【インタヴュー】石川綾子の「CDデビュー10周年記念コンサート“AYAKO TIMES”」をハイレゾ配信!

2021/04/28

ジャンルレスな演奏活動で国内外で活躍するヴァイオリニスト、石川綾子が2020年11月14日に東京紀尾井ホールにて行われ、早々に完売となったコンサート「石川綾子10周年記念コンサート“AYAKO TIMES”」を全曲完全収録したBlu-ray/DVD『AYAKO TIMES 10th Anniversary Concert』を4/28にリリース。e-onkyo musicでは、そのリリースに合わせてコンサートの模様をハイレゾ音源で配信!さらにご本人へのスペシャル・インタヴューも掲載!


★CDデビュー10周年記念コンサートをハイレゾ配信!石川綾子 AYAKO TIMES 10th Anniversary Concert
石川綾子



このコンサートは昨年9月に発売したCDデビュー10周年記念アルバム『AYAKO TIMES』を冠した内容に、石川綾子のベストと言える楽曲をセレクトして演奏した内容。

バイオリン史上最高名器と言われるストラディバリウス(1711年製作Marquis de Riviere)を自身のホールコンサートで初めて使用し、時代を超えた豊かな響きとバンドによるアレンジが融合。

クラシカルな演奏から、ペンライトによる演出を加え、会場と一体なった模様など、ジャンルレスを標榜する石川綾子ならではの集大成にふさわしい充実したコンサートとなっています。

ゲストにはポップオペラ界の貴公子と呼ばれるボーカリスト、藤澤ノリマサが参加。豪華なコラボレーションも見どころです。




■スペシャル・インタヴュー with 石川綾子


――今回の「石川綾子 AYAKO TIMES 10th Anniversary Concert」ハイレゾアルバムは、昨年11月14日に行われた東京:紀尾井ホールでの10周年記念コンサートのライブアルバムですが、こちらはどのようなコンサートでしたか?

石川綾子(以下、石川) この度CDデビュー10周年を迎え、その記念となるコンサートを開催させて頂きました。今までの10年間の想いがぎゅっと詰まったコンサートになっています。有難い事にコンサートはソールドアウトとなり、完全生中継でもコンサートの様子をリアルタイムでお届けしました。こうして10周年を迎えられたのも、一重に応援してくださる皆さまのお陰と、心から感謝しています。

――さまざまなジャンルの楽曲を演奏されている石川さんですが、今回の楽曲もまさにジャンルレスというセットリストでした。選曲理由についてお聞かせください。

石川 今まで「ジャンルレス」をテーマに演奏活動をさせて頂いてきましたので、今回も音楽ジャンルの垣根を越えたセットリストを練りました。今のご時世なかなかコンサートができないので、聴いてくださる方々に「そうそう!この曲が生で聴きたかった!」と思って頂けるような曲を中心に選曲しました。また、リリースしたばかりのCDアルバム「AYAKO TIMES」の曲も初披露しました。





――今回のライブでは、昨年リリースされた10周年記念アルバム「AYAKO TIMES」からの3曲を含む計4曲のオリジナル楽曲を演奏されています。オリジナル楽曲「Liar」では観客のみなさんとの手拍子を使ったコール&レスポンスが印象的でしたね。

石川 そうなんです!コロナ禍でのコンサートで声が出せない、(石川綾子のコンサートではお馴染みの)タオルが回せない代わりに、身振り手振りでお客さまともっと音楽を通してコミュニケーションが取れたらと思い演出に取り入れました。とても楽しかったです!CDアルバム「AYAKO TIMES」のタイトル「TIMES」には、10年という時間(time)という意味とともに、英語で掛け算(×)の「times」という意味も込めました。ジャンルとジャンルとの掛け算、人と人とのアンサンブルのケミストリーによってうまれる音楽を描きたいと思いました。「Liar」はまさにそのような音楽になったと思います。

――今回愛用されているストラディヴァリウスは、1711年という最も脂の乗った黄金期と呼ばれる時期に作られた世界最高峰の名器ですね。コンサートホールで演奏されたご感想はいかがですか?

石川 このストラディバリウスを貸与いただき、大変光栄で、身に余る思いでいっぱいです。10周年を機に名器を愛用させていただける幸せを噛み締めながら、これからも引き続き私の子供の頃からの生涯の目標「あなたを眠らせないヴァイオリンコンサート」を目指し、ジャンルの壁をなくし、ジャンルレスで壁なんてない、様々な楽曲を大好きなヴァイオリンでお届けしたいと思っています。





――今回のアルバムをフルで購入いただくと、特典としてハイレゾ録音のMCもセットとなっています。MCで注目してほしいポイントはありますか?

石川 MCもセットになっている事が、アルバムとコンサートの違いですよね!それこそ、コンサートを作り上げるには、演奏と同じぐらいMCも大切な要素だと思っています。ぜひ、MCの部分も一緒にお楽しみ頂き、リアルなコンサートの空気感を味わっていただけたら嬉しいです。そしていつの日かコンサート会場でお会いできる日を楽しみにしています!

――e-onkyo musicをご利用のみなさんにメッセージをお願いします。

石川 今回は、ライブ感をそのまま詰め込んだ充実の内容となっています!ぜひコンサートを耳で体感して頂けましたら幸いです。ハイレゾで上質な音でお届けできる事も、嬉しく思います。

――貴重なお話、大変ありがとうございました。






■石川綾子による楽曲解説

<第一部>
●Tango Jalousie
こちらの曲は、10年前にリリースしました私のデビューアルバム「AYAKO」の1曲目に収録した曲です。まさにファーストアルバムのファーストソングです。「石川綾子の全てはここから始まりました!」という想いを込めて、10周年記念コンサートの幕開けの曲として1曲目に選曲させて頂きました。

●A Mother's Song -無償の愛-
CDアルバム「AYAKO TIMES」に収録しましたオリジナル曲です。この曲は、私自身この10年の間で皆様方から頂いた大きな愛、無償の愛をテーマに、聖母マリア様をイメージして作曲させて頂きました。前半は希望に溢れた我が子を愛しく暖かく抱きかかえるイメージ。後半は、そんな子供が独り立ちしてゆく姿を表しています。この曲と他の私の曲との大きな違いは、もっとも盛り上がるサビと言われる最後のセクションを、我が子をイメージした(笑)ギターが、メロディを弾いてくれます。ヴァイオリンはそのメロディをそっと支え、いつでも一緒にメロディを弾ける位置から暖かく見守っている、そんな親目線の曲となっています。ぜひご自身のご家族を想って、聴いてもらえたら嬉しいです。作曲した時はまさか私自身が翌年に母になるとは思ってもいませんでしたが・・!

●リベルタンゴ
今回のコンサートの楽器編成が、ヴァイオリンの他に、ピアノ、ギター、ベース、パーカッションでした。この楽器編成が決定した時、絶対にこの曲は欠かせない!と思いました。森丘さん(pf)や木島さん(gt)のソロパート、砂山さん(ba)や豊田さん(perc)のグルーヴ感をぜひお楽しみください! 
 
●ひまわり-Loss of Love-
ヴァイオリンでたくさんの曲を演奏させて頂いている中で、「この曲と出逢えて本当によかった」と思う曲に度々出逢えます。この曲はまさに、「出逢えてよかった・・」と思っている大切な曲です。この曲が今日の本番ではどのような聴こえ方をするのか、ヴァイオリンがどのように泣いてくれるのか、毎回私も楽しみにしながら演奏させて頂いています。

●オペラ座の怪人
私自身5歳からロンドンに住んでいたのですが、その時ミュージカルに魅了されまして、その中でも私の音楽人生に最も影響をもたらしたミュージカルが、この「オペラ座の怪人」でした。ファントムは私の初恋の相手です(笑)。ファントムの低音の太い歌声を聴くと、胸がドキドキします。ファントムがクリスティーヌに熱心に歌の指導をし、彼女が自分自身の限界以上に力をどんどん引き出されていく様子が、きっとヴァイオリンを死に物狂いで練習していた幼少期の私の心に刺さったのかな・・と今になって思います。ファントムの恐怖、切羽詰まってゆく緊迫感、緊張感を後半に向けて音楽で表現したアレンジに仕上げていますので、ぜひ曲の最後までお楽しみ頂けたら嬉しいです!

●Crying Violin
ヴァイオリンは人間の声にもっとも近い楽器とも言われています。ただ私はどちらかというと、ヴァイオリンを、なんだか生き物のように感じています。1日でも一緒に過ごさないとそっぽをむいてすぐにいい音を出してくれなくなったり、反対に自分の時間、愛情全てを注いでいくとそれに応えてくれるかのように、魅力的な音を出してくれます。私は3歳の時から毎日毎日、ヴァイオリンと共に生活してきました。嬉しい日も悲しい日も、全ての感情をこのヴァイオリンが一緒に表現してくれました。私が泣きたい時は一緒に泣いて、その感情に寄り添ってくれます。そんな泣いているヴァイオリンを表現したのがこの曲「Crying Violin」です。「泣きたい時は、泣けばいい・・!」と思わせてくれる曲です。

●Liar
こちらも「AYAKO TIMES」に収録したオリジナル曲です。元々はヴァイオリンとギターのアレンジした曲で、人と人との掛け合い、音楽のアンサンブルの楽しさを表現した曲となっています。今回はライブ演奏アレンジとして、お客様にも手拍子でご参加頂いたりと、音楽で会場の皆さまとひとつになれた曲でした!とても楽しかったです!

●剣の舞
前半最後の曲は、ハチャトゥリアン作曲の「剣の舞」。こちらの作品は元々オーケストラのために書かれた曲ですが、バンドで弾くとまた違ったスリリングさがありまして、ピアノと二人で弾くアレンジとはまた全く別の曲として私自身楽しんでいます。この日は、ただただ、一心不乱に演奏させて頂きました。

<第二部>
●AMADEUS FICTION 
第二部は、ジャンルとジャンルの壁を取っ払ったマッシュアップ曲から始めさせて頂きました!モーツアルトのシンフォニー25番と映画パルプフィクションを掛け算させた、私のアルバム「シネマクラシック」に収録されている曲です。手拍子のなか入場して、「第二部はまた第一部とは違う内容です!」というメッセージ性を込めて、賑やかに始めさせて頂きました。

●Pavane × STAY TUNE 
続けて、もう1曲マッシュアップの曲を。ラヴェルの亡き王女のためのパバーヌとSuchmosさんのSTAY TUNEを掛け算させた曲をお送りしました。この曲で、「是非実現したい!」とお願いした事は、メンバーの皆さまに歌って頂く事でした!(笑)。「ヴァイオリンコンサートでメンバーが急に歌い始めた!」って斬新で楽しいなと思いまして・・!この曲の後にゲストの藤澤ノリマサさんがご登場されるので、会場の雰囲気を温めたかった想いもあります。メンバーの皆さまが快く歌って下さり嬉しかったです。

●チャルダッシュ
こちらの曲から、お客様にペンライトを振って頂きました!この曲は黄色で。数百年前、この曲に乗せてみんなで和気あいあいと踊り楽しんでいたように、現代でもクラシックをみんなでリズムに乗って楽しみたい!そんな気持ちがひとつとなり、会場もステージ上もどんどんヒートアップしていきました!

●君の知らない物語
私はこの曲をヴァイオリンで弾くのが大好きで・・!なぜかというと、原曲キーの音域が、ヴァイオリンがよく鳴る音域なので、楽器がとても楽しそうに明るい音で鳴ってくれるからです。今回のコンサートでも、嬉しそうに楽器が鳴ってくれていたので、私もどんどん楽しくなっていきました!こちらの曲では、ペンライトの色を水色に合わせて頂きました。クラシックホールがペンライトでいっぱいになっていく様子が、とても美しく、その光景を今回DVDとBlu-rayに残せて幸せに思っています。映像もぜひご覧いただけますと嬉しいです!

●千本桜
「千本桜」!きました!バンドのイントロがかっこ良く、ピアノのイントロメロディに引き込まれます。どんどん盛り上がっていきます!ペンライトの桜色が会場中に広がり、最高に綺麗でした。

●『PASSION』
最後は私のオリジナル曲『PASSION』で締めさせて頂きました。お客様にも、それぞれが想うご自身の情熱・PASSIONの色にペンライトの色を変えて頂きました。カラフルな観客席が、“ジャンルレス”を象徴しました。この曲は、私の音楽に対するヴァイオリンに対する情熱をたっぷりと注ぎ込んだ曲です。毎回最初の3音(A-A-G)に魂を込めています。そして中盤でヴァイオリンによるカデンツァのセクションがあるので、その日の会場の響きと楽器の調子をみて、毎回一発勝負でしかできないカデンツァを全力で演奏させて頂いています。

●EN. You Raise Me Up
やはり、今回のコンサートを通して何を伝えたいかと考えた時、1番に浮かぶのが「感謝の気持ち」でした。この曲は、作曲家の「今の私がいるのは、あなたのお陰です」というメッセージが込められた曲です。このメッセージを、言葉ではなく演奏で、お一人お一人にお届けできれば・・と、心を込めて演奏させて頂きました。皆様無くしてはこの10年間を歩めなかったです。今の私がいるのは、あなたのおかげです。本当にいつもありがとうございます。




■石川綾子 プロフィール



石川綾子(Ayako Ishikawa) ヴァイオリニスト
世界各地でのソロリサイタル・交響楽団との共演、また各国のテレビ・ラジオ出演と国際的に活躍する実力派ヴァイオリニスト。
研ぎ澄まされた感性と超絶技巧から海外では『デビルズアヤコ』の愛称を持つ。
若くして全豪一位となり、名誉ある「全豪ベストパフォーマー」に輝く。また、類まれな才能と功績に対し、豪政府より、世界的に認められる芸術家だけに与えられる永住権を授与される。

幼少期はロンドンで過ごし、名門ロンドン音楽学校パーセルスクールに最年少合格。数々の優勝経験を経て、15歳よりシドニーへ。国立シドニー音楽院にトップで合格し、首席で卒業。
「豪学術音楽賞」受賞をはじめ、The Elizabethan Theatre Trust Violin Scholarship、Golden Key International Honours Society Award、Pan Pacific International Music Scholarshipなど数々の受賞を果たす。

2013年動画投稿をきっかけにブレイク。2014年ボカロをカバーしたアルバム「VOCALO
CLASSIC」は、iTunes、Amazonなど各クラシックチャートNo.1となる。きゃりーぱみゅぱみゅ、May J.、小林幸子、華原朋美らとの共演をするとともに、テレビ朝日「関ジャニの仕分け∞」バイオリン王No.1決定戦にて優勝。各テレビ番組で特集されるなど話題となる。

2015年アニメソングカバーアルバム「ANIME CLASSIC」でメジャーデビュー。

2016年、テレビ朝日「題名のない音楽会」に出演し、アニメ曲をオーケストラと共演、ネットでも話題となった。11月メジャー2ndアルバム「SAKURA SYMPHONY」をリリース。世界に誇る日本の楽曲を和楽器との斬新なコラボレーションを打ち出し、アジア各国に人気が波及。

2017年初の中国公演(上海/広州)は両会場とも1000人以上を動員し、大成功を収める。
2019年には、二度目となる中国ツアー(北京、上海、成都)を大成功させ、11月には中国での公式SNSアカウントも始動し、より一層中国での人気も高まる。

現在は日本を拠点に世界各地で演奏活動を行い、カリスマ的才能を持つ傑出したヴァイオリニストと賞賛を受ける一方、ヴァイオリンやクラシック音楽の素晴らしさを広めるべく、ジャンルにとらわれない幅広い演奏活動を展開中。
2020年にはCDデビュー10周年を迎えた。
YOUTUBEフォロワー39万人、総再生数は7600万回を超えている。(2021年4月現在)

使用楽器:ストラディバリウス(1711年製作Marquis de Riviere)



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