【11/22更新】 印南敦史の名盤はハイレゾで聴く

2019/11/22
月間50本以上の書評を執筆する書評家であり、ベストセラー『遅読家のための読書術――情報洪水でも疲れない「フロー・リーディング」の習慣』の作家としても知られ、更にヒップホップなどのブラック・ミュージックからクラシックまでを幅広くフォローする異色の音楽評論家としての顔を持つ印南敦史による連載「印南敦史の名盤はハイレゾで聴く」。
ボブ・ディラン『ストリート・リーガル』
評価は高くなかったけれど、いま聴きなおせば完成度の高さを実感。個人的にはいろいろな思いがある作品


ガロの「学生街の喫茶店」がヒットしたのは、僕が小学5年生のときでした。調べてみたらリリースはその前年で、じわじわと盛り上がっていって翌年に本格的にブレイクしたという流れだったようです。

それはともかく、年上のお兄さん方の青春を描写したその曲は、小学生にとっても魅力的だったのでした。

ご存知のとおり、そこでは恋人と通い詰めた喫茶店での思い出が描写されているのですが、特に気にかかったのは「学生でにぎやかなこの店の 片隅で聴いていたボブ・ディラン」というフレーズでした。たったそれだけで、店の雰囲気がイメージできたからです。

そしてそれは、僕がボブ・ディランという名前を意識するきっかけにもなりました。つまり、学生街の喫茶店で流れていたらしいボブ・ディランを、当時の僕はまだ聴いたことがなかったのです。

なにしろ小学生でしたし、そうでなくともYouTubeなんてなかった時代です。聴きたくても「ちょっと聴いてみよう」というわけにはいかず、しばらくは機会に恵まれなかったということ。

以前オフ・コースの記事に、下宿のお兄さんからいろんな音楽を教わったと書きましたが、考えてみればボブ・ディランを聞かせてもらったことはなかったんですよね。

僕にとっての実質的なボブ・ディラン初体験は、それから3年を経た1975年。その年にシングル・ヒットした「ハリケーン」という曲によってでした。殺人の冤罪をかけられ、投獄されたボクサーの無実を訴えた楽曲。

当時は歌詞の内容をあまり気にかけず、純粋に曲に魅力を感じていたのですが、いずれにしてもそのあたりから、長らくぼんやりとしていたボブ・ディランの輪郭がくっきりしてきたのです。

そして、そこからまた3年後の1978年、ディランは初来日しました。76年のライヴ・アルバム『激しい雨』に魅了されていたこともあり、「これは大変なことになったぞ」と感じ、貯金をはたいていちばん安い席を買いました。

あれはなかなか貴重な体験だったと思います。なにしろいちばん安い席ですから、ステージの斜め後ろだったのです。だから僕は2時間近く、ディランと彼のバンドの背中を見ていたのです。

なんとなく悔しかったので、「次回はもっといい席で見よう」と心に誓いました。ディランも最後の曲が終わったとき、「来年もまた来るぜ」って言ってたし(それから8年間来なかった)。

その年の夏、新作の『ストリート・リーガル』がリリースされました。それは、僕が自分のお金で買った初めてのディランのアルバムとなりました。

本人に加えギター2本、ベース、ドラムス、キーボード、パーカッション、サックス、トランペット、ヴァイオリン、マンドリン、女性コーラスと、なかなか大がかりなバンド編成による作品。

女性コーラスがかなり目立っていて、サックスも吹きまくっています。それまでのディラン像とは異なった仕上がりだったわけで、評価はあまり高くなかったように記憶しています。

ただ、世間の評価がどうであれ、高校1年生になっていた僕にとっては大切なアルバムでした。

なにしろバンド色を全面に押し出していますから、聴いていると、あの日本公演の光景が蘇ってくるのです(メンバーは違うけど)。

しかも限られたお金のなかから買ったので、「否定したんじゃモトがとれない」という思いもありました。「バカなこといってんじゃねーよ」とツッコミが入りそうですが、実際のところ、特定の作品について「(最初は理解できなかったものの)何度も聴くうちに好きになっていった」という感じで意識が変化していった経験は誰にでもあるのではないでしょうか。

僕にとっては、そんな一枚が『ストリート・リーガル』だったのです。

それに、そういった“事情”をさておいても、いま改めて聴いてみると「このアルバムはなかなか完成度が高かったのだな」と改めて感じます。

フェイド・インでスタートする「チェンジング・オブ・ザ・ガード」の“バンド感”はやはりいかっこいいし、「ニュー・ポニー」のブルース・フィーリング、パーカッションの音質が(ハイレゾで聴くとなおさら)心地よい「ホェア・アー・ユー・トゥナイト」など、純粋にいい曲が多い。

当時の評価はどうであれ、やはり嫌いになれない作品なのです。

このアルバムが出た年が終わりに近づいていたころ、僕はロサンジェルスを訪れるチャンスを得ました。そのときの目的のひとつがレコードを爆買いすることで、サンセット・ブールヴァードにあった(当時の日本にはなかった)タワー・レコードで羽目を外しまくりました。

「帯」のついたレコードが積み上げられていることに気づいたのは、大量のレコードを抱えてレジに並んでいるときのこと。ご存知のとおりLPレコードの帯は日本盤にしかついていないものでしたから、かなり目立っていました。

それは、僕が観にいった武道館公演を収録した『武道館』(Bob Dylan at Budokan)でした。『ストリート・リーガル』の、すぐあとにリリースされたライヴ・アルバムです。

「せっかくだからこれも!」と、つい勢いで買ってしまったのですが、そのとき感じた小さな興奮を、いまでも憶えています。なんとなく、ディランと再会したような気分になったから(会ったこともないくせに)。



『ストリート・リーガル』
Bob Dylan

 
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印南敦史 プロフィール

印南敦史(いんなみ・あつし)
東京出身。作家、書評家、音楽評論家。各種メディアに、月間50本以上の書評を執筆。新刊は、『人と会っても疲れない コミュ障のための聴き方・話し方』(日本実業出版社)。他にもベストセラー『遅読家のための読書術――情報洪水でも疲れない「フロー・リーディング」の習慣』(ダイヤモンド社)をはじめ著書多数。音楽評論家としては、ヒップホップなどのブラック・ミュージックからクラシックまでを幅広くフォローする異色の存在。

ブログ「印南敦史の、おもに立ち食いそば」

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