共感系声優アーティスト熊田茜音 5ヶ月連続リリースの第2弾「夏空クロール」スペシャルインタヴュー公開!

2020/09/18
2017年に声優アーティストオーディション「ANISONG STARS」にてグランプリを受賞。今年2020年1月にシングル「Sunny Sunny Girl◎」にてアーティストデビューを果たし、「共感系声優アーティスト」として歩み始めた熊田茜音さん。5ヶ月連続デジタルシングルリリースの第2弾「夏空クロール」に向き合うことで生まれた新たな表現とは?完成したばかりのONKYO製イヤーモニターの開封&初体験の様子も!

◎Interview & Text: 高橋 敦
◎Photo(記事上):e-onkyo music


── 「夏空クロール」は、曲名を見ただけで「熊田さんのこれまでの曲とは雰囲気が違うのかな?」と思わされ、曲を聴けば期待の通りに熊田さんの新しい一面を強く印象づけられる曲でした。

熊田 わたし自身もこの曲を渡されたときにはすごくびっくりしました。これまではポップで明るい曲を歌ってきたのが、一転してシックで大人っぽい曲調に切ない歌詞だったので。実はスタッフさんとは「ポップなものだけではなく雰囲気が違う曲も歌ってみたい」というお話をしていたんです。でもわたしは「いつか」歌えたらいいなくらいの気持ちでいたので「もう来た!」と驚きましたし嬉しい気持ちになりました。

── 1stシングルに収録の「First Step, Fun Step!」もしっとりとした曲ですが、それとも違うニュアンスの曲ですよね。

熊田 「First Step, Fun Step!」は畑亜貴さんに書いていただいた歌詞が本当にわたしの内面に寄り添っていただいたものだったので、演じるように歌うのではなく、ありのままのわたしで歌うことができました。「夏空クロール」も畑さんに作詞していただいているんですけど、この曲はライブとかイベントとか、皆で楽しんだ後のことを一人で振り返るようなイメージの曲になっています。だから、この曲の世界観からイメージしたことに自分が共感して、その共感をみなさんに届けてみなさんにも共感してもらえるように歌おう、ということを意識していました。

── 連続配信第1弾の超アッパーソング「Summer Jump YYYY!」も畑さんによる詞でした。

熊田 振り幅すごいですよね(笑)。「Summer Jump YYYY!」は夏が来るぞ!ってすごく盛り上がる気分の歌ですし、曲調もライブだったらみんなでタオルを振り回す光景が目に浮かびます。それに作曲がFLOWのTAKEさんでしたから!畑さんとTAKEさんは「ANISONG STARS」オーディションで審査員をしてくださっていて、ご縁のあるお二人なんです!

── その超夏曲で夏への期待を高めまくっての、夏の終わりを迎えた「夏空クロール」。夏の真っ最中はあえて描かない、余白の残し方も印象的です。

熊田 「夏空クロール」でこんなに切なく振り返っているということは、その描かれていない夏はきっと期待以上に楽しい夏だったんだろうなって思いますね。だから、夏は来年またやってくるけど、あんなに楽しかった今年の夏が終わってしまうのはやっぱり切ないよね……という、その気持ちに寄り添うような歌にしたかったんです。

── その気持ちを特に込めることのできた歌詞、フレーズはありますか?

熊田 「抱きしめたい」というフレーズがあるんですけど、そこは歌詞の流れだけではなく、この歌を聴いてくださってこの切なさに共感してくださっている方の心を優しく包み込む、抱きしめるように歌ったので、特に印象的です。あと歌詞の中に「青」という夏のイメージがある色がたくさん出てくるのに、でも歌詞全体を見ると夏が終わって秋っぽさを迎えるイメージになっているのが不思議な感じで……そこにも「Summer Jump YYYY!」からのつながりが表現されているように感じます。

── 歌詞の頭の一言目「背中照らす夕日」で一日の終わり、転じて夏の終わりを感じさせていたりもするので、その印象で歌詞の最初から最後まで夏の終わりを感じ続けるのかもしれませんね。畑亜貴マジック!

熊田 たしかに!そのフレーズは歌の頭でいきなり本当に切ないんです……

── それに「夏空クロール」を聴くと改めて「Summer Jump YYYY!」もまた聴き返したくなります。

熊田 ぜひ聴き返してみてほしいです!実は畑さんとはこの連続リリース企画全体に向けてのお話もさせていただいていて。連続リリースされていく曲をつなげて聴いていただくことで、熊田茜音の成長、そして曲の成長も感じてもらえるものにしたいというのは、わたしたちの目標でもあるんです。

── 5ヶ月連続リリース楽曲はそれぞれシングルでもあり、一連の作品でもあるわけですね。

熊田 でも、一連の流れを最初から決めていたわけではないんです。毎回毎回そのときの「いまのわたし」を畑さんに見ていただいて曲に反映していただいていているので、この先にどんな歌が生まれてくるのかはまだ決まっていなかったりします。熊田茜音が歌と一緒に成長していく姿を見ていただけたらなと。

── 歌と一緒に成長していくという面で、「夏空クロール」に向き合う中で印象的だったところはありますか?

熊田 物悲しい歌詞で、サウンドも音数が少なくてすごくしっとりとしていて、最初はそれにすごく引っ張られてしまいました。わたしも夏が大好きですし、「Summer Jump YYYY!」ではライブで盛り上がる様子を想像していたりもしたので、その楽しさが終わっちゃう……というのに気持ちが入りすぎちゃって、歌が暗くなってしまって。そこでディレクターさんから「この夏は終わっても夏はまた来るから、そこまで沈みすぎないで、"ちょっと切ない"という感じで表現してみるのはどうかな」というアドバイスをいただいたんです。それでさっきお話しした「夏は来年またやってくるけど、あんなに楽しかった今年の夏が終わってしまうのはやっぱり切ないよね」というように、「夏の終わりの切なさ」「でも夏はまた来る」のふたつのバランスが見えたんだと思います。

── それを歌で表現するのにおいて、技術的な難しさもありましたか?

熊田 むしろ最初はかっこつけてしまったというか……これまでに歌ってきたポップな曲では、自分がいちばん楽しんで歌うことでそれがみんなにも伝わると、技術的なことよりもそれを意識して歌ってきたんです。でも今回はぜんぜん違う曲で、それをどうやって届けようと考えたときに、初めは「うまく歌わなきゃ」と思ってしまって、歌の表現技術も変に使いすぎてしまっていたんです。でもトライしていく中でディレクターさんとも相談して、「そうじゃないよね」と気づけて。

── そうなると今度は、そうじゃないならどうすればよいのか?を見つけないといけませんよね。

熊田 レコーディングを始めたときには、曲の解釈も暗くなりすぎていましたし、歌い方もそのような感じだったんですけど、相談しながらレコーディングを進めて、2コーラスめを歌い始めたところで情景が浮かんだんです。ライブでこの曲を歌っている自分、その前にファンのみなさんがいらっしゃって……そんなファンのみなさんの姿が見えたときに、変にかっこつけないで等身大のわたしで届けた方がみなさんの心に届くだろうなって。

── ファンの方々の姿が浮かんだことで歌の届け先を改めて思い出せた、という感じでしょうか?

熊田 そうです。レコーディングブースでは一人ですし、目の前にはマイクと歌詞カード、耳はヘッドホンで塞がれていて、自分の世界、曲の世界に入り込みがちで、それも大事なんですけどそれだけじゃなくて、この曲を誰にいつどんな形で届けたいのか、みたいなことも大切にしなきゃ!というのを確認できたレコーディングでした。

── その歌をファンのみなさんがどのように受け取ってくれるのか楽しみですね。

熊田 「Summer Jump YYYY!」から「夏空クロール」は夏をテーマにした曲なのですが、「夏」そのものだけじゃなくいろんな感じ方をしてもらえたらと思います。たとえばわたしは「すごく楽しみで終わってしまったら悲しい」ものってなると「ライブ」が思い浮かびます。ファンのみなさんとライブで盛り上がりきって、バックステージに戻って「楽しかったな」とちょっと切なくなる。そんなイメージもあったりします。みなさんそれぞれの感じ方をしてもらいたいです……楽しかったって振り返れるって幸せな時間ですよね。

── さて、「夏空クロール」作曲の本田友紀さんは、アニメ「プラネット・ウィズ」OP曲、渕上舞さん「Rainbow Planet」も手掛けていらっしゃいます。声優デビューが「プラネット・ウィズ」だった熊田さんとはこれまた縁がありますね。

熊田 そうですね!放送された順だと「プラネット・ウィズ」がデビュー作、アフレコ現場デビューでいうと「転生したらスライムだった件」なのですが、どちらも2018年放送作品だから2年くらい前かあ……ただの高校生だったころと比べて一日一日がとても濃くて、時間が早く流れてるんだか、遅く流れてるんだかわからないです。でもあの震えながら一言を絞り出した「プラネット・ウィズ」からのつながりというのはすごく嬉しいですし、こういう嬉しい出会いが続いていくといいなと思います。

── 「転スラ」は来年からの2期放送が発表されていますから、成長しての再会もあるでしょうね。

熊田 第1期の放送から少し間が空いて、わたしもその期間に「ライフル・イズ・ビューティフル」や「織田シナモン信長」で主要キャラクターを任せていただいて成長しているはず!せめて現場に対しての緊張感はない状態でスタジオに入れるといいなと思っています。あのころは演技することへの緊張とか以前に、声優として現場に行くというだけで緊張していたので。

── 成長といえば、アーティストとしてのステップアップの証というわけではないですけれど、熊田さん専用のカスタムイヤーモニターを製作されたそうですね。

熊田 ONKYOさんが作ってくださいました!少し前に完成して届いていたんですけど、せっかくだからe-onkyo musicさんの取材のときにと思って実はまだ開封してません!

── ありがとうございます!では早速、お待ちいただいていた開封の儀を!

熊田 では……


わあ!綺麗!カラーサンプルを見せていただいたときに一目惚れしたキラキラの紫、そのままです!右耳側はアーティストカラーのイエローを意識して選んだんですけどこっちも綺麗!




── グリッターパープルとウォームランプという名前のカラーですね。ウォームランプはランプの灯りのように暖かなイエロー・オレンジ系の色合いで「茜色」っぽさもあります。

熊田 本当だ!茜色っぽい!よし、そういうことにします!

── アーティストカラーって熊田さんのご希望でイエローに決まったんですか?

熊田 わたしのキャラクターに合う色としてスタッフさんたちが考えてくれたんですけど、わたし自身も元々大好きな色で。だから周りから見てわたしにイエローが合うって感じてもらえたのは嬉しかったです。好きな色だけれど自分で身に着けるのには少しハードルが高くて、自分のファッションに取り入れたりはしていなかったんですけど、アーティストカラーにしてもらえたことでそういう機会も増えましたし。紫もずっと好きで、七五三で紫の着物を着せてもらっていました!


── 紫好きも筋金入りですね。ではいよいよ装着していただきましょう。

熊田 ……(装着中)……すごい!びっくりするくらい静か!すっごいぴったり耳にフィットして周りの音がほとんど聞こえない!ぴったりすぎてテンションあがる!

── そして記念すべきマイイヤモニ初体験曲はやはり「夏色クロール」を聴いていただきましょうか。

熊田 ……(試聴中)……すごい……すごいっ!歌がうまく聴こえるっ!バックサウンドも綺麗に届いてくるし、周りの雑音もぜんぜん聞こえないし、こんなに「音楽の世界に行ける」って感じがしたのは初めてです!




── 歌が上手に聴こえるのは熊田さんの歌がそうだからですよ。イヤーモニターは録音された音を忠実に再現するものなので、うまい歌はうまく聴こえますし、逆に下手だったらそれも目立ってしまうので。音楽の聴こえ方がこれだけ違うと、好きな曲を片っ端から改めて聴き直してみたくなりません?

熊田 なります!絶対聴いた方がいいですよこれ!いますぐ、大好きな曲を聴いてみていいですか?

── どうぞどうぞ。

熊田 ……(試聴中)……本当に隣で歌ってもらってるみたい……

── もちろん本来はライブステージで演奏の音をモニターするためのイヤホンなんですけど、好きな音楽を聴きまくるのにもよいですよね。製作時にはカラーの他に音のバリエーションもサンプルを聴いてお選びになったんですよね。

熊田 6種類のサンプルで自分の「Sunny Sunny Girl◎」を聴かせていただいたんですけど、「これだ!」って迷わずに選んだのがこのモデルでした。いま聴いていてもそうなんですけど、たとえばドラムの音をわたしの方から探して一生懸命聴きにいかなくても、自然にすっと届いてくるんです。

── 熊田さんが選んだのは「IE-J3」というモデル。「3way3基のBAドライバーを搭載しクリアな高音域再生と迫力の低音域を再生。広い音域に加え豊かな臨場感を表現」というのが特徴です。

熊田 音を聴いたとき即決でこれがいいと思いました。あと周りの音をどれくらい遮断するかというのも選べるというので、そこはいちばん静かにしてくれる「プロ・ミュージシャン」仕様にしてもらっています。音楽に浸りたいと思ったんでしょうね、そのときのわたし。

── 遮音性の高いプロ仕様は今後のライブステージでの使用を考えても正解だと思います。

熊田 そうですね。いまはこのような状況なのでライブがいつできるのかわからないのですが、レコーディング中に浮かんできたあの光景のように、ファンのみなさんの前でこの歌を披露できる日がすごく待ち遠しいです!

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Profile:
熊田茜音(くまだ あかね)
2000年2月3日生まれ
東京都出身
Apollo Bay / AMUSE GROUP所属

2017年に開催された声優アーティストオーディション「ANISONG STARS」でグランプリを獲得。
その後「転生したらスライムだった件」エレン役、「キラキラハッピー★ ひらけ!ここたま」七瀬千春役、「ライフル・イズ・ビューテイフル」渋沢泉水役など声優として活動。2020年1月にはTVアニメ「織田シナモン信長」にて尾田市子役としてメインキャストを務め、さらにオープニング主題歌「Sunny Sunny Girl◎」にてアーティストデビュー。
「令和初!共感系声優アーティスト」として活躍する期待の新人声優アーティスト。

◆オフィシャルサイト
https://kumaka.jp/
https://www.lantis.jp/artist/kumadaakane/

◆SNS
https://twitter.com/official_kumaka
https://www.instagram.com/kumadakane_official/

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