“指揮者なし“の一体感を味わう人気シリーズ~「飛騨高山ヴィルトーゾオーケストラ コンサート」2019年の最新録音が配信開始!

2019/12/06
エンジニア・長江和哉氏のチームによるこだわりのレコーディングと、“指揮者なし”のオーケストラによる独特の一体感あるライブ演奏に定評のある「飛騨高山ヴィルトーゾオーケストラ コンサート」シリーズ。シリーズ過去作『飛騨高山ヴィルトーゾオーケストラ コンサート 2017』は、第25回日本音楽プロ録音賞:ハイレゾリュージョン部門「クラシック、ジャズ、フュージョン」優秀賞およびベストパフォーマー賞をダブル受賞。すぐれた録音と演奏を兼ね備えた企画として評価され、話題になりました。


コンサート常連のファンの方々にとっても、受賞はうれしいニュース。
高山市市長も「高山の誇る素晴らしい文化の発信者」とコメントしています。



今回のアルバムは、『飛騨高山ヴィルトーゾオーケストラ コンサート 2017』『同2018』に続く待望の最新作。2019年3月24日、岐阜県高山市 飛騨・世界生活文化センター 飛騨芸術堂で行われたコンサートのライブレコーディングとなります。

十八番の古典派作品に加え、オーボエの現代作品を取り入れた意欲的なプログラム。「飛騨高山ヴィルトーゾオーケストラ」の新しい局面をご堪能ください。



■飛騨高山ヴィルトーゾオーケストラ コンサート 2019
飛騨高山ヴィルトーゾオーケストラ/松岡裕雅(オーボエ)

『飛騨高山ヴィルトーゾオーケストラ コンサート 2019』
/飛騨高山ヴィルトーゾオーケストラ, 松岡裕雅

ハイレゾ(192kHz/24bit)
メンデルスゾーン: 交響曲第3番「スコットランド」/
ルブツォフ: オーボエと弦楽のためのコンチェルト/
モーツァルト: 交響曲第27番



★YouTube プロモーション動画★






『飛騨高山ヴィルトーゾオーケストラ コンサート 2017』『飛騨高山ヴィルトーゾオーケストラ コンサート 2018』キャンペーンにつきプライスオフ実施中!

飛騨高山ヴィルトーゾオーケストラ コンサート 2017


『飛騨高山ヴィルトーゾオーケストラ コンサート 2017』
/飛騨高山ヴィルトーゾオーケストラ



飛騨高山ヴィルトーゾオーケストラ コンサート 2018


『飛騨高山ヴィルトーゾオーケストラ コンサート 2018』
/飛騨高山ヴィルトーゾオーケストラ, 黒木岩寿





「アンドレイ・ルブツォフ: オーボエと弦楽のためのコンチェルト」のリハーサル現場。たしかに指揮者がいない……!!!



●「緊張感よりも大事なのは、やりたいことをやるという意識」

飛騨地方に縁のある一流演奏家が集結し、定期演奏会の開催や学生への指導など、地域貢献を重視した活動を行っている「飛騨高山ヴォルトーゾオーケストラ」。このオーケストラの特徴といえば、なんといっても「指揮者がいない」こと。指揮者なしで音楽を合わせるためには、ものすごく集中力と緊張感が求められるはず。さぞや緊迫した雰囲気のなか練習しているにちがいない……と勝手に想像したくなりますが、『飛騨高山ヴィルトーゾオーケストラ コンサート 2019』のリハーサル現場は、非常になごやか。

指揮者がいないといっても、必ずしもおかしな“緊張感”があるわけではない」と、高山市出身のトランペット奏者の栃本浩規氏、コンサートマスターの荒井英治氏は口をそろえます。いずれも、飛騨高山ヴィルトーゾオーケストラの設立にかかわったおふたりです。

指揮者のひと振りがないので、奏者が最初にカッとアタックを強めに合わせることは必要です。とにかく音が鳴りださないと、テンポが合わせられないので。ただし不思議なもので、いっしょうけんめいに音を合わせようとすると合わなくなってしまう。合わそうというよりも、音楽に乗ろうという感じですね
このオーケストラは、自主性が求められます。普通のオーケストラは、指揮者がすべてをコントロールする。このオーケストラはみんなが最初にわーっと好きな音を出して、それをコンサートマスターの荒井さんがさばいていく。」(栃本氏)

仕切り役としてテンポを伝えたりはしますが、音楽づくりに全員が自由に参加し、「やりたいことをやる」のが大事。みんなの理想が有機的につながることがいちばん幸せだと思いますし、それを引き出すことがコンサートマスターとしての自分の役目です。ですので、リハーサル前に自分の中でイメージを作りすぎないことが重要だったりします」(荒井氏)

ほかの団員も、ひとりひとりの責任や自主性を強く感じている様子。「負担度が大きいですね(笑)」と語るのは、参加10年目になる2ndヴァイオリンの山本翔平氏。「オーケストラというより、より少人数の室内楽に参加している感覚に近いかもしれません。マイナスな意味での緊張感はありません。強いていえば、良い作品を作り上げようとする緊張感でしょうか」。4年前から参加している2ndヴァイオリンの大槻桃斗氏は、実はこのオーケストラがプロオーケストラへの初参加で、しかも当時まだ学生だったとのこと。「最初は本当に萎縮してしまって……。けど、その後は、常識の範囲内で自由にやらせてもらってます(笑)。ほかの誰かに頼れるという感覚がいっさいなく、その意味でもスリリングです




(左上から、栃本浩規氏、荒井英治氏、山本翔平氏、大槻桃斗氏)



そんな飛騨高山ヴィルトーゾオーケストラ。栃本氏によれば、立ち上げ前の構想段階から「指揮者なし」という前提があったわけではないそうです。メンバーの人数など諸々の事情を加味した上での「成り行き」で、コンサートマスターの荒井さんを中心とした室内楽オーケストラの規模感に落ち着いたとのこと。しかし、2005年1月の旗揚げ演奏会からははや14年。すでにこのオーケストラのアイデンティティとして成熟していることが、演奏からも存分に伺えるでしょう。

指揮者がすべてを統御することによって成立する音楽もあります。このオーケストラはそうではなく、その場で自分たちが作っているものが音楽になっています。すでに完成されたものを本番で聴かせるのではなく、本番中でも演奏者の間でさまざまな提案が行われて、それが音楽を形作っている。その部分を感じていただけるとうれしいですね」(荒井氏)



全員の「音楽への提案」があってこそ生まれる一体感



●時空旅行のようなプログラム

さて、今回の『2019』、注目したいのがプログラム。

・フェリックス・メンデルスゾーン: 交響曲第3番 イ短調 「スコットランド」 Op. 56
・ルブツォフ: オーボエと弦楽のためのコンチェルト
・ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト: 交響曲第27番 ト長調 K. 199(166b)

飛騨高山ヴィルトーゾオーケストラの十八番ともいえる古典派の交響曲(モーツァルト)のほか、初期ロマン派のメンデルスゾーン、そして現在30代の現役作曲家、アンドレイ・ルブツォフによる作品。数百年の時空を行き来するバラエティに富んだ選曲です。

注目のルブツォフのコンチェルトでソリストをつとめるのは、Ensemble Eau de Vie主宰、WindbagQuintetメンバー、東邦音楽 大学・大学院特任准教授、日本オーボエ協会常務理事、日本フィルハーモニー交響楽団オーボエ奏者など多方面で活躍する松岡裕雅氏。その松岡氏さえも「難しいです。本当に難しいです」と言わしめるこの曲の作曲者アンドレイ・ルブツォフは、1982年モスクワ生まれ。オーボエ奏者としてキャリアをスタートし、現在では指揮者としてロシア国内外で活躍しつつ、オーケストラ曲、室内楽曲といった多彩な作品によって高い評価を得ています。

聴き手にとっては、いわゆる「現代音楽」めいた小難しさがなく、奇想天外でアクロバティックな要素のあるパワフルな作品。チャイコフスキーやリムスキー=コルサコフといったロシアの作曲家のエッセンスが随所に出てくるのも聴きどころのひとつです。「美しいテーマを楽しんでいただければ幸いです」(松岡氏)




会場を沸かせた『ルブツォフ: オーボエと弦楽のためのコンチェルト』



より緻密さを求められるルブツォフのあとは、数百年の時間をさかのぼって、おおらかな雰囲気が魅力のモーツァルトの交響曲へ。このオーケストラの振り幅の大きさと表現力の多彩さを感じられる構成です。



●前作、前々作の流れを汲むこだわりの録音


演奏会場は、彼らのホームである「飛騨芸術堂」。メロディは明るく響き、中低域の残響は暖かく太いのが特徴のホールです。木工家具の生産が盛んな飛騨らしく、ホールの表面にもふんだんに木材が使われており、土地の特徴がよく表れています。

そしてレコーディングは長江和哉氏のチーム。「この飛騨芸術堂の音の密集感を全部拾ってくれるのが長江先生です。ホールを熟知していて素晴らしい」(栃本氏)と、アーティストからも高い信頼を寄せられています。

マイクセッティングも前回、前々回と同様。通常のオーケストラより小規模な編成のため、弦楽器のレコーディングの際、通常よく取られるようなスポットマイクでのバランス調整ではなく、弦楽器全体を全指向性マイクでホールトーンとともに収録するスタイルをとっています。



舞台側からのホール全景とマイクセッティングの様子



「指揮者なしでもここまで高度なアンサンブルが実現できることは驚きだが、その完成度の高さを録音から素直に聴き取れることにも感心させられる。低音楽器も含めてすべての楽器のアタックが正確に揃っていることが、重要な要因の一つだ」

『飛騨高山ヴィルトーゾオーケストラ コンサート 2017』
「AV REVIEW」Vol.267 2018年3月17日発売号 87ページ
山之内正氏



「あえて指揮者を置かないスタイルで活動されるとのことで、アイコンタクトで演奏する形態はポップスにも通じるもので、楽しくまた繊細に演奏されていることが伝わる作品に仕上がっています。」

『飛騨高山ヴィルトーゾオーケストラ コンサート 2017』
「第25回日本プロ音楽録音賞」授賞式コメント



すでに各所から高い評価を得ている「飛騨高山ヴィルトーゾオーケストラ」。最新作『飛騨高山ヴィルトーゾオーケストラ コンサート 2019』および、プライスオフにて配信中の『2017』『2018』を、ぜひあわせてお愉しみください。



●飛騨高山ヴィルトーゾオーケストラ 公式ウェブサイト

 | 

 |   |