e-onkyo musicで数々の作品をリリースし高い人気を得てきたクラシカル・クロスオーバー歌手、Lapis Lazuli(ラピスラズリ)の新作は、作品全てをラピスラズリ1人で演奏したアルバム『Lapi Only』。リリースにあたってアーティスト本人にオンライン・インタビューを行いました。
e-onkyo musicでも特に人気の高いクラシカル・クロスオーヴァーの歌姫が、自身でヴォーカル、口笛、編曲のすべてを手掛けたオールセルフアルバムをリリース。クラシックから映画音楽、ポップスの不朽のメロディを、ヴォーカル、および口笛のみのマルチ録音で作り上げた、カヴァー曲作品集。
Vocal, 口笛, 編曲 : Lapis Lazuli
■ラピスラズリ スペシャル・インタヴュー
--今回の作品はどのように誕生したのでしょうか?
ラピスラズリ:現在のこの世の中の状況で、なるべく少ない人数でレコーディングをできないものかと考えて、録音ブースに私1人入れば作れてしまう作品を作ってみようと考えました。歌詞のない声音だけで演奏したもの、伴奏部分を声音にして主旋律は歌詞をつけて歌ったもの、口笛伴奏で歌ったもの、全て口笛で重奏したもの、と色んなバリエーションでアレンジからレコーディングまで1人で行いました。
--アレンジからレコーディングまで1人で!?
ラピスラズリ:そうなんです。1曲ごとに3~5パートくらいあるので、レコーディングには時間がかかりました。スタジオを長時間使わせていただいて孤独なセルフレコーディングでした(笑)。でも、エンジニアさんをお待たせさせてしまう緊張感などもなく、マイペースにレコーディングできたので、とても楽しい時間でした。ボーカルは、音程ごとの声の印象をなるべく変えたかったので、高音以外は声を張りすぎないように、おしゃべりや吐息の延長線上の音を拾って録音しました。口笛はマイクとの距離感を決めるのに悩みましたね。ミキシングとマスタリングはオンラインで打ち合わせをして、細かく要望をお伝えしながらやっていただきました。パートごとに左右に音が振ってあるので、イヤフォン、ヘッドフォンで聴くのも楽しんでいただける作品だと思います。

--仕上がった作品を聴いていかがでしたか?
ラピスラズリ:今回の1人での重唱、重奏というスタイルは、レコーディングが全て終わってみるまでどんな雰囲気になるかが全く分からなくて、そこが面白かったです。個性のない感じになってしまうのかなと心配もしていたのですが、1曲目の「シシリエンヌ」が出来上がったのを聴いた時、むしろ私のボーカルらしさがギュッと詰まった作品になったなと思って嬉しかったです。あと、私はコンサートでは歌の間奏に口笛演奏をしたりするんですけれど、口笛の伴奏で歌を歌うのは物理的に不可能なので、レコーディングならではの音源を作れて面白かったですね。
--リリースにあたって一言お願いします。
ラピスラズリ:今の環境下だからやったこと、だったはずが、意外と面白いものが作れたような気がしているので、他にどんなことかやれるかな?どんな演奏をしてみようかな?ってどんどん探究心が湧いています。自分の中の1ジャンルとして育ててみたいなと思います。また、今回は全てカバー曲でのリリースでしたが、この方向性でのオリジナル曲の制作も面白いかもしれません。今だからこそできたアルバム、楽しんでいただけたら嬉しいです。

--ありがとうございました。
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Lapis Lazuli プロフィール
繊細で美しい歌声と鍛え上げられたクラシカルなテクニックで、自身の手がける詞の世界を情感豊かに歌う、クラシカル・クロスオーバー歌手。
クラシック音楽好きのイギリス人の祖父の影響を受け、幼少から声楽やバレエ、ピアノを通してクラシック音楽とふれあい、14歳から本格的に歌手の道を志す。
2011年12月Lapis Lazulとしてデビュー。ファーストアルバム「pure stone」をリリース。
2014年よりe-onkyo musicよりハイレゾ配信を開始し、各社ニュースサイトに大きく取り上げられる。「桜」「CELTIC」「蘇州夜曲」「ガラスの部屋」をはじめとした多くの作品が総合ランキングTOP10入りを果たしている。自然の音とLapis Lazuliの歌声で創作されたハイレゾ作品『森の詩』はそのレコーディングの様子がNHKニュース『おはよう日本』で特集され、e-onkyo musicアルバム総合ランキング第1位となった。
2015年にリリースされた、イギリス民謡を歌ったアルバム『CELTIC』は各社に『ハイレゾ定番アルバム』として取り上げられ、またその音質の良さから日本オーディオ協会による試聴音源に採用される等、注目された。また同年、作詞家・阿久悠氏の遺作である「愛の流星群」のカヴァーアルバムにfeat. Lapis Lazuliとして参加。
2016年春、セカンドアルバム『Nostalgia』リリースに先駆け、7曲連続リリースを行いその全てがクラシカル部門1位にランクイン。
2017年9月、キングレコードよりメジャー・レーベル1枚目となる「Celtic Letters」をリリース。
また、Ruriをはじめとした複数の名義で作詞家としても活動しており、Lapis Lazuliの楽曲の作詞、他アーティストへの詞の提供も多数行っている。
・オフィシャル・サイト