石川由依、オンキヨー製カスタムイヤーモニター完成!&ソロプロジェクトからの『UTA-KATA 旋律集 Vol.1 ~夜明けの吟遊詩人~』リリース!

2021/01/20

アニメ『進撃の巨人』のミカサ・アッカーマンや『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』のヴァイオレット・エヴァーガーデンなど、繊細な表現力が求められる役柄を任されることも多い人気声優、石川由依さん。その石川さんの歌と朗読によるソロプロジェクト『UTA-KATA Vol.1~夜明けの吟遊詩人~』から、舞台の初演と再演を経てCD+DVD、そしてハイレゾで『UTA-KATA 旋律集 Vol.1 ~夜明けの吟遊詩人~』がリリースされた。またそのタイミングで石川さん初めてのカスタムイヤーモニターも完成!その納品の様子、そして『UTA-KATA Vol.1』についてお聞きした内容をお届けさせていただく。

◎Interview & Text; 高橋 敦 Photo:e-onkyo music


── 完成したカスタムイヤーモニターを手に取っていただいたているわけですが、オンキヨーが「これまでの製作でこれほど小さなサイズになったことはなかったかも」と驚くほど、石川さんの耳に合わせたイヤモニは極小サイズになったようです。


石川 そんなにですか?でも実はそれこそがカスタムのイヤーモニターを作ってもらった理由でもあって。声優としての活動の中でステージで歌を歌うことや大きな舞台で演じることもあるので、これまでそういうときは、音響のスタッフさんにイヤモニを用意していただいていたんです。でもそのサイズが合わないことが多くて。自分の耳が小さいのはわかっているので、あらかじめ「なるべく小さなイヤモニがあればそれをお願いします」とお伝えしておくようにはしているんですけど、それでも合わないんですよね……

── ユニバーサル型のイヤモニもイヤーピースのサイズ選びなどで多くの人の耳にフィットさせられる仕組みにはなっているのですが、それでもだめだったんですね。

石川 だからもうテープで耳に留めて使っているようなこともちょくちょくあって(笑)。そういう不便があって、カスタムイヤモニの存在は知っていたので、わたしも作れたらいいなとは前から思っていたんです。けれどわたしはがっつり歌手活動をしているわけでもなく、イヤモニを使う機会がすごく多いわけでもないので、思い切るタイミングがなかなかなかったんですよね。



── カスタムは作るのにお金も時間もかかりますしね。それがこのタイミングで製作に踏み切った理由は?

石川 先日の「UTA-KATA Vol.1」の再演でもお借りしたイヤモニを使わせていただいていたんですけど、それもどうしても途中で取れてきてしまったりしていて。そうなるとわたし一人とピアノだけでの舞台で配信のカメラもずっとわたしを撮ってくださっているので、不自然に手を耳に持っていってイヤモニを着け直すわけにもいかず、イヤモニが外れたまま舞台を続けるしかなくて。本当に苦労しました……

── イヤモニから聴くはずだったピアノの音を急に生音を直接聴いて歌ったり演じたりしないといけなくなれば、それは感覚が狂いますよね。

石川 そもそもガルバホールという場所が、まるで美術館のように美しくてとても雰囲気のよい舞台である代わりに、音の反響が大きくて生音でモニターするには難しい環境だったんです。その問題への対応としてイヤモニを使っていたわけで、それが途中から生音でやるしかない!となると……難しかったですね。そんな状況を見ていた『UTA-KATA』プロジェクトのプロデューサーである斎藤滋さんが「だったらカスタムを作ったほうがいいね」って背中を押してくださって、いよいよ決心しました。



── オンキヨーのカスタムイヤーモニターには何種類かのモデルが用意されています。石川さんはその中から「IE-M2」というモデルをお選びになりましたね。

石川 これまで歌わせていただく機会があったときに、モニターの音を少しうるさく感じてしまう瞬間があったりしたんです。だからわたしには柔らかい音の方が合うのかなと思ったりしつつ、最終的には勢いで選んだのがこれでした(笑)。わたしが歌わせていただいている、『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』ボーカルアルバム『Letters and Doll」』の音源をオンキヨーさんが用意してくださっていたので、各モデルでそれを聴かせていただきながら選びました。



── IE-M2が採用するマグネシウム振動板の特徴は「ナチュラルで歪みの無い滑らかなサウンド」ですから、「うるさくない柔らかい音」にぴったり合うモデルを見事に選び出されましたね。でもモデル選びよりもっと悩ましくも楽しかったのってやっぱりカラー選びだったりしませんでしたか?

石川 それはもう迷って迷って、その場では選べずにいったん持ち帰らせていただきました(笑)。パールホワイトとブロンズの二色にしようというのは割とすぐに決められたんですけど、その二色を表側のフェイスプレートと耳に入れる側のシェルで同じ色同士にするか、交互に入れ替えて二色を組み合わせる形にするかで悩んで。最終的に、ぱっと着けなきゃいけないときに左右がわかりやすいようにと思って、左右色違いの単色にしました。



── ステージや舞台で使うことを考えると、色合いを選ぶのには衣装との相性も考えましたか?

石川 『UTA-KATA Vol.1』の衣装が真っ白だったのでそれを想像してみて、イヤモニが真っ赤だったりしたら目立ちすぎちゃうなとかは考えましたね。それに白に合う色を選んでおけば、今後どんな衣装を着ることになってもだいじょうぶなんじゃないかなとも思って。

── その『UTA-KATA Vol.1』を中心に、2020年は歌の活動が充実していましたね。

石川 レコーディングが怒涛でした(笑)。『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』ボーカルアルバムと『UTA-KATA 旋律集 Vol.1 ~夜明けの吟遊詩人~』は、『ヴァイオレット』のレコーディングの終盤に『UTA-KATA』のレコーディングが重なって始まるようなスケジュールだったんです。その期間は週に2曲くらいずつレコーディングしていました。

── 『UTA-KATA』はコンセプト作りからご自身が参加してのソロプロジェクトであり、『UTA-KATA 旋律集 Vol.1 ~夜明けの吟遊詩人~』は実は「石川由依ファーストソロアルバム」でもあるんですよね。

石川 プロジェクトが始まったきっかけは、斎藤さんから「石川さん、ソロでも何かやってみれば?」というお話をいただいたことなんです。ですけど最初わたしは、「世の中には素晴らしい歌を歌っている方がたくさんいらっしゃるし、歌うのは好きだけど自分のソロ活動としては歌わなくてもいいかな」と思っていて。でもせっかく機会をいただけるのならと、役者ならではの歌を歌える形というものを考えて、歌と朗読を合わせたプロジェクトとしてやらせていただくことにしました。そうしたら脚本は『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』の暁佳奈先生、楽曲制作陣も豪華、舞台のピアノ演奏は作曲の中心にもなっていただいた伊藤真澄さんと、すごい舞台になりまして。



── 石川さんは子役として多くのミュージカルに出演なされていましたし、近年もゲーム『ニーアオートマタ』で演じたヨルハ二号B型の元となった二号を音楽劇『ヨルハ Ver1.2』でも演じたことが印象的です。現在の軸足は声優でありつつ、舞台で演じて歌うのもホームグラウンド的な感覚だったりしますか?

石川 慣れ親しんだものではありますね。でも『ヨルハ』のときは久しぶりの舞台でしたし殺陣とかは初めてでしたし、それに声優の仕事をやりながら舞台の稽古に行くのもハードでした。今回は今までやってきたミュージカルや朗読劇とも違って「全て一人で」というのは初めてのことでしたし、「挑戦」という感覚も強いです。

── 挑戦といえば『UTA-KATA Vol.1」』の舞台は、現在の状況も受けて、2020年1月2月の初演と10月の再演で異なる見せ方になりました。それも挑戦的な試みだったかと思います。

石川 もちろんお客さんの前でやりたいという気持ちは大きんですけど、再演のタイミングではそれは難しいという状況になってしまっていて、無観客での配信公演になりました。その舞台をどういう見せ方で皆様に届けるのか?という配信ならではの演出はスタッフのみなさんに託していたんですけど……現場に入ったらクレーンカメラが設置されていて、「こんなすごいことになってるの?」とその場で知って驚くという(笑)。360度美しいガルバホールを活かした映像にするとは聞いていたんです。ですけど「カメラさんも舞台を動き回ってくれたり一緒に回ってくれたりするやつですよね」くらいに思っていたので……びっくりしました(笑)。

── その再演の模様は現在もダイジェストとして配信されていて、そして初演の模様もこのたび発売になる『UTA-KATA 旋律集vol.1』CD&DVDのDVDの方に収録されますね。


石川 初演は、記録として撮影はしていたんですけれど、それをリリースする予定はなかったんです。でも「よいものが撮れたからちゃんとした形にしておくのもありだよね」という雰囲気にはなっていて、結果こういう形でみなさんにお届けすることになりました。それにこのプロジェクトは物語ありきのものですので、音楽も、舞台でのストーリーも見ていただいた上で聴いていただいた方が、話の展開の中でどういう意味を持っている曲だとかまで含めて楽しんでいただけるのかなと思います。

── DVDで舞台を見ておけば、音楽だけを聴いているときにも舞台の光景が頭に浮かびそうです。

石川 それに初演は小さな会場で配信もなかったので、チケットを取れなくて見に来られなかったという方もいらしたんです。そういう方々にそのときの様子をお届けできるのも嬉しくて。わたしが滅茶苦茶緊張してる様子も届いちゃいますけど(笑)。

── 他の曲は今回の物語『夜明けの吟遊詩人』のための楽曲ですが、『泡沫の祈り』は今回も含めた『UTA-KATA』プロジェクト全体のテーマソングとのこと。石川さんご出演&歌唱のアニメ『いわかける!』エンディングキャラソン『LET’S CLIMB↑』の作詞もなされている安藤紗々さんとの共作の形で、石川さんご自身も作詞をなされていますね。

石川 まずわたしから安藤さんに歌詞のイメージを伝えたんですけど、「箇条書きみたいなものでいいよ」とおっしゃっていただいていたのに書き始めたら止まらなくて、歌詞より何倍も長い文章を送ってしまいました(笑)。「一人だと何もできないと思っていたけれど、みんなの力があって自分は一歩進むことができた。その自分の一歩が今度はまた誰かの力になっていったらいいな」というようなことを伝えたくて。

── そのイメージを元に安藤さんが歌詞の初案を書き、それに石川さんがご自身の言葉で手を加え、それをまた安藤さんが仕上げてというような流れだったとのこと。石川さんの最初のイメージや安藤さんの初案などの段階で生まれていて完成形まで残っている、印象的なワードなどはありますか?

石川 曲名にもなっている「泡沫の祈り」ですね。わたしの最初のイメージの時点からサビの最後に入れるのにいいかなと思って書いていた言葉だったんです。それを安藤さんも「たぶん石川さんはこの言葉を強く言いたいんだと思う」と察してくれたみたいで、見事にその場所に入れてくれてくださいました。

── 「泡沫(うたかた)」はプロジェクト全体のタイトルである『UTA-KATA』に重なる言葉ですよね。『UTA-KATA』はどなたの案だったのでしょう?

石川 『UTA-KATA』はわたしがふと閃いたもので、歌と朗読の舞台……歌と語り……生の舞台はその場に一瞬の煌めきを生み出し、でも泡のように儚く消えてしまう……というような連想から「歌と語り」と「泡沫」を重ね合わせてみて、アルファベットで書いたらどちらの意味も含められるし何かかっこよくない?という(笑)。



── あと歌詞の「幾千の時超えて」という一節には、例えばこの先の『UTA-KATA Vol.2』以降の舞台が遠い未来や過去になったとしたら……なんてことも思わされました。

石川 なるほど……そうですね(にやり)。

── そうですか(笑)。でも今回のタイトルに「Vol.1」が付けられているということは、「Vol.2」以降も期待していいんですよね?

石川 やりたいねとは話しています。でもそれを今回のお話の続きにするのか、今回とはまた違うお話にするのかはもちろん、今回と同じ形式の舞台にするのかというところも具体的には固めていないんです。歌と語りを軸にしたものというのはありつつ、縛りは作らずに自由に広げていきたいなと。なのでまずこのCD+DVDで『夜明けの吟遊詩人』の物語を楽しんでいただきながら、今後にも期待しておいてもらえればと思います。




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*『UTA-KATA 旋律集vol.1 〜夜明けの吟遊詩人〜』詳細:https://heart-company.co.jp/yuiishikawa-cddvd/
*石川由依 オフィシャルTwitter:https://twitter.com/YUI_STAFF
*mitt managementオフィシャルサイト:https://www.mmitt.jp/

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