2015年4月から6月まで放送された、TVアニメ『響け!ユーフォニアム』の
エンディング「トゥッティ!」とオリジナルサウンドトラック「おもいでミュージック」のハイレゾ配信がいよいよスタート!
「響け!ユーフォニアム」音楽プロデューサー、ランティス斎藤 滋氏と、マスタリング監修、株式会社アイウィル チーフプロデューサー佐藤純之介氏からメッセージが到着しましたので、是非、ご一読の上楽曲をご堪能ください♪
■トゥッティ!
“響け!ユーフォニアム”は北宇治高校吹奏楽部全員の物語ではありますが、お話の中心となるのは、久美子・葉月・緑輝・麗奈の4名です。この『トゥッティ!』はその4名に焦点を当てたイメージで制作されています。
タイトルの『トゥッティ』は音楽用語そのままに“全演奏”です。吹奏楽部員全員の気持ちを1つにする。という意味が込められているタイトルです。吹奏楽をやる上で体験する熱量を込めています。
「私たちが心を奪う」という歌詞にある「私たち」は、4名のキャラクターのみならず、吹奏楽を演奏する人全員を指していると解釈も出来ます。
自分たちの演奏が、皆さんの魂を虜にしますよ!という宣言ソングでもあります。
サウンド的には、吹奏楽にリンクさせるため、管楽器を積極的に用いています。楽曲的には吹奏楽的というよりはスカパンクですが、根本にある魂は吹奏楽愛です。
是非心ゆくまでこの楽曲から感じられる熱量を堪能してください。
ランティス斎藤 滋(「響け!ユーフォニアム」音楽プロデューサー)
■響け!ユーフォニアム オリジナルサウンドトラック 『おもいでミュージック』
本作は青春の塊だと思っています。“響け!ユーフォニアム”という作品の中で躍動する「青春」を音楽に置き換えたものが本作です。
壁にぶつかり、それを乗り越える。全員で気持ちをひとつにして目標に向かっていく。悔しさも、愛情も、恋心も。「青春」を形作る全てのモノが本作にはあります。
まず劇中BGM(劇伴)について。吹奏楽アニメではありますが、劇伴については管楽器は一切使っていません。それは劇中で登場する吹奏楽曲との差別化をはかるためでした。劇伴でも管楽器を使ってしまうと、劇伴なのか実景の音なのかが分かりにくくなるだろうという考えからです。
結果その狙いは確実に成功しました。吹奏楽曲が引き立ち、また、劇伴としてのオリジナリティが生まれたのです。
本作の劇伴における心情描写はとても繊細です。人の心の動きを丁寧に音楽で描いています。松田彬人による繊細な旋律、音の積み重ねは急激な感動ではなく、徐々に染みわたるような感動を引き起こします。
劇中に登場する吹奏楽曲、各楽器の演奏については、とにかく作品を見た方々に満足してもらいたいという気持ちで制作しています。
滝先生の指導前の大変に下手な演奏も収録してあります。対して滝先生が指導した後のレベルアップした演奏も収録してあります。
劇中で印象的に登場したトランペットソロ対決の音源も入れてあります。
また、吹奏楽コンクールで演奏する自由曲「三日月の舞」については、トランペットソロを勝ち取った麗奈がソロを吹いているVer。そしてトランペットソロを勝ち取れなかった香織がソロを吹いている幻のVerの両方を入れてあります。「もしも香織がソロを担当したら・・・」という誰しもが思い描くifを実現させました。
その他の吹奏楽曲も全て、作品の物語を思い出せる内容となっています。
作品から離れたとしても、本作は非常に価値ある音源となっています。
聴き応えのある吹奏楽曲がたくさん収録されています。
劇伴に登場するフレーズと、三日月の舞に登場するフレーズがリンクしているなど、色々な仕掛けがあります。
ぜひ全トラック聞いていただき、「響け!ユーフォニアム」の世界に浸ってみてください。
よろしくお願いします。
ランティス斎藤 滋(「響け!ユーフォニアム」音楽プロデューサー)
まず、劇伴のマスタリングということで事前に今回のマスタリング・エンジニア原田光晴氏とCD版のマスタリングの音とマスターファイルを聴き比べ、傾向を検討した上で作業に入りました。
DISC1に関しては松田彬人氏の手による劇伴中心でしたので、アンサンブルの立体感をしっかり聴かせるマスタリングを、DISC2は作品中のブラス楽曲中心なので、客席からステージを見た際の臨場感を重視したマスタリングを行っております。
収録の関係でマスターファイルのフォーマットが24bit/48khz,24bit/96khzなど混在している中、一つの音楽作品としての成立させているのはベテラン原田氏の手腕による所が大きい。
また、マスタリングスタジオのモニター環境だけではなく、ユーザーが手に取ることが出来る価格帯のハイレゾ対応のポータブルプレーヤーやIEMもリファレンスとして使用した事で、どなたでも非常に緻密で充実した音像を感じ取れるサウンドを作れたと思います。
是非、様々なシチュエーションで楽しんで下さい。
株式会社アイウィル チーフプロデューサー佐藤純之介(マスタリング監修)
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