壮麗なる響きの大伽藍 飯森範親&日本センチュリー『ブラームス:ドイツ・レクイエム』

2021/10/25

ドイツの国家資格である「トーンマイスター」の資格を日本人として初めて取得した事で知られる平井義也氏が主宰するレーベル「マイスターミュージック」。その最新作は、飯森範親&日本センチュリーによる壮麗なる響きの大伽藍『ブラームス:ドイツ・レクイエム』。レーベルの特徴ともいえる、最大周波数帯域8Hz~200kHzという広帯域の録音が可能な超高性能マイク「ゲアールマイク」を用いたワンポイント録音が捉えた、圧倒的な音世界を是非ご堪能下さい。


★壮麗なる響きの大伽藍

ブラームス:ドイツ・レクイエム
飯森範親日本センチュリー交響楽団&合奏団 他



◆ ソプラノ独唱、バリトン独唱、混声四部合唱、オーケストラにオルガンが加わるという、ブラームス作品の中でも最大規模の編成を誇る大曲「ドイツ・レクイエム」。第一楽章ではあえてヴァイオリンを使わないなど、随所にブラームス独自の響きへのこだわりが垣間見られ、深く壮麗な世界が美しく展開します。

◆ 指揮者の飯森範親にとってはライフワークでもあるという「ドイツ・レクイエム」。バイエルン州立歌劇場でサヴァリッシュについて学んでいた折、身近に接していた作品の一つであり『リハーサルの際に、テンポ感、オーケストラとソロ、合唱とのバランス、そしてffをどのように扱うか等々、先生のお考えを伺うことができた事は、私にとって大きな財産となりました。(ライナーノーツより)』といった経験を重ね、その後、ドイツ本国での自らの演奏会では大変な好評を博した作品といいます。

◆ 大編成による聴き応えある演奏を、ハイレゾDXD384kHzで捉えました。

飯森 範親(指揮)
石橋 栄実(ソプラノ)、平野 和(バス・バリトン)
ザ・カレッジ・オペラハウス合唱団
日本センチュリー合唱団
日本センチュリー交響楽団

【2019年10月24日ザ・シンフォニーホールにてライヴ・レコーディング 】




ドイツ・レクイエムに寄せて     飯森 範親(指揮者)


 ドイツ・レクイエムとの出会いは、ドイツ、ミュンヘン留学中にこの作品を指揮してほしいとの依頼を受けたことから始まります。

 レクイエムは一般的に作曲家がラテン語の歌詞に付曲していますが、ブラームスは自身で聖書から選んだものを、ドイツ語の歌詞で分かりやすく作曲しています。

 留学当時、ラテン語をドイツ人から学んでいたのですが、その方からまず詳しく、そのテキストの精神にいたるまで徹底的に叩き込まれました。また、ミュンヘンでお世話になった、敬虔なクリスチャンでおられた日本人の方から、キリストの教えとして聖書という角度からも多くのご意見やお考えを伺う機会を得ました。単語一つ一つに込められた作曲家の思い、そしてキリストが説く死者への気持ちを、私としてはかなり深いところまで知ることができた20代での経験でした。

 その留学時代に、バイエルン州立歌劇場でお世話になっていたサヴァリッシュ先生が指揮なさるこのレクイエムは、ブラームスの音楽でそのテキストの意味するところをすべて表現される素晴らしい演奏でした。リハーサルの際に、テンポ感、オーケストラとソロ、合唱とのバランス、そしてffをどのように扱うか等々、先生のお考えを伺うことができた事は、私にとって大きな財産となりました。

 その後何年かが経ち、ドイツのデュッセルドルフ近郊のヴッパータール交響楽団に客演したことがありました。曲はブラームスのドイツ・レクイエム。ドイツ人による合唱団にこのテキストに対する私自身の考えを説明し、リハーサルを進めていったところ共感を得て、奇跡的な素晴らしい演奏となりました。ホールはブラームス自身も指揮したことがある、ヒストリッシェ・シュタットハレ。新聞批評に『日本人からキリストの精神を教えられた』というような内容の記事が掲載されました。

 様々な思い出があるこのドイツ・レクイエムは、ドイツ留学中の多くの出会いによって私のライフ・ワークの一つとなった重要な作品なのです。








 


 

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