持っているし、ヴァイオリンもピアノも「負けないぞ」という気迫がある。その勢いというか生命力をオンマイクでガガッて録ったという(笑)これはやはり、演奏家と録音家の共同作業が同じ方向を向いていたからですね。この演奏で、ホールトーン重視となったら、ちょっと合わないですね。

 

武藤:この演奏をもしワンポイントで録っていたら、丁々発止の松ヤニが飛ぶような感じは出なかったと思います。

 

麻倉:いや本当に、プロコフィエフの真骨頂ここにありという、すごい録音でした。



 

 

 

8.  デュオ・パッシオーネ / M.D.プホール: ブエノスアイレス組曲 - 第1曲 ポンペイア

 

麻倉:これも鮮明で鮮烈なんだけども、先ほどのプロコフィエフ(トラック7)とは違って、響きの美しさも同時にありながら、シャープな感じですね。

 

武藤:そうですね、メインマイクの支配率もそこそこ高いですね。

 

麻倉:デュオ・パッシオーネというのはどういった方々なんですか?

 

武藤:アランフェス協奏曲(トラック2)でギターを弾いていた河野智美さんと、椿三重奏団(トラック5)のヴァイオリンをやっていた礒絵里子さんによるデュオのユニットです。この二人もずっとデュオで活動をしていたのですが、椿三重奏団と同じく、ユニットの名前を付けてCDも作ろうという運びになりました。

 

麻倉:「椿」は日本的な情緒を感じさせるけれど、これは「パッシオーネ」だから演奏も情熱的ですね。

 

武藤:そうですね。パッション溢れるヴァイオリンとギターの醸す音世界というか。

 

麻倉:オンの感じが強く鮮明ですが、ホールトーンもきれいに入っています。ヴァイオリンとギターの音はいい感じで合うんですよね。

 

武藤:まさに麻倉さんが仰る通りです。どちらも弦楽器なので、響きのブレンドのマッチングがすごく良い。ピアノは打楽器に近いわけですね、ドーンとハンマーがピアノ線を叩くから。一方ギターやヴァイオリンは弦そのものをタッチしますから、非常に音のブレンドが良いです。

 

麻倉:二つの要素がありますね。「演奏の方法は違うけれど、属は同じ」、でも「演奏の方法が違うから、違うパッションがある」。南米の音楽らしいなまめかしさと情緒があって、ギターとヴァイオリンの相性の良さが出ています。曲も演奏もホールトーンも、きれいなところで鮮烈に音が立つので、どちらも美味しいです。



 

 

 

9.  塚越慎子[マリンバ] / 三宅一徳:チェイン

 

武藤:私はもともとマリンバが好きで、ソニーミュージックに所属していた時代に、高橋美智子さんというマリンバ界の大御所の方や、SINSKE君というアーティストのCDを色々作っていたんです。私自身がオーディオフリークなので、オーディオファンも納得するような、立ち上がりの早いワイドレンジな音を録りたいなあと。今改めて録音を聴いていて、ピアニシモがあまりに小さいのでびっくりしましたが、マリンバってダイナミックレンジがものすごくワイドじゃないですか。そこがオーディオファン向けのソースにぴったりかなと思います。アールアンフィニ・レーベルのマリンバ作品集はこれしかないので、もう少し創りたいなと思っています。

 

麻倉:すごく驚いたのは、マリンバの音像が立体的に前に出てくることです。聴いていると、音がこの辺(手前)まで迫ってくるような感じですね。これはやはりマイキングですかね?

 

武藤:マイキングですね。あと位相の管理がとても上手くいっています。

 

麻倉:やっぱりマルチですね?

 

武藤:マルチマイクです。マリンバはかなり大きな楽器で、2本では収まらないので、低音から高域にかけて数本立てています。あと遠いところにメインマイクのLRと、さらにアンビエンスマイクも立てています。

 

麻倉:音像が立体的で、飛び出してくるように聴こえます。これは、音質的なチェックだけではなく「これでちゃんと立体的に聴けるか」という音像チェック用音源としても良いかもしれない(笑)

 

武藤:ええ、オーディオファン向きですね。

 

麻倉:レンジも広いし、低音の出方もすごいスケールになっている。あと倍音の塊みたいになっていますね。

 

武藤:そうですね、高周波の方もすごく高次倍音が乗っていますから。

 

麻倉:聴いていて心地いいですね。



 


 

10.  赤坂達三[クラリネット] / ガロワ=モンブラン: クラリネットのためのコンチェルトシュトゥック

 

武藤:赤坂達三さんもソニーミュージック時代から長く録ってきて、たくさんCDを出している方です。大ヒットしたコンピレーションアルバム「イマージュ」や、JR東海のコマーシャルソングに選ばれたりもしています。個人的にもご縁が深く、公私に渡ってお付き合いをしている、一番仲の良いアーティストの一人です。クラリネットは先ほどのマリンバ(トラック9)と同じく、とてもダイナミックレンジが広い楽器で、聞こえるか聞こえないかぐらいのピアニッシモも出せるし、大きなフォルテサウンドも出せるという、レンジの広さが魅力に挙げられますが、もう一つの魅力はサイン波ですね。ファンダメンタルなサイン波がきれいに出てくるところがクラリネットの魅力だと思うんです。これがオーディオ的な聴きどころかな。

 

麻倉:すごくシャープなところもあれば、ブロードというか、ゆったりとした感じもあるし、それから音色が本当に多彩ですね。

 

武藤:クラリネットはいろんな音色が出ますよね。だからクラシックだけじゃなくてジャズでも使われたりしているんでしょうけどね。

 

麻倉:この録音は音像が鮮明に出ていて、響きも結構あるんだけど、その響きに負けない「音像力」というか、「明瞭力」を持っています。

 

武藤:この、ある意味ちょっと怖いほどの生々しさというのは、やっぱりワンポイントではなかなか録れないんです。オンマイクのサポートがあっての生々しさかなと思います。この録音ではそのブレンドが結構うまくいったかなという感じがします。



 

                  

 


 

これ自身が一つの芸術というか、音響の芸術というかね、音の技術という感じがします

  

11.   古川展生[チェロ] / J.S.バッハ: 無伴奏チェロ組曲第1 ト長調 BWV 1007 - I. Prelude

 

麻倉:これはすごいですね、超生々しいですね(笑)特に冒頭部分の、低音で「ドカ」っと行って「チャカチャカ」って行く、その最初の「ドカ」の音がすごい。この録音は生々しさとホールトーンが共存しています。

 

武藤:そうですね、これもオンマイクとメインマイクのバランスのせめぎ合いで、どこで折り合いをつけていくかが課題でした。

 

麻倉:演奏はビビットな軽やかさがある一方、響きは結構重厚な感じがします。そのバランスも良いし、重厚さに負けない「チェロすごいぞ」というエネルギーを感じます(笑)

 

武藤:アルコというか、ボウイングの弦と弓が擦れる、松ヤニがシュシュシュと粉が吹くような感じが目に見えるようです(笑)

 

麻倉:見えます。そこまでディテールがダイナミックに入っている録音です。いやこれはすごいなぁ。録音というのは、直接音と間接音のバランスが大事で、きちっとホールトーンを録りながら、よりダイレクトで攻めていくというのが基本ですよね。特にハイレゾが普及してからは、細かいところまで音が聴こえるようになりました。昔のスタジオ録音とはまったく違います。例えば昔のハンガリーの巨匠チェリスト、ヤーノシュ・シュタルケルの録音は、直接音はすごく聴こえてくるけれど、本当にただ出た音を録っているなという印象を受けます(笑)

 

武藤:実際スタジオで録っていましたからね。

 

麻倉:ですよね。でも今はほとんどホールですね。

 

武藤:そうですね、スタジオで録るということは、クラシックの場合はあまりないですね。

 

麻倉:「クラシックはホールで響きと共に聴く音楽である」というのが基本的な考えですからね。でも例えば同じリサイタルをどこかのホールで聴いたとしても、この音は聴けないでしょうね。セッションできちっとした方法で録って、マイキングもして、響きもダイレクトも録った音というのは、コンサートの代替というか、コンサートに行けないから聴くというのではなく、これ自身が一つの芸術というか、音響の芸術、音の技術という感じがしますね。録音自体に存在感があって、これじゃないと聴けない音がある。それを作られているというのが素晴らしいと思います。



 

 

 

12.  伊藤順一[ピアノ] / ショパン: 舟歌 嬰ヘ長調 Op. 60

 

麻倉:これはピアノの一音一音から倍音が立ち上って、渦のように巻いている感じがしますね(笑)

 

武藤:ピアニストがすごいですよ。これだけ倍音をコントロールするのは並のピアニストではできませんから。伊藤君のこの音色の変化、コントロール力には息を呑みますね。

 

麻倉:この録音も、メインマイクを上の方に持ってきているのですね?

 

武藤:この録音ではピアノの蓋は外していませんが(笑)これはメインマイクの支配率が高くて、でもピアノのオンマイクも適度にブレンドして、アンビエンスもほんの少しだけブレンドしているという感じですね。

 

麻倉:この人が出す音色の華麗さというか、響き感というか、立体感というか、これはすごいですね。

 

武藤:これはピアニストの腕ですね。これだけのことをやっているんで、なんとかそれを100%、いやそれ以上の器で録ってあげないと申し訳ないですからね。

 

麻倉:武藤さんはご自身もピアニストなので、その立場からの見解を伺いたいのですが、そういう音色の変化は奏法によって成し得るのでしょうか?

 

武藤:そうですね、ピアノの音色はとても大事ですね。どういうスピードで鍵盤にタッチするか、どういう角度で指を入れるか、どの音の倍音を立たせてどの音をくぐもらせるのか。その人の感性と、それをコントロールできるテクニックの両方があって、初めて説得力のある演奏になります。

 

麻倉:これに応じるピアノもすごいわけですね?

 

武藤:そうですね、この録音で使用しているのは、有名なスタインウェイのフルコンサート・グランドなんですけど、このホールを私が最近よく使うのはピアノのコンディションが素晴らしいからなんです。ピアノの録音は、スタインウェイのフルコンを他から毎回持ってくるわけにはいかないので、ホールの常設のスタインウェイを使うことが多いですね。だからホールの響きだけでなく、いかにピアノのコンディションが素晴らしいかということも録音では極めて重要になってきます。両方良くないと良い録音は成立しません。

 

麻倉:アーティストさんは、その場で初めてそのピアノと会うわけですよね?もっと前から指慣らしをしているとかではなくて。

 

武藤:そういうケースは少ないと思います。ただ、自分のやりたいことにしっかり反応するまで、ピアノを自分の体になじませる、という作業は必要なので、ホールにパッと入ってすぐに録るということはまずないですね。しばらく練習して「ああ、このピアノはこういうことをやると、こういうふうに返ってくる」というのをアーティストがしっかりキャッチして、「武藤さん、じゃあ録ってください」と言うまで待つんです。このアルバムの録音も、彼は朝から会場に入って、午後まではずっと、自分の体が馴染むまで練習していました。録音は夕方ぐらいから始まる場合もあります。



 

 

 

 


愛情を込めて録音家が録音しているなと                         

 

麻倉:今日はコンピレーションアルバム全曲を聴かせていただきました。私の感想として申し上げたいのは、アールアンフィニ・レーベルは、愛情を込めて録音家が録音しているなということです。アーティストから最善のものを引き出し、曲から最上のものを引き出し、ホールから最上のホールトーンを引き出したものを、いかにキャプチャーするか。この考え方が最終的にリスナーである我々にも伝わってくると感じました。CDでもそれは充分に伝わりますが、ハイレゾではより伝わり方が生々しくなりますし、DSD11.2MHzであれば、もはや生演奏以上に伝わってくるものがあります(笑)今日は本当に感動しました。DSD11.2MHzは素晴らしかったですね。ぜひ、これを読んでいる方にもこの録音を体験していただいて、さらにアールアンフィニ・ワールドを深く追求していただきたいです。

 

武藤:なんとか会社がつぶれないように、息切れしないように頑張っていきたいと思います(笑)なので皆さん是非、買ってください(笑)

 

 

麻倉怜士(あさくら れいじ)

 

津田塾大学・早稲田大学エクステンションセンター講師(音楽)/UAレコード副代表。 日本経済新聞社を経てプレジデント社に入社。 『プレジデント』副編集長、『ノートブックパソコン研究』編集長を務める。 1991年よりオーディオ・ビジュアルおよびデジタル・メディア評論家として独立。

 

武藤敏樹(むとう としき)

 

アールアンフィニ・レーベル代表、音楽プロデューサー、レコーディング・エンジニア

4歳からピアノをはじめ、第31回全日本学生音楽コンクールピアノ部門中学校の部全国第一位。東京藝術大学附属高等学校を経て、東京藝術大学音楽学部ピアノ科卒業。㈱CBSソニー(現ソニー・ミュージックエンタテインメント)入社後、多数のクラシック・アーティストのCDアルバムをプロデュース。

プロデュースしたCDで「日本レコード大賞・企画賞」、「国際F.リスト賞レコードグランプリ最優秀賞」「文化庁芸術祭優秀賞」を受賞。アールアンフィニ・レーベルにおける横山幸雄の全てのCDにおいて、レコード芸術誌「特選」、他多数のアーティストのCDにおいて「特選」、並びに音楽専門誌において優秀録音賞を多数輩出している。2000年にリリースしたコンピレーション・アルバム「イマージュ」は、170万枚の大ベストセラーを記録した。30年の歴史を誇るドイツのクラシック音楽情報誌「KlassikHeute」において、「福間洸太朗/FranceRomance2019Naxos)」のCD録音評で10点満点を獲得。

現在、ソニー・ミュージックソリューションズとミューズエンターテインメントのパートナーシップによるクラシック専門レーベル「アールアンフィニ」を主宰。株式会社ミューズエンターテインメント代表取締役。葉山で1日1組のイタリアン・レストラン「ラサーラ葉山」オーナー、自家農園での手作り野菜が人気を博している。
公式HPlasalahayama.jp

 


アールアンフィニ今後配信の注目作品

2022年9月配信予定!

古川展生率いる MAX10人のソロ・チェリストが奏でる、心震える驚愕のアンサンブル

『ザ・スーパーチェリスツ』スーパーチェリスツ

 

「聴く者の耳、目、心、すべてを奪いにきたチェリストたち。奏者全員がそれを可能 にする実力と魅力を持ちながら進化するアンサンブル、それこそが「スーパーチェリスツ」である。目を見張るほどの高度な技術を駆使しながらも、その難易度の高さを感じさせることなく、むしろその難しさすら楽しんで演奏する姿には、感嘆のため息が出るだろう。彼らが演奏しながら放つエネルギーをぜひ全身で堪能していただきたい。」



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