全てに贅を尽くしたDSD11.2MHz録音がKoike Strings&新垣隆の演奏にて完成!

2015/07/10
レコード黄金期を彷彿とさせる贅を尽くした純クラシック録音がDSD11.2Mhzにて実施されました。 取り上げられた楽曲は過去に多くの名盤が生まれたシューベルトのピアノ五重奏曲「ます」とモーツァルトの弦楽五重奏曲ト短調 K.516。 演奏は日本を代表する弦楽集団Koike Strings、そして話題の作曲家・新垣隆氏をピアノ演奏に迎えて行われました。

『シューベルトピアノ五重奏曲 イ長調 作品114 (D 667)「鱒」』
/Koike Strings with 新垣隆

『モーツァルト弦楽五重奏曲 ト短調 K.516』
/Koike Strings



音楽制作の低予算化が余儀なくされている現在、クラシック録音はライヴ時に同時収録することが多く、仮にセッション録音を行うにしても1~2日の短期間にて収録することが殆どとなっています。
このため、演奏及びベストなマイクセッティングなどが追い込めない状況となり、優れた録音が輩出されにくくなっていると言えます。
今回の2作品の録音は、そんな状況に対するアンチテーゼとも呼べる内容で、良質な響きで知られる府中芸術の森ウィーンホールを演奏リハ、録音リハで実に5日間も借りきり、演奏と収録方法を徹底的に追い込んだ状態で行うという画期的なものとなりました。

<エンジニア陣はこれまで数々の名盤を手掛けてきた鈴木智雄氏、Studio Dedeの吉川昭仁氏のコンビで細部まで徹底的に追い込んだ収録を敢行>


録音リハにおいては各曲ごとに最適なマイク、マイクプリの選択から始まり、ワンポイント収録とマルチマイク収録の比較、マイクポジションなど様々な要素を実際に録音再生して徹底的に比較作業を行い、最適な収録方法が導き出されています。

更に今回の録音で画期的なのは、マイクケーブルから電源ケーブル、電源BOX、LANケーブルやLANアイソレーター、クロックケーブル、アンダーボードやインシュレーター、ルームチューニング、ノイズ対策など、ACOUSTIC REVIVEのハイクオリティケーブル&アクセサリーが全面的に採用され、音質向上のために考えられる全ての対策を行った上で収録されたという点です。
その対策はマイクプリの117V用昇圧電源や各録音機材、PC内部のノイズ対策にまで及ぶというのですから、圧巻です。

音質向上のための全てが注ぎ込まれた、シューベルトピアノ五重奏曲「ます」、モーツァルト弦楽五重奏曲ト短調 K.516はDSD11.2Mhzの他、DSD5.6MHzとPCM176.4kHz/24bitにて配信ですが、PCM176.4kHz/24bitは、スイスweiss社に特注された変換システムにてDSD11.2MhzからダイレクトにPCM24bit/176.4Khzへ変換されており、極めて損失が少なく鮮度が高いのも特徴です。

Koike Strings profile


ヴァイオリニスト、小池弘之によって日本を代表する弦楽器奏者達で1992年に結成。 スタジオ・レコーディングを活動中心としてコンサート、ツアー・サポート等、多方面で活躍中のストリングス・グループ。 メンバー個々の優れた技術、音楽性による精緻な演奏は、クラシック、ポピュラーなどジャンルを問わず遺憾なく発揮され、毎年多彩な演奏スタイルによるストリングスを開催、毎回好評を得ている。

新垣 隆 profile


1970年東京に生まれる。4歳よりピアノを始め、ヤマハ音楽教室や千葉県立幕張西高校音楽科などを経て、1989年桐朋学園大学音楽学部作曲科に入学。在学中、若き同志による型破りな音楽に視覚的な要素を加えた演奏会「冬の劇場」に参画。同学科を卒業後、作曲家ピアニストとして多岐にわたり精力的に活動する。ピアニストとしては数々の演奏家たちと同じ舞台に立つ他、サイレント映画の伴奏も数多くこなし、そのエンターテイメント性と共に近代を検証するひとつの方法の提示としても評価され注目を集めている。作曲家としては、昭和期における作曲家達の研究に従事し現代音楽を主体としているが、ジャンルはその枠におさまらない。映画やCM音楽の作曲も手掛けている。教育者としては、2013年度まで母校の非常勤講師を約20年にわたり務める他、アマチュアのためのピアノコンペティションの企画・伴奏や八千代交響楽団の指揮を務めるなど、多くの人々との触れ合いを通じてクラシック音楽をより身近なものとして楽しめるよう尽力している。最近ではテレビ・ラジオ番組に出演し、親しみやすいキャラクターとして今までとは違う一面も見せ輝きを増している。作曲を南聡、中川俊郎、三善晃、ピアノを中岡秀彦、河内純、夢藤哲彦、森安耀子、指揮法を高階正光の各氏に師事。

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