UNAMASレーベルがピアニスト・清水絵理子の新作で見せるサラウンドの新境地。
2013/07/26
「何も足さない、何も引かない」をレーベル・ポリシーに、自然な音の鳴りと、地に足の着いた活動を続けるアーティストの作品をリリースしてきたMick沢口氏の主宰するUNAMASレーベル。そのUNAMASレーベルからの新作がいよいよ登場!
今回配信となるのは女性ピアニスト、清水絵理子による作品『Afterglow』。清水絵理子は、16歳であのショスタコーヴィチの息子で指揮者のマキシム・ショスタコーヴィチと共に自作の協奏曲での共演をはじめ、アメリカやヨーロッパなど海外での演奏経験も多数持つ。またクラシックだけでは飽き足らず、独学と実践でジャズの演奏もはじめ、竹内直、峰厚介グループへも参加する才女としても知られる。
そんな清水絵理子による新作は、ピアノ+弦楽カルテットという編成。ジャズでありながらも弦楽カルテットが加わる事でクラシック的要素も加わった、非常にハイセンスな作品となっている。“Smoke Get's In Your Eyes”“I've Got Crush On You”といったスタンダードに加え、タイトル曲“Afterglow”“A Ray of Hope”といった自作曲まで全8曲を収録。先行の試聴イベントなどで披露された“I've Got Crush On You”は、清水絵理子の女性らしい繊細なタッチと静かにたゆたうストリングスが非常に印象的な出来栄えとなっていた。
また、今作でUNAMASレーベルはサラウンドへの新たなアプローチを見せている。これまでのUNAMASレーベルにおけるサラウンドの特徴は、楽器やホールの響きをより忠実に捉えるため、リアについてはあくまで「空間の鳴り」が主な役割となっていた。しかし今作では、弦楽カルテットを実音としてピアノを取り囲むようなサウンド・デザインが施されている。これはノルウェーの名門レーベル・2Lにも通ずる、いわゆるサラウンドでこそ再現できるサウンド・デザインとも言えるのではないだろうか。
また、今作には同じテイクを「マイクリボン」を使用して収録された別バージョンも存在するとの事で、こちらも近日中に配信開始予定。マイクの種類による音色の違いを楽しみたいマニアックなリスナーの皆さん、是非ご期待下さい!
UNAMASレーベル 配信タイトル