気鋭のマリンバ&ヴィブラフォン奏者、山田あずさ初となるクインテット・ライブの模様をハイレゾ配信!

2021/09/01

ex-BEAT CRUSADERSのケイタイモ率いるグループ、WUJA BIN BINや渋さ知らズオーケストラへ参加をはじめ、星野源のサポートや自身のバンド、nouonでの活動など、幅広いジャンルでの活躍で注目を集めるマリンバ&ヴィブラフォン・プレイヤー、山田あずさ。彼女の初クインテット・ライブとなる今年6月の新宿ピットイン青時雨(あおしぐれ)公演を、オノセイゲン氏によるDSDレコーディング音源をハイレゾ配信!


山田あずさの初クインテットライヴとなる、
新宿ピットイン青時雨(あおしぐれ)公演を超高精細収録Azusa Yamada Quintet Live at Shinjuku PIT INN
Azusa Yamada Quintet


梅雨のさなかの六月末、もっとも雨が降る時期。青々とした木々の葉に降りたまった雨が、青葉から滴り落ちる水滴を時雨に見立てたことばが青時雨。初夏の青葉若葉がひときわ美しく際立つ季節に、爽やかな音の輝きと美しさを織りなすメンバーが創り上げたサウンドを6曲収録。山田あずさの人気曲「Average」や日本の情景を彩る中島さち子作曲の「裏山の。」、林栄一の名曲「Naadam」などを含む、Azusa Yamada Quintetの初ライヴ音源。

【収録曲】
M-1 裏山の。 (Sachiko Nakajima)
M-2 37℃ (Azusa Yamada)
M-3 Naadam (Eiichi Hayashi)
M-4 Average (Azusa Yamada)
M-5 More Human (Lars Jansson Trio)
M-6 El Pasado (Azusa Yamada)

【Member】
山田あずさ Vibraphone
中島さち子 Piano
加藤一平 Guitar
小林真理子 Bass
永田真毅 Drums

Recording Engineer: Seigen Ono
Recorded at: Shinjuku PIT INN
Artwork Design: Azusa Yamada
PA & Movie: Kiyoshi Takahashi (Shinjuku PIT INN)
Photographer: Hideto Maezawa
Special Thanks: Eiichi Hayashi & Shinjuku PIT INN




From Azusa Yamada


コロナ禍においての音楽、とりわけ演奏活動の難しさをプラスに昇華したかった。

私は、コロナの長い期間をソロプロジェクトの制作に充ててきました。12月は、『クリスマスアドベントカレンダー』、各季節の節目の月には、日々の四季を彩る『季節の音楽絵本』などを制作してきました。

今回収録したShinjuku PIT INN公演は、ライブ活動が日に日に難しくなる中で企画した、自身の初クインテットライブとなります。参加メンバーは、コロナ以前であればツアーやメンバーそれぞれの活動が忙しく、集まってもらうことは難しかったと思っています。


各メンバーとの出会い


中島さち子(Piano)


ピアニストの中島さち子さんとの出会いは、アルトサックス奏者の林栄一さんのカルテットで、10年ほど前になります。メンバーの中では一番長いお付き合いです。私は、当時ドラマーとして参加していました。林栄一さんの曲を中心に演奏するバンドで、それ以前から林さんの「ナーダム」や「回想」には特別な想いを寄せていたので、とても貴重で実り多い時間でした。今回の公演でも林さんの名曲「ナーダム」を演奏、ライブ収録しています。

私は、元々ピアノを幼少期に弾き始めて、ドラム、マリンバと専攻を変えて行きました。この公演で演奏しているビブラフォンは、渋さ知らズに入るときに楽器を運びやすくするために始めたものです。リーダーの不破大輔さんとは音大卒業直前に出会い、その頃はジャズの演奏はしたことがありませんでしたが、それでも受け入れてくれた不破さんに深く感謝しています。


小林真理子(Bass)


ベーシストの小林真理子さんは、渋さ知らズの長旅を一緒に乗り越えてきた戦友です。海外ツアーでの熾烈さを描いた「37℃」という曲、これは真理子さんと一緒に弾きたい曲。今回も熱く演奏しています。彼女の堂々たるサウンドと人間的な魅力、そしてお互いの成長のアウトプットは、旅路を共にしたからこそ得られた信頼があるからだと思っています。


加藤一平(Guitar)


ギターリストの加藤一平さんは同年代で、今では渋さ知らズでも一緒に演奏していますが、元々は加藤さんが30歳前半の頃から注目していました。魂の籠った演奏スタイルがとても印象的で好きでした。獲物を狙うような音楽的嗅覚でサウンドさせ続けてくれる音の探究者とも言えます。彼のリーダーアルバム「ふつえぬ」も何度でも閃きを感じさせてくれる名作です。愛らしくも時に凶暴に奏でるエフェクター群は、そんな加藤さんの分身だと思っています。


永田真毅(Drums)


ドラムの永田真毅さんは在日ファンクのコアメンバーで、ライブステージを見ていました。実際にお会いしたのはジャズの名店「国立ノートランクス」です。他にもKPMやクンビアなどのプリミティブで多彩なリズムを使ったバンドサポートで注目していたドラマーです。


選曲について

選曲は、私が今まで10年間ライブ活動してきた中で、感動した曲と今取り組んでいる自身のソロプロジェクト『季節の音楽絵本』の要素をミックスして、今このメンバーで表現したらサウンドする楽曲からセレクトしました。



公演に向けての気持ち

状況があまり良い時期ではなかったので、もしかしたら中止になってしまうかもしれないとは考えていました。しかし、2020年3月から今日までを振り返ると、まだ道の半分程かもしれません。それであれば、今できることに全力で集中して、準備期間も含めてしっかりと創り上げたいという気持ちで挑む。そしてメンバーや協力してくれた皆様、何より大切なお客様との時間・空間をより充実したものに高めたいとも思っていました。






ライブレコーディングについて

今回、オノ セイゲンさんの力をお借りして、素晴らしいサウンドで録音して頂きました。公演本番のタイトな時間の中で、マイク2本だけで箱の反響や各楽器の特徴を捉えてライブレコーディングする、そのスピードとクオリティーはまさに神の耳を持つトップエンジニアだからこそできることだと思っています。

全てを捉えて一番その音楽にとって素晴らしい記録を残す。セイゲンさんの耳とその感覚は空間の隅々までを把握していると感じます。それらを俯瞰した上で、更にセイゲンさんご自身のアーティスト性が遺憾無く発揮されています。まるでマジックのような素晴らしい録音作品に仕上がっているので、是非ご視聴頂き、その秘密を体感して欲しいです。

このクインテットの編成には生楽器とエレキが混ざっています。そのため、ディテールとダイナミクスに神経を使って音楽を構築しています。この録音では質感や各楽器の帯域を余裕でクリアした上で、更にセイゲン・マジックがかかっています。

通常、打楽器の打音とエレキギターの高音域はぶつかりやすい性質を持ち、リハーサル時にもチェックしていたポイントでした。ところが、今回の録音ではしっかりと棲み分けされ、特徴を残したまま仲良く同じフィールドに音が配列されています。質感も損なわず、生き生きとしたサウンドです。

エレキベースのグリッサンドやドラムのゴーストノートすれすれの音など、小さいけれど音楽にとって大切なサウンドの妙意が詰まった録音にもなっています。微細さの中にある音楽のコアを是非楽しんで頂けたら嬉しいです。

まさに青時雨を体現したような、そんな新しいサウンド体験になると思います。

PA、配信とは別回線のマイク2本のみでライブ録音。


SDM&LiveRec@PIT INN
録音使用機材:
DPA-4018 x 2本
KORG MR-1000 5.6MHz DSD



レコーディング・エンジニア オノ セイゲン氏よりコメントが到着

 

2015年から始めた「SDM&LiveRec」レーベルは「サイデラ・マスタリング」の事業から派生したハイレゾ専門のレーベルです。「山田あずさ×パール・アレキサンダー at 四谷 茶会記 2015」(SDSD-1036)は最初の録音です!CDのマスタリング業務以外にライブ録音を受託しています。音質優先でライブと同時にマスターが完成する(昔からの)ジャズ、クラシックの録音の王道、2ch ダイレクトDSDライブ録音に今回もこだわってみました。サイデラ・マスタリングでは、16~24トラックのDSD マルチトラック録音も用意しています。後日、ミキシングの時間と予算がある場合は選択肢としてマルチトラック録音も良いと思います。そこまで予算や時間がかけられない場合には、マイク2本だけによるダイレクトDSD録音!僭越ながらオーディオ特性はこれを超えるのは簡単ではありません。EQも信号処理も何もしていないDSDはオーディオ機器のチェックにも最適です。でもオーディオではなく「音楽を聴いて」ください。そしてワクチン2回接種して会場に足を運びましょう。

伝統的にピットインの音響さんは必要最小限のマイクセッティングで客席にいい音を届けてくれますね。安心して楽しめるライブハウスです。客席で聞こえるバランスは、あくまでPAブースでマルチマイクをミックスした音です。実はぼくは1980年から数年間、主に六本木ピットインでしたがまるでスタッフのように自由に出入りさせてもらっていた時期がありました。新宿ピットインでもエルヴィン・ジョーンズやビル・ラズウェル、ハービー・ハンコック、ほか色々なライブ録音をしました。当時はすべてがアナログです。コンソールもレコーダーもギターのイフェクターも。エルヴィン・ジョーンズはスティックを高く振り上げるので、普通より高い後ろよりに2本のトップのマイクをセッティングしました。あとはスネアとキックにマイクを立てれば、スタジオ録音でもドラムセットは4本あれば普通にいい音で録れます。スタジオ録音の写真などではドラムに10本もマイク立てて全てバラバラのトラックに録音してミキシングの最終段階でも少しバランスを変えたりできるやり方が、まるでデジタル時代の恩恵だとも言われます。同時に衰退してきたのは録音エンジニアが自分の耳で、マイクポジションで観察するように生音を聞きながらマイク位置を調整するという基本です。だからPAや録音に興味ある人には、パソコンDAWも大事ですが、ますはピットインのような現場の体験こそ一番重要なのです。今はそんな職人の弟子になりたい若者が居なくなってしまったのは残念ですね。

さて、Azusa Yamada Quintetの初ライブ音源では、「SDM&LiveRec」レーベルでの過去の音源、「皐月 / Azusa Yamada and Pearl Alexander」(2017)(SDSD-1046)、「山田あずさ×パール・アレキサンダー at 四谷 茶会記 2016」(SDSD-1038)、「KUU tour 2016  / nouon」(SDSD-1043)、「山田あずさ×パール・アレキサンダー at 四谷 茶会記 2015」(SDSD-1036)と同じくマイク2本だけのDSDライブ・レコーディングです。クラシックのホール録音でもないのにいかにしてマイク2本だけで録音したのか。ビブラフォンのクインテットをマイク2本だけで捉えるというのは、実は簡単ではありません。しかもエレキギターのアンプとアコースティック・ピアノは上手と下手なのです。スナップショットを撮るように音を録るのが、ワンポイント・ステレオ録音の基本ですが、どのポジションに2本のマイクをセットアップすればアンサンブルを捉えられるか。いつもより少しだけマイクポジションを決めるのに時間かかりました。ホール録音では全指向性のマイクを使うのが普通ですが、ビブラフォンを中心にDPA-4018というスーパーカーディオイド特性(単一指向性よりもさらに指向性が狭い=かぶりを抑えられる)を使用しました。そしてクインテットを捉えるために、マイクの正面以外(90度とか)の被りの音が、クインテットを捉えるために非常に重要なのです。マイクの軸上正面の音は、どれも同じようなもので、問題は被りの音、つまり90度の音色も優れているのは、DPAかSCHOEPSという選択肢しか思いつきません。ドラムのキック、スネア、そしてギターアンプのダイレクト音をマイクに向けたくない。ピアノは欲しい。マリンバとビブラフォンでは、空間にでた音の広がり方と滞在フォームが異なります。マリンバはピアノやストリングス・オーケストラと同様の、もっと簡単に言えば、ビブラフォンは金属です。鍵盤麺は金属の板でもあり、それはこのマイク位置では、ギターアンプ、スネアのダイレクト音をかなり遮蔽することができるのです。演奏者を含めてマイクにダイレクトに欲しい音とステージの初期反射音で十分にいい音がするポイント。また今回は問題ないのですが、しばしばPAや演奏者でへの返しのスピーカーの軸上には録音マイクは置けません。

 

録音エンジニア:オノ セイゲン


■オノ セイゲン プロフィール→
■Saidera Mastering オフィシャル・サイト→
■SDM&LiveRec オフィシャル・サイト→








山田あずさ プロフィール


山田あずさ Marimba & Vibraphonist & Composer & Illustration Artist
鍵盤打楽器奏者、イラストレーター

桐朋学園大学音楽学部カレッジデュプロマコースにてマリンバを専攻、世界的なマリンバ奏者である安倍圭子氏に師事。
ケイタイモ(ex-BEAT CRUSADERS) 率いる「WUJA BIN BIN」、2012年より「渋さ知らズオーケストラ」へ参加、自身のバンド nouonにて、2015年よりスタジオレコーディング作品『KUU』『Flow』、他に2枚のライヴ盤をリリース。2016年からオノ セイゲン氏の録音により『Azusa Yamada and Pearl Alexander at Sakaiki 2015』『Shinkai 2016』『皐月
2017』など3作品を連続リリース。 近年、ダモ鈴木(CAN)、舞踏家 蝉丸(山海塾)との共演。また、星野源や高木正勝、キセルなどボーカリストのステージサポートやレコーディングなどに参加。
これまでに、グラストンベリー・フェスティバル (イギリス)、SAN SEBASTIAN JAZZALDIA (スペイン)、FNN SINES (ポルトガル)、LA ROQUE D’ANTHERON FESTIVAL DE PIANO (フランス)など伝統ある海外フェスティバルに出演、国内ではFUJI ROCK、六本木アートナイト、ラ・フォル・ジュルネ、国宝 平泉中尊寺などで演奏。現在は四季の彩りを表現する『音楽絵本』を制作中。

オフィシャルサイト / Youtubeチャンネル




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