【先行配信】高橋敦が解説&メールインタヴュー!「堀江由衣LIVE TOUR 2019文学少女倶楽部」

2020/07/10

昨年に行われた堀江由衣さんの最新ライブツアー「堀江由衣ライブツアー2019文学少女倶楽部」。その模様が、BDなどによるライブ映像作品ではなく、あえて映像なし、ハイレゾも含むライブ音源として登場した。今回は音だけで感じるからこその魅力を放つこの作品の魅力を紹介。気になるポイントについては堀江由衣さんご本人からもメールでお答えをいただけたので、その回答もお楽しみに。

取材・文◎高橋敦



★ハイレゾ音源先行配信!
堀江由衣LIVE TOUR 2019文学少女倶楽部
堀江由衣



本作は、最新アルバム「文学少女の歌集」に伴う「堀江由衣ライブツアー2019文学少女倶楽部」より、初日2019年12月14日大宮ソニックシティ公演の模様を当日のセットリストそのままに収録したライブ音源。特にハイレゾ配信は通常の配信やサブスクから二週間も先行してのリリースであり、最高の臨場感と最速のタイミングであの日あの時のライブを追体験できるプレミアムなものだ。

さてこのツアーは堀江由衣さんにとって約17年ぶりのバンドセットでのライブ!その意義はオープニング曲「春夏秋冬」からすぐに体感できる。バンドサウンドが観客をプッシュし観客の盛り上がりがバンドをプッシュするというバンドセットならではの好循環が、その光景が目に浮かぶほどに音から伝わってくるのだ。

もちろん堀江さんの歌からもバンドとの演奏を楽しむ様子が伝わってくる。この「春夏秋冬」だと例えば、ボーカルとベースのユニゾン的なフレーズでの、アルバム収録スタジオ音源との歌い回しの違いに注目するとわかりやすい。歌詞で言うと「瞼に忍ばせた哀絶の」のところだが、スタジオ版よりもスタッカートを強めてよりリズミカルに転がすような歌い回しという印象。「しのばせた」の「し」の音の出し方と切り方の強さは特にわかりやすい。その場面ではドラムスのハイハットシンバルにも注目。細かなリズムをスタジオ音源よりもくっきり強めに刻むことで、バンド全体のリズムをリードしている様子が伝わってくる。このリードも、この日この時の堀江さんの歌い回しにつながっているのではないだろうか。このように歌のニュアンスやハイハットのダイナミクスといった微細なところまでを明瞭に感じられるのもハイレゾの強み。

終盤のハイライトはやはり、岡崎律子さん「For フルーツバスケット」のカバー。テレビアニメ「フルーツバスケット」のオープニング曲であり、それを超えて愛されてもいる名曲だ。堀江さんは同作でヒロインを演じカバーバージョンも録音しているが、自身単独の催しでの披露はこれまでファンクラブイベント「黒ネコ集会」においてのみだったのでは?それがツアーで披露されたことへの驚きは、イントロが流れ始めた瞬間の大きな歓声にも現れている。なおツアー最終日12月29日の大阪公演では、客席からの「今日、岡崎律子さんの誕生日だよ!」との声に、堀江さんは「存じ上げてます」とだけ静かに答えたとのこと。そういった想いを別にしても、「堀江由衣の声」というその魅力が最大限に発揮されている曲、歌のひとつだろう。より多くの音楽ファンの耳に届いてほしいと願う。

というように、聴き込めば聴き込むだけの感動があるライブ音源、ハイレゾ音源だ。だが意識して聴き込もうとする必要はないのかもしれない。ただ聴き始めれば抗えずに引き込まれるのだから。

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■堀江由衣さんご本人より、e-onkyo musicリスナーの皆さんにコメントが到着!





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ではお待ちかね、堀江由衣さんメールインタビューをどうぞ!



■堀江由衣 スペシャル・インタヴュー

── ライブ音源としての説得力にも貢献している要素として「17年ぶりのバンドセットライブ!」というのもあるかと思います。ツアータイトルも「堀江由衣をめぐる冒険」シリーズではないなど、ツアー自体が挑戦に溢れたものでしたね。

堀江由衣(以下、堀江):バンドセットになったきっかけはキングレコードの三嶋さんからの「バンドでやってみたら?」と言うひとことからでした!
昨年発売した「文学少女の歌集」というアルバムを制作している時に、どうしても自分の好みの曲を選んでしまうのでアルバムの印象が似てしまうから新しい風をと思い、楽曲の制作でも三嶋さんに参加していただきました。ライブでもどうしても自分達で選ぶと新しいものにならない思いがあって、バンドでやる代わりにセットリストも考えてくださいと、こちらからお願いしました。

── バンドセットでのライブ、実際に終えてみての印象はいかがでしたか?

堀江:安心感が全然違いました!いつもステージではダンサーさんに助けていただいてましたが、今回はさらにバンドの皆さんに助けていただいた感じです。
あと、今までカラオケだったので、どうしても曲順の制限があったのですが、バンドの皆さんの生の演奏は足りない部分をきちんと埋めてくださるので、今まで出来なかった曲順に出来たと思います!





── 「スクランブル」の「グルグル回る」など、ライブではファンの方々との掛け合いもあってこそという曲もあります。この音源は演奏とそのファンの方々の声のバランスがとてもよい感じに収録されていて、会場の光景が目にが浮かぶようです。

堀江:私のライブはだいぶ劇団ほりえの皆さまの力で成り立っているので、皆さんの声がちゃんと聞こえるミックスの方がいいなというのは思いました。

── アルバム「文学少女の歌集」の収録曲はツアー初日のこの日がライブでの初披露の楽曲もあったかと思います。ファンの方々の反応はいかがでしたか?

堀江:「キミイロ」は全編振り付けをつけて踊っていただいたのですが、そのおかげもあるのか皆さんの印象にかなり残っていたみたいで嬉しかったです♪

── 「台詞が入りがち」な清 竜人さん提供曲。本作収録の「CHILDISH♡LOVE♡WORLD」もそうですが、ライブでは台詞がより際立ちます。堀江さんの意識としては、台詞の部分も歌の流れで語っているのでしょうか、それとも意識の切り替えがあったりするのでしょうか?

堀江:清さんの曲のセリフは、生で言ったほうが良いところと、オケっぽい方が良いところとまちまちなので、その時々で変えさせていただいています。




── 「For フルーツバスケット」はこれまで堀江さん単独の催しではFCイベント「黒ネコ集会」でのみ披露されてきたかと思います。このツアーで披露することにした理由、そして本編終盤という配置にも何か理由はあったのでしょうか?

堀江:今回、曲を選んだのは自分ではないので私も驚きました(笑)本当は本編最後にあったのですが、なんとなく私の立ち位置としてはキャラクターソングとして歌わせていただいていたので、本編は自分の曲で締めようと。でもこの曲の冬を越して春になるようなイメージが、ツアーの春夏秋冬というコンセプトを締めくくるのに本当にふさわしい気がして、セットリストには加えさせていただきました!
キャラクターソングは、普段なかなかライブで歌わせていただける機会が少ないので、幅を広げる意味でもすごく良いなと思いました!

── 本作は配信から黒ネコ同盟限定CDまで幅広い形でのリリース。そして配信の中でも「ハイレゾ」は二週間も先行しての発売となります。先んじてハイレゾでこの作品を聴くファンの方々にメッセージをお願いします。

堀江:よーく聴こえてしまうのが少し恐ろしい気もしますが(笑)でも臨場感という意味でも1番盛り上がりそうだなと思っています!ぜひ楽しんでいただけたら嬉しいです!







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