シンガーMAYAによる新レーベル「AMBIVALENCE」始動!第1弾はドラマー松尾明の集大成的作品

2020/05/20
オーディオファンの間でも高い人気を誇るジャズシンガー、MAYA。その彼女が、この度「オーディオと音楽の融合」をテーマとしたレーベル「AMBIVALENCE」をスタート。これまでにリリースした自身の作品では、音楽性はもちろん、サウンド・クオリティにもこだわりぬいてきた彼女が、今回はレーベル・プロデューサーという立場で作品作りに携わるという事で、MAYAファンのみならずとも期待が膨らむところではないだろうか。そこで、今回e-onkyo musicでは、MAYA本人にメールインタヴューを敢行。レーベルについて、そして第1弾アルバム松尾明『and alone』について語っていただいた。

★日本を代表するジャズ・ドラマー松尾明の集大成的作品!
and alone』/松尾明

日本のJAZZ界を代表するシンガーMAYAが「オーディオと音楽の融合」をテーマとしたレーベル=AMBIVALENCEをスタート。
記念すべき第一弾はJAZZドラマー、松尾明の集大成的な作品となる『and alone』で、松尾明渾身のドラムソロが2曲、ヴィブラフォン、トランペット、ベースとの緊迫感溢れるインタープレイによるデュオ演奏が各2曲の合計8曲の構成となっている。


Drums 松尾明 Akira Matsuo  
Vibraphone 山本玲子 Reiko Yamamoto 
Trumpet 牧原正洋 Masahiro Makihara 
Bass 仲石裕介 Yusuke Nakaishi 

Recording Date:2019. 11月6日、7日、16日
Recording Studio:Studio Dede 
Mastering Studio:Studio Dede Air NY Brooklyn

Recording Engineer:松下真也 Shinya Matsushita
Assistant Engineer:伊藤裕貴 Ito Yuki
Mastering Engineer:吉川昭仁  Akihito Yoshikawa
All powered and wired:ACOUSTIC REVIVE

Photographer:田村仁 Jin Tamura
Designer:田村元一 Motokazu Tamura
A&R:塙耕記 Koki Hanawa
Producer:MAYA(AMBIVALENCE)



■レコーディング・インフォ

録音は2インチ・モンスターテープによるアナログ録音で、かつてルディ・ヴァン・ゲルダーも使用した完璧にメンテナンスされたヴィンテージ・マイクやマイク・アンプ、ミキサーを使用し、更に全てのマイク・ケーブルからライン・ケーブル、電源ケーブルまでACOUSTIC REVIVEの最高級品を使用するなど、ハイクオリティを実現するための音質向上対策を施しております。








シンプルな楽器編成が故のその生々しさ、目前で叩かれているようなドラム・ソロのリアリティは過去のどの録音も到達出来なかった次元を目指し、共演する楽器も本来の音色や質感が見事に再現され各楽器との緊迫感溢れるインタープレイや魂のこもったドラムソロを克明かつリアルに収録しています。またマスタリングに関しましては米国ブルックリンに新設されたマスタリングスタジオにて行いました。演奏力の高さと優れた音楽性と合わせて AMBIVALENCEが目指すサウンドクオリティを具現化した内容となっております。









配信はDSD11.2MHz、DSD5.6MHz、PCM 24bit/176.4kHzの3種類となります。アナログマスターからDSD11.2MHzに取り込み、NYブルックリンにてマスタリングが行われ、DSD11.2MHzとDSD5.6MHzのマスターを作成、PCM24bit/176.4kHzもスイスWeiss社が開発した変換システムによりダイレクトに変換されるという拘り様で、高音質のための全ての技術を投入した作品となっています。



■スペシャル・インタヴュー with MAYA

ここでは、レーベル・プロデューサーとして今作の制作に携わったMAYAへのメールインタヴューをご紹介。自身のレーベル、そして第1弾アルバムに掛ける思いとは。

Q:AMBIVALENCEレーベルのローンチおめでとうございます。今回、ご自身でレーベルを立ち上げられた経緯をお教えください。

MAYA:今まで自分がレコーディングをする度に自分はどう言う音で録られたいか?という事を常々考えていました。大まかに言うと、ライヴは消えてなくなるもの、録音は残るもの。その残る録音でどういう音で録られ、残したいのか?いかに生々しさを出せるか?エンジニアさんにどう伝えたら理解していただけるのか?それを実現・実行するには、オーディオの世界を知ることだと感じ、ここ数年はオーディオを意識し、集中して学んでいます。自宅でも本格的にオーディオを始めたり、オーディオイベントの開催や講演会をさせて頂いたりと歩んできました。まだその学びの過程ではありますが、ホームオーディオもレコーディングも共通点があるという事が解り、確実に音に対する自身の見識が深まっているように感じます。オーディオに於いて「見える音」と言う音のイメージを掴んだのも大きいと思います。そこに音楽家として培ってきた経験や感性も加えて、自分の考えている音や音楽性を自身のレーベルとして形にしてみようと思いレーベルを立ち上げました。

Q:AMBIVALENCEレーベルの特色、方向性などをお教えください。

MAYA:AMBIVALENCEは音楽とオーディオの融合をテーマに、 ジャズを軸にして優れた演奏を可能な限り高音質なクオリティでの録音を目指しております。そして何度も聴きたくなるような奥深さを感じさせる演奏や歌、技術的な事ばかりに走るのではなくその人から発せられる情感と音色を大切にしたいと思っています。音楽面でもオーディオ面でもお楽しみいただけるリアリティ溢れる作品を心がけたいです。

Q:AMBIVALENCEレーベルに於けるMAYAさまの役割をお教えください。

MAYA:曲選びや音質チェック、ジャケット写真の選択やデザインなど色々な事に関わらせて頂いております。いわゆるProducerですかね。

Q:レーベル第1弾リリースとなる松尾明『and alone』はどのような作品なのでしょうか?

MAYA:日本を代表するJAZZドラマー松尾明氏の集大成的な作品となるアルバム『and alone』は、ヴァイブラフォン、トランペット、ベースとドラムのデュオが各2曲、ドラム・ソロが2曲収録されています。今回の録音は2インチモンスターテープによるアナログ録音で行い、かつてルディ・ヴァンゲルダーも使用した完璧にメンテナンスされたヴィンテージマイクやマイクアンプ、ミキサーを使用し、更に全てのマイクケーブルからラインケーブル、電源ケーブルまでACOUSTIC REVIVEの最高級品を使用するなど、最高峰のクオリティを実現するための音質向上を施しております。シンプルな楽器編成が故のその生々しさ、目前で叩かれているようなドラムソロのリアリティは高次元を目指し、共演する楽器も本来の音色や質感が見事に再現され各楽器との緊迫感溢れるインタープレイや魂のこもったドラムソロを克明かつリアルに収録しています。またマスタリングに関しましては米国ブルックリンに新設されたマスタリングスタジオにて行いました。

Q:レーベルの第1弾作品がドラマーの作品、且つドラムにフィーチャーした内容という事でとても驚きました。どのような狙いがございましたか?

MAYA:とても珍しい編成だと思います。ジャズドラマーの松尾明さんは、デビュー当時から私の歌のサポートやプロデュースなどをしてくださっている方なのですが、松尾さん自身、過去様々な編成のアルバムを作られています。しかしリーダー作でもメロディ楽器主体のアンサンブル重視の中のドラムと言う立ち位置で、松尾さんが引き立っているというイメージではありませんでした。今回は私が熟知している松尾さんの音を、シンプルにドラムにフォーカスしたいと思ったのです。日本のジャズシーンではピアノトリオやカルテット編成が人気ですが、今回の編成は奇をてらったわけではなく、結果としてこれまでの定説を覆す方向となりました。それとJAZZの醍醐味はデュオ演奏におけるインタープレーにあると思います。なので敢えてデュオ編成で一発録りにしました。

Q:ドラムをメインとした作品という事で、オーディオ的に愉しむために意識した点や、特に聴いてほしいポイント、逆に録音で苦労した点などをお教えください。

MAYA:ドラムにはメロディーも歌詞も無いので、いかにドラムで説得するか、技術の羅列にならないように歌い、スイングするかが重要なポイントでした。しかし松尾さんの特徴でもある、曲の歌詞を熟知し、その言葉を感じながらいつもプレイされると言うスタイルの松尾さんのドラムは、例えドラムソロであろうとも哀愁と歌心が滲み出ていて流石でした。このアルバムは、ドラムに関してだけでも、シンバル、スネア、タム、バスドラなどドラムのそれぞれのパーツの音色や質感の違い、定位感、切れ味やスピード感、またスティックとマレットの音色の違いなど無限大のオーディオチェックポイントがあります。皆様に素晴らしい音楽を御鑑賞頂くと同時にオーディオシステムのチェックにもこのアルバムをお役立て頂けましたら幸いです。

Q:今後のリリース予定などがございましたらお教えください。

MAYA:まだ今作の事で精一杯ですが、ただ時期は未定ですが自分の作品をこのレーベルで作りたいと思います。

Q:e-onkyo musicのハイレゾ・ファンの中にはMAYAさまの作品をもっとハイレゾで聴きたいという声も多いですが、MAYA様ご自身のハイレゾ・リリースの予定などは?

MAYA:それはありがたい事ですね。過去にリリースしてきた作品も含め、是非ハイレゾ配信したいです!

Q:最後に、e-onkyo musicのリスナーの皆さんに一言お願い致します。

MAYA:演奏の素晴らしさに加えて、高音質の為のあらゆる技術を投入した作品となっています。音の温もりや気配。S/Nの良さ。楽器の音色や演奏の抑揚、空間性。広く深くクリアーな音場を背景に、高密度で実在感ある明瞭な音像定位。私が理想とする“見える音”の録音が実現しました。是非とも多くの方々にお聞きいただけたらと思います。

貴重なお話、大変ありがとうございました。



■松尾明 プロフィール


東京都出身。21歳で渡米、バークリー音楽院に留学後アメリカ国内で数多くのライブを経験。帰国後複数のバンドで活動し、録音も多数残され、現在までの参加ジャズ作品は、リーダー11作品を含み100タイトルを超えている。アルバム「Alone Together」はジャズドラマーのアルバムとしては、日本最高の売り上げを記録。プレイヤーのみならずプロデューサー、音楽監督も務め、その手腕は高く評価されている。


■MAYA プロフィール


ジャズを基本にジャンル、スタイルにとらわれず9ヶ国語(スペイン語・ポルトガル語・仏語など)で歌い分けるオリジナリティ溢れる世界観で、現在までベスト盤含め 17作品のCDをリリース。Swing Journal選定「ゴ-ルドディスク」「ジャズディスク大賞・ボーカル賞(国内部門)」、JaZZ JAPAN選定「アルバム・オブ・ザ・イヤー 」などを受賞。2006年に上海ジャズフェスティバルにて初の海外公演をつとめる。2017年には日本語だけの初のライブ録音による「LIVE MAYA」を発売。同作でJaZZ JAPAN選定「ジャズジャパン・アワード」を受賞。2019年には自身の作詞・作曲を含む初のオリジナル楽曲集「しろいくろ」をリリース。同作で『JaZZ JAPAN』アルバム・オブ・ザ・イヤー2019 高音質部門、『ジャズ批評』ジャズオーディオ・ディスク大賞2019ベスト・プロジェクト賞を受賞。エキゾティックな雰囲気、インパクトのある唯一無二の存在感と歌声が聴衆を魅了する。

公式サイト:https://www.mayajazz.com/




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