ギタリスト・河野智美、先行配信の新譜を含む5タイトル配信開始~アールアンフィニ・レーベル配信第5弾

2020/10/02

日本人アーティストの作品をこだわりの高音質でお届けする人気レーベル、アールアンフィニ・レーベルの第5弾が本日配信開始となりました。今回お届けするのは、東京国際ギターコンクール、アジア国際ギターコンクールなど、国内外のコンクールで入賞経験を持つ実力派クラシック・ギタリスト、河野智美(こうのともみ)の新譜を含む5タイトルです。先行配信の新譜『アランフェス』ほか、河野智美の表現の幅と奥行きを感じられる独創的なコンセプトのアルバムが、一挙に配信開始。DSD11.2MHzほか6スペックの音源を揃えた、お気に入りがきっと見つかるラインナップです。5タイトルそれぞれのおすすめポイントをご紹介します。



●コロナ禍目前の奇跡のライブレコーディング──『アランフェス』

 今回先行配信される新譜『アランフェス』は、2020年1月29日にサントリーホール(大ホール)で催された演奏会のライブレコーディングです。

アランフェス Aranjuez
河野智美東京フィルハーモニー交響楽団梅田俊明



「アランフェス協奏曲」の有名な第2楽章に聴き覚えはあれど、ギターとオーケストラの共演による録音はじっくりと聴いたことがない……というハイレゾ・ファンの方も多いかもしれません。ソロ楽器のイメージが強いクラシック・ギターですが、オーケストラの柔らかなハーモニーの上で活き活きと跳ねたり、しっとりとメロディを爪弾くさまは、ピアノ協奏曲やヴァイオリン協奏曲とも異なる独特な魅力があります。ギターとオーケストラのバランス感が絶妙なレコーディングも、本作の大きな聴きどころです。
 コロナ禍により演奏会が軒並み中止になる目前に開催されたこの演奏会は、「作品に湛えられた旋律美を決して表面的になぞるのではなく、心底からの共感を込めて表現し尽くした」「非常にていねいで繊細かつ情感豊か」と絶賛されました。ロドリーゴ『アランフェス協奏曲』『ある貴紳のための幻想曲』、アンコールにJ.S.バッハ『G線上のアリア』を配した充実のプログラム。今年ほとんど演奏会に足を運べなかったという方、ぜひ「2020年」に開催されたもっとも刺激的なライブをハイレゾでご堪能ください。



2020年1月29日サントリーホール(大ホール)演奏会リハーサル



日本を代表するクラシックの音楽ホール、サントリーホール




●ギターがもたらす多様な癒し──『祈り』『リュクス』

「おうち時間をどう過ごすか」が大きなトピックとなった2020年。仕事や休息のBGMとしてのクラシック音楽の需要も高まるなか、あらためてギターの魅力に目覚めた、という方も多いのではないでしょうか。
『祈り』『リュクス』は、エモーショナルでありながら押し付けがましくないギターの音色をたっぷり味わえるアルバムです。


 アールアンフィニ・レーベルからの初のアルバム『祈り』(2013年リリース)は、数々のギター名曲の中から、真にカンタービレ(歌うよう)で上質な癒しを感じられる楽曲のみをセレクト。パラグアイのギタリスト、バリオスが宗教的な感情を投影したといわれる「大聖堂」から幕を開け、クラシックの王道J.S.バッハ、19世紀イタリア出身のレゴンディ、さらに有名な「埴生の宿」のメロディを主題にした変奏曲など、時代や国を超えた「祈り」の心を感じさせる作品を収めています。ギターが鳴ることで、部屋がいっそうしんと静かに感じられる。そんなおごそかな音楽を求めたい方にぴったりです。

祈り』/河野智美




『リュクス』(2015年リリース)は、「ジャズクラシック」をコンセプトに、現代のギター作品の数々を収めたアルバム。ゆったりと聴き流せば、軽やかでおしゃれ。じっくりと聴き込めば、河野の機敏な指さばきや表現スタイルの幅にハッとさせられます。「智美はあたかも楽しんではしゃぎまわっているかのような名人芸的演奏を披露してくれている」──「トリロジー」「祈り」の作曲者フレデリック・ハンドからのお墨付きも得た、新鮮で自由闊達な雰囲気に満ちたアルバムです。


リュクス』/河野智美




●2つのザ・王道──『ザ・バッハ』『ザ・スペイン』

 クラシック・ギターで聴きたい音楽のツートップといえば、普遍的人気を誇る「バッハ」と、ギター音楽の本場「スペイン」の作品ではないでしょうか。『ザ・バッハ』と『ザ・スペイン』は、ギターファン、河野ファンからの期待の声に応えたザ・王道の2タイトルです。


 『ザ・バッハ』(2017年リリース)は、「ゴルトベルク変奏曲」「主よ、人の望みの喜びよ」「シャコンヌ」「G線上のアリア」など、長年にわたってさまざまな楽器で演奏されてきたバッハの代表作を収録。収録された9トラックのうち7トラックは河野智美自身による編曲です。派手な技巧に走らず、あくまでもバッハの原点を追求するような誠実なアプローチのなかに、河野ならではの豊かな歌心が見え隠れします。これまで古今東西の名手によって録音されてきた「ギター演奏によるバッハ」の重要な近作として並べたいアルバムです。


ザ・バッハ』/河野智美




『ザ・スペイン』(2019年リリース)は、アルベニス、グラナドス、ロドリーゴなどスペイン音楽の真髄ともいえる作曲家の作品を収録。河野はこのアルバムのレコーディングにあたって、単身でスペインに渡り、現地で研鑽を積んで作品への理解を深めました。河野が得意とするトレモロ(同じ音を素早く反復させる奏法)は、この研鑽によってますます磨きがかけられ、最終トラックの「アルハンブラの思い出」ではその唯一無二のテクニックを存分に堪能できます。ハイレゾ・ファンにとっても、耳を澄ませて何度も繰り返し聴く価値大のアルバムです。


ザ・スペイン』/河野智美



 フルオーケストラをバックにした華やかなライブレコーディングから、音の一粒一粒の質量を感じさせるソロのセッションレコーディングまで、いずれもアールアンフィニ・レーベルの高音質録音へのこだわりが活きた録音。ハイレゾ・ファンの期待に最大限に応える、今秋イチオシの5タイトルです。



★河野智美『アランフェス Aranjuez』リリース記念オンラインイベント開催決定★
2020年10月16日夜予定 詳細はこちらにて後日発表!



河野智美 プロフィール
東京都出身。クラシカルギターコンクールで優勝のほか、東京国際ギターコンクール、アジア国際ギターコンクールなど、国内外のコンクールで入賞。
2011 年、ギター製作家キム・ヒホン氏のプロデュースにより韓国にて DVD『Recollections』をリリース。韓国、中国でのリサイタルの他、ロシアのウラジオストク国際ギターフェスティバル、タイ国際ギターフェスティバルに招かれ、絶賛を博す。
2012 年、イタリアのトリノ音楽祭で 3 回のリサイタルを行い、その時に見たイタリア各地での大聖堂に触発されたことは、アルバム『祈り Oracion』(2013 年「レコード芸術」特選盤)の選曲に大きな影響を与えている。
2015 年、国際協力の一環として南米ボリビア・コチャバンバの音楽院を訪れ、技術指導や指導法のアドバイスを行う。そのときのコチャバンバ市民を招いたコンサートでは大きな成功を収めた。その後再びタイにも招かれてリサイタルを行い絶賛を博した。秋には「ジャズクラシック」をテーマに、現代のコンポーザー・ギタリストに焦点をあてたアルバム『リュクス』をリリース、音楽評論家の濱田滋郎氏より「ギター・アルバム中、最上級の成果」と評され、「レコード芸術」誌で特選盤の評価を得る。2016 年、オーストリアのルスト国際ギターフェスティバル、ロシアのモスクワとエカテリンブルクに招かれる。またスペインのマドリードでのリサイタルも 2 度に亘り成功させる。2017 年、初のオール・バッハ・アルバム『ザ・バッハ』(「レコード芸術」特選盤)をリリースし、東京・銀座の王子ホールでのリサイタルでは満場の観客で大成功を収めた。また、マドリードの歴史あるアテネオホールにて人間国宝鶴賀流第 11 代家元鶴賀若狭掾師匠とその一座、日本舞踊の花柳貴比氏、八王子車人形「西川古柳座」とのコラボレーション公演を行い、日西伝統芸能の共演は大きな反響を呼んだ。
2018 年、サントリーホール・ブルーローズにて現代の楽器でのバロックアンサンブルのコンサートを行い、「ギター室内楽の新たな境地」と評判を呼んだ。秋にはベトナムのフェスティバル、2019 年にはスペインのガンディア国際ギターフェスティバルに招かれ絶賛を博した。また、スペイン最大とも言われるホセ・トマス国際ギターコンクールにてユース部門の審査も務め、更なる活躍の広がりを見せている。2019年、スペイン作品集『ザ・スペイン』をリリース、「レコード芸術」誌で特選盤の評価を得る。
日本・スペインギター協会会長代理としてギター音楽の普及とギター界発展に寄与するべく、日々努めている。昭和音楽大学、並びに自身の主宰する音楽教室にて後進の指導育成にもあたっている。(2020 年 8 月現在)


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