ファーストアルバム『Lyric』配信中のピアニスト杉林岳が活動を再開

2020/08/20
若手演奏家をサポートしている関西のセレーノミュージックレーベルからファーストアルバム「Lyric」
を配信中の杉林岳がコロナにも負けずにコンサート活動を積極的に開始 。
「Lyric」にかける思いをインタビューいたしました。プロモーション動画とともにお楽しみください 。

 杉林岳さんインタビュー

■大学を卒業してウィーン留学をされて、今でもオーストリアと日本で活動されていると聞きますが学びの地として、あるいは音楽活動の地としてウィーンを選んだ理由はなんでしょうか?


私がウィーンの地を初めて踏んだのは、高校生の時でした。両親との家族旅行だったのですが、そのときに受けた街の空気感が印象に残りました。桐朋学園大学4回生のときにシュテファン・モェラー氏のマスタークラスを受講する機会があり、彼の下でベートーヴェンを学んでみたいと思い立ったのが、再びウィーンへ行くきっかけとなりました。それから、ソリストとして学ぶ傍ら国立歌劇場に立ち見券で足繁く通ったり、素晴らしい室内楽のコンサートに触れる機会も多々あり、歌曲伴奏者ならびに室内楽奏者としての喚起にもなりました。

■今回発売の作品についてお聞きします。選曲についてシューベルト、ブラームス、ドビュッシーというラインナップですが選曲のコンセプトについて教えてください。

シューベルトは自身のライフワークにしていきたい大切な作曲家です。ドビュッシーは、前々から色彩的な音世界に惹かれていました。生きた時代も作品の響きも異なる2人の作曲家ですが、彼らの音楽には共通するリリシズムがあるように思います。タイトルとなっている「Lyric」は、そういった意図から銘々させていただきました。ブラームスのインテルメッツォ作品118の2は、2019年の私のリサイタルの際に、アンコールとして演奏させていただいた曲で、昨年惜しくもこの世を去られた私の敬愛する師の一人であるパウル・バドゥーラ・スコダ氏を偲ぶ思いも込めて、ボーナストラックとして収録させていただきました。



ー録音についてー
■録音会場の印象、また使用ピアノの感想について教えてください。音創りについては、どのようなことに留意しましたか? またレコーディングスタッフへはどんなことを要望しましたか?

録音させていただいたスティマー・ザールは、音の返りが大変心地よかったです。使用ピアノのベーゼンドルファー・インペリアルは深い低音と味わいのある音色が印象的でした。シューベルトにおけるカンタービレの表現に機敏に反応してくれましたし、ドビュッシーでは柔らかく倍音が響くので中間色の音色も出しやすかったです。音質に関しては、クリアー且つ限りなくナチュラルに仕上げていただくようお願いしました。

■録音中のエピソード、苦労話、秘話など教えてください

スケジュールの都合上、録音は一日で終えねばならず、なかなか骨が折れました。また、12月の滋賀の守山は寒かったのですが、調律の都合上どうしてもホールの暖房をいれることができず、電気ストーブで凌ぐしかなかったので、手が中々温もらず大変でした(笑)

ー録音を終えてー
初めてのソロアルバムということで、構想から、具体的選曲、録音、そして実際に作品として完成して、自分の音を聴いてみて、アルバム制作の一連の過程を終えて今のお気持ちを聴かせてください。

先ず、初めてのソロアルバムにシューベルトをベーゼンドルファー・インペリアルで録音できたことを嬉しく思います。非常に温もりのある音色で歌ってくれるので、シューベルトの作品がもつ繊細さと歌謡性にマッチした感覚がありました。そして、ドビュッシー自身がベヒシュタインやブリュートナーなどのドイツ製のピアノを使用して作曲していたということもあり、同じドイツ製のベーゼンドルファーでドビュッシーを演奏させて頂けたことも興味深い体験となりました。まだまだ途上ではありますが、私が追求する「語るピアニズム」が素晴らしいスタッフの理解のもと、表現できたように自負しています。

ーe-onkyo music のユーザーに向けてー
■特にe-onkyo music は音にこだわるオーディオユーザーが多いので、そのような皆様への聴きどころやメッセージをお願いします。

ベーゼンドルファー・インペリアルの味わいのある音色と深みのある低音を最大限まで活かした音質で、まるでその場で弾いているかのような臨場感をお楽しみ頂けると思います。この作品を通して、私が音楽する上で心情としている“語る“ということが、叙情と情熱を纏って皆様の心に届くことができると嬉しいです。


Lyric / 杉林 岳
録音場所:スティマール
使用楽器:ベーゼンドルファーモデル290インペリアル



本人によるコメント動画はこちら


コンサート情報



8/23 (日) 杉林岳ピアノリサイタル
ムラマツリサイタルホール(大阪)
詳しくはこちら




9/4 (金)丸山奏・杉林岳デュオ・ガイストクラング
ヴィオラ・ピアノデュオリサイタル大阪公演
豊中市立文化芸術センター小ホール
9/8 (火)同 東京公演 大泉学園ゆめりあホール
詳しくはこちら


セレーノミュージック各アルバム好評配信中

セレーノミュージック配信開始ニュース記事はこちら

 

 | 

 |   |