リトルウィッチアカデミア主題歌最強チーム集結!YURiKA「Dream Flight」スペシャルインタビュー

2020/10/09
YURiKAさんの配信シングル「Dream Flight」はVRゲーム「リトルウィッチアカデミアVR ほうき星に願いを」の主題歌!テレビアニメ「リトルウィッチアカデミア」前半OP曲「Shiny Ray」でデビューし、後半OP曲「MIND CONDUCTOR」も歌ったYURiKAさんにとって、縁も思い入れも深い作品との再コラボだ。その「リトルウィッチアカデミア愛」溢れる制作過程をYURiKAさんへのインタビューでお届け&本記事掲載当日に開催の配信ライブへの意気込みも!

◎Interview & Text, 高橋 敦 Photo, e-onkyo music


── YURiKAさんと「リトルウィッチアカデミア」、どちらのファンにとっても嬉しい組み合わせがまた実現しました。

YURiKA 実はゲームが発表された時点ではまだわたしに主題歌をという話は来ていなくて、「わたしじゃないのかも……」ってちょっと不安でした(笑)。でもそのあと、わたしが歌って作詞作曲は大原ゆい子さんで編曲は吉田穣さんで、というのをまとめて知らされて!まず何よりテレビシリーズが終わっても「リトルウィッチアカデミア」が続いているのが嬉しいし、ゆい子さんが作ってくださった曲をわたしが歌ってそれが世に出るというのも意外と初めてなので、それも「待ってました!」という感じで嬉しかったです。

── テレビシリーズのOP曲を通して、ファンのみなさんの心の中には「YURiKAのリトルの曲」のイメージ、それに続く新曲への期待があったかと思います。その期待に応えた上でその期待を超えなくては……のようなプレッシャーはありましたか?


YURiKA 「Dream Flight」に関してはなかったです。曲を作ってくれるのはテレビシリーズのED曲と映画の主題歌も担当しているゆい子さん、編曲は「Shiny Ray」と同じく吉田さん、レコーディングのバンドメンバーもわたしのライブで一緒にリトルの曲を演奏してくださってきた方々ですから。リトルの曲を作るのにこれ以上はありえないメンバーなので、何の不安もなく「絶対いい曲ができる」って思ってました。

── リトルウィッチアカデミアともYURiKAさんとも縁の深い大原ゆい子さんと吉田穣さんですからね。そのお二人による曲を最初に聴いたときの印象は?


YURiKA 最初に聴かせていただいたのはキーチェックという作業のときで……

── メロディとYURiKAさんの歌のどちらの魅力も映えるように曲のキー、曲全体の音域の高さを合わせていく作業ですね。


YURiKA そのときは、アレンジはほぼ完成だけれど歌詞はまだという状態の音源だったんです。でもその時点でもうメロディだけでリトルウィッチアカデミア感と大原ゆい子さんらしさがどちらも伝わってくるし、サウンドからもリトル感が伝わってきて。「まだ歌詞が乗ってないのにもうリトルだ!すごい!」って、印象というか感動しました。

── 「リトルウィッチアカデミア主題歌チーム大集合!」な制作陣の思い入れがそのまま音になっていた!という。


YURiKA ですから、どの曲もそうなんですけど「Dream Flight」は特に、わたしはその曲にみんなが込めてくれた気持ちを背負ってその代表として歌うんだ!という意識が強まりましたね。どうしたらみんなのこの想いを歌に乗せられるだろう?って。

── バンドのフロントに立つボーカリストの意識にも近いのかもですね。曲や詞を書いたメンバーがいて、後ろで演奏してくれているメンバーがいて、それを背負って歌っているみたいな。


YURiKA そうです!わたしは自分で曲を書いて歌うシンガーソングライターではないので、わたしの想いだけではなく、曲に込められた作家さんの想いや狙いもわたしの歌を通して表現したい、届けたいというのは常に思っていて。その意識が今回は特に強かったんです。



── リトルウィッチアカデミアでは魔法の中でも特に「空を飛ぶ」ことが象徴的な意味を持っていて、歴代の主題歌にもそのイメージが反映されてきたと思います。「Dream Flight」はどうでしょう?


YURiKA 今回もそのイメージはありますね。メロディでいうと、Aメロはけっこう低いんですけど、そこからサビで高い音域に飛び上がるんです。メロディのこういう動きはゲームの舞台である魔法のホウキレースの躍動感そのものだなと思います。体験プレイもさせてもらったんですけど、そのゲームの光景や楽しさが思い浮かぶようなメロディだなって。歌でもその躍動感や楽しさを届けたい!というのは意識しました。

── 歌う上で意識したポイントは他にもありますか?

YURiKA 最近はアニメ「BEASTARS」での「Le zoo」をはじめとした一連のED曲がそういう雰囲気だったので「YURiKA、ちょっと大人っぽくなったかも?」っていうところもあって(笑)。なのでその大人っぽさが滲み出てしまわないように、「リトルウィッチアカデミア」らしい真っ直ぐなテンションで歌う!というのは意識してました。

── 歌詞についての印象はどうでしょう?

YURiKA わたし、ゆい子さんがご自身で歌っている曲の女の子口調っぽいところが好きなんですよ。「〇〇なの」「〇〇なのよ」みたいな語尾とか。「Dream Flight」の歌詞だと「わたしで在りたいよ」「両手で包み込んだの」とか、その語尾ならではの雰囲気があるんですよね。あと、「魔法」「ホウキ」みたく直接的に作品を表すような言葉は使わずに、でも作品のテーマや世界観を表現しているところも素敵だなって。だからこのゲームの主題歌でありリトルの世界観を表現した曲である当時に、聴いてくれるみんなそれぞれのいろんな状況に寄り添える曲にもなっていて。ゆい子さんの曲、好きだなあって改めて思いました。

── 歌い方で印象的だったところがいくつかあって、まずサビの「夢見た世界に」や「飛び込んでいたんだ」で語尾の音程をきゅいっと持ち上げるところ。それこそ空に飛び上がるような雰囲気が伝わってきました。

YURiKA サビはまず出だしが難しくて、「夢見た世界に」の最初の「ゆ」が低いんです。その「ゆ」を低いんだけど曇りのない音で出して「めみ」で一気に駆け上がる!っていうのが決まったらそこから先も気持ちよく歌えるんですよ。語尾もやっぱり大切にしてます。歌詞やメロディを届ける上で、肝心なところには歌い方でもキメを入れて印象付けたいんです。語尾のニュアンスもそのキメのひとつになるように歌ってます。

── 復習になりますけど、その最初の「ゆ」が低くて云々みたいなところを確認して合わせていくのが、先ほどの「キーチェック」なわけですね。

YURiKA この曲はキーチェックでキーを2つ上げてもらいました。元のキーだとAメロはわたしにとってはかなり低かったのと、サビもキーを上げた方が歌の抜け感を出せたので。あ、キーチェックには吉田さんだけじゃなくゆい子さんも立ち会ってくれました。みんなリトル大好き!この曲も大好き!なので(笑)。



── YURiKAさんの歌の高音域の魅力としてはファルセットも挙げられると思います。この曲だと「会いたいと願いを込めた」からの大サビのブロックで巧みに使われていますね。

YURiKA さっきは少し冗談っぽく「ちょっと大人っぽくなったかも?」なんて話しましたけど、それって実は真面目に大きなポイントで。「Shiny Ray」の頃のわたしだったら、この大サビも明るい地声で勢いよく歌い切ってたと思うんです。でもあれからいろんなアニメ作品でいろんな曲に出会わせていただいて、わたしの歌い方も磨かれて。特にファルセットは、ここ一年くらい自分の中での課題として取り組んでいたりもしました。

── 「Le zoo」は全編に渡ってファルセットの美しさが際立つ曲でした。

YURiKA そうやって強化してきたファルセットが、この曲を表現する上ですごい武器になってくれて。この大サビってテンポを半分に落とすとか、そういうわかりやす落ちサビアレンジではないじゃないですか?だから歌い方も、歌の勢いを落としたりはせずに、でも他のブロックとは別のニュアンスを出したいところで。それでファルセットを使って歌っているんです。ファルセットを磨いておいたおかげで、この曲をよりしっかり表現できたかなって思います。

── 他のブロックで全開発揮されているあの頃のYURiKAさんあの頃のリトルウィッチアカデミア感に加えて、この大サビではあれから成長したYURiKAさんやアッコも感じられる気がします。

YURiKA お、嬉しい(笑)。

── アレンジではまず「リトルウィッチアカデミアが始まるぜ!」ってすぐにわかるイントロ、そして大サビの後にドラムスが残ってブレイクっぽくなる間奏が印象的でした。

YURiKA あの間奏、実はリトルファンの方々に向けたサプライズなんです。アニメサウンドトラックの「デッドヒート!」っていう曲へのオマージュで、その曲からの引用なんですよ。わたしは自分のライブでサントラの曲を演奏してもらっていたりもするんです、作品愛の表現として。吉田さんはそのライブバンドにも参加してくれているので、わたしのそういう気持ちも汲み取って、こういう編曲にしてくれたのかなって思ってます。これ、フル尺を聴いて気付いたリトルファンは泣くと思います!

── アレンジやサウンドの面での推しポイントは他にもありますか?


YURiKA どの楽器もそうなんですけど、特に河内さんのピアノが魔法感というかリトルの曲らしい雰囲気を作ってくれているのかなって思っていて。キラキラ感というか、魔法の杖の先から光の粒が溢れるような、そういう演出をしてくれているんじゃないかなと思います。……けどぜんぶ!ぜんぶの音です!

── イントロからエンディングまで100%リトルウィッチアカデミアな曲ですもんね。


YURiKA 新しい曲なんだけど懐かしさというかリトルの曲としての王道感もあって。


── 最初の方での「ファンの方々のリトルウィッチアカデミアの曲のイメージや期待に応えた上でそれを超えないといけない」という話、まさにそれを全クリアする曲。


YURiKA わたしも、アレンジが完成して楽器のレコーディングが始まったら現場で見学させて頂いたのですが、その時点で「そうそう!これこれ!」ってなりました。


── YURiKAさんは楽器のレコーディングやマスタリングなどの工程にもできるかぎり立ち会っていらっしゃるようですね。


YURiKA 楽器のレコーディング、そして自分の歌のレコーディングのあとのトラックダウンにマスタリングと、できるだけ立ち会わせていただいています。エンジニアさんたちもずっとお世話になっていて信頼している方たちなので、みなさんぞれぞれのお仕事を、そのおかげで曲が出来上がっていく過程を、経験としてわたしもちゃんと見ていきたいなって。

── すべての工程にそこに携わるみなさんの技術やこだわりが注がれているわけですから、それらに立ち会っていると、完成形を聴く際の喜びもまた一段とになりそうです。

YURiKA それに、制作に携わるみなさんそれぞれが本当に全力を注いでくれているのを自分の目で見ていることで、ファンのみなさんに対してもより力強く、本当に何の曇りもなく、「最高の作品です!聴いてください!」って言えている気がします。



── そうして自信を持ってこの曲をリリースする当日、このインタビューの掲載予定当日でもありますが、生配信ワンマンライブ「デッドヒート〜RED vs BLUE〜」も開催されます。

YURiKA 配信メインでありつつ会場にも来ていただける形にできないかと進めてもいたのですけど、今回は配信オンリーの形にしました。ファンの方々、ステージを作るわたしたち、わたしたちみんなの健康がいちばんなので。ただバンドセットでの配信ライブはわたしたちにとって初の試みなので、やると決めても最初は、その具体的な姿を想像できませんでした。でもやると決めた以上はその形でベストのものにしたい!そう思って準備を進めています!

── 配信ライブならではの難しさはやはりありますか?

YURiKA お客さんたちもわたしたちもアドレナリンに頼れないだろうな、というのは感じています。例えばライブのその場にいたら気付きもしない程度の、一瞬ごく僅かな演奏のズレなんかも、その場ではなくおうちにいて、そこに鮮明な映像と音が届けられてくる環境では気になってしまうかもしれない。でも配信ライブであっても、ライブらしい勢いみたいなものもやっぱり求められると思うんです。その相反する要素のバランスをどうしよう?みたいなところは悩み抜きました。映像演出の面でも、配信だとできないことも配信ならではの見せ方もどちらもありますし。

── 悩み考え抜いた結果、どんな配信ライブが生み出されることになるのか。答えはこのインタビュー掲載当日の配信ライブにて!ですね。

YURiKA 平日の夜ですけどぜひ!アーカイブもあります!

── では最後に、このインタビューを読んでいただいたみなさんに向けて一言お願いします。

YURiKA ハイレゾ配信のe-onkyo musicさんの記事ですから、読んでくださっているのも、音について興味も知識も深い方々だろうと思うんです。「Dream Flight」はそんなみなさんにも、隅々まで堪能してください!と自信を持って言える曲です。VRゲーム「リトルウィッチアカデミアVR ほうき星に願いを」と共に、この楽曲も楽しんでいただければと思います。

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(了)

>>YURiKA 配信タイトル一覧はコチラ!


◆YURiKA 生配信ワンマンライブ「デッドヒート〜RED vs BLUE〜」詳細
http://www.yu-ri-ka.com/news/index02510000.html

◆YURiKAオフィシャルサイト
http://www.yu-ri-ka.com/


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【プロフィール】
YURiKA
10月29日生まれ、埼玉県蓮田市出身。4歳でピアノをはじめ、幼少期より音楽に触れて育つ。小学6年生のとき、アニソンのメッセージ性の豊かさに衝撃を受け、アニソンシンガーになることを決意。中学高校時代は合唱部で歌唱力を磨き、高校三年で『アニソングランプリ』に初挑戦、初出場を果たす。その後は学業と並行してライブ活動を行い、2014年、日本テレビ『歌唱王』に出演し全国6位、NHK『第1回アニソンのど自慢G』で優勝、2016年埼玉県坂戸市で行われたNHK『のど自慢』で優勝。

2016年、第一回TOHO animation RECORDS 次世代アーティストオーディションに合格。東宝芸能に所属。

2017年1月より放送スタートのTVアニメ『リトルウィッチアカデミア』のオープニングテーマ『Shiny Ray』を担当し、2017年2月22日に同CDでメジャーデビュー。

迷うことなきひたむきな眼差しとどこまでも響く歌声を持つ、アニメソング界の新星シンガー。


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