『SQUARE ENIX ACOUSTIC ARRANGEMENTS』吉田篤貴メールインタヴュー公開!

2019/11/05
スクウェア・エニックス社の代表的なゲーム音楽が、高いエンターテインメント性を保ちつつも本格的なアコースティック作品としてリアレンジされた本作。レコーディング時のプレイヤーとしてだけでなく、アレンジャーとしても大いに活躍した気鋭の若手ヴァイオリニスト・吉田篤貴氏にメールインタヴューに応えて頂けた。抽選で吉田氏の直筆サイン入り色紙が当たるチャンスもあるので、ふるってご応募ください!


―:『SQUARE ENIX ACOUSTIC ARRANGEMENTS』の発売、おめでとうございます。作品を振り返ってみた感想はいかがですか?


まず、スクウェア・エニックス社の代表的なゲーム音楽ばかりのリアレンジアルバムに参加させていただいたこと、本当に光栄です。
自分はスーパーファミコン&ゲームボーイ世代なのですが、クロノ・トリガー、FINAL FANTASYシリーズや聖剣伝説シリーズ等自分がプレイして親しんでいた曲たちをこういう形でアレンジや演奏ができる日が来るなんて思っていなかったので、本当に1つ夢が叶った瞬間でもあります!
しかも、収録曲全て演奏し、そしてアルバム全体としてストリングスを前面に出していただいたことも本当に嬉しくて、制作時期は常にテンションの高い日々を送っていました(笑)
かなり内容の濃いアルバムになったので、マスタリングを終えるまで音楽チームは皆結構ハードだったかなと思います。


―:吉田さんはプレイヤーとしてだけでなく、M2「決戦」とM5「魔王決戦」ではアレンジメントも担当しています。偉大なゲームミュージックを新たにリアレンジする心境はいかがでしたか

今回好きな曲をアレンジして自分のストリングスチームで収録させてもらえるということで大興奮しまして、特に思い入れのある曲を選ばせていただきました! が、皆さんご存知のようにこの2曲はすごくファンも多い曲で、アレンジを書きはじめてから結構プレッシャーを感じていました(笑)
とは言いつつも、どちらの曲もゲームプレイ中によく聴いていた曲で、バトルシーンを想像しながらのアレンジは色んなアイデアが浮かんできてすごく楽しかったのを覚えています。
弦楽5重奏(弦カル+コントラバス)という自分のアレンジし慣れている編成を選び、クラシック楽器だけで今までにないロックなアレンジを目指しましたが、よく一緒に演奏しているメンバーに集まってもらって録音できたのでイメージ通り、いやそれ以上の仕上がりになってよかったなぁと思っています。


―:アコースティックアレンジならではの難しさ、逆に楽しさを感じた場面は?

小編成のアレンジが多く、各楽器の繊細な歌い回しや微小な音までしっかりと録音に反映されていて、ごまかしの効かない点がハードではありました。
弦楽器弾きとしては、そういった表現からロック寄りのソリッドな表現までが全部伝わるアレンジで、非常に弾きがいがあり、楽しめました。


―:プレイヤーとして参加した『SQUARE ENIX ACOUSTIC ARRANGEMENTS』のレコーディングはどんな雰囲気でしたか。

今回のスタッフやエンジニアさんも皆、演奏者側に信頼を置いて下さっていたので、各曲のアレンジャーと相談しながらクリエイティブでアットホームな(笑)レコーディングができました!
ただ、各アレンジャー渾身の編曲で難しいものも多く(自分の担当曲含む…)、且つ上記項目でも挙げたようにごまかしも効かなかったので、想定より時間がかかった曲がほとんどでした…録り終わった時にはスタッフさんも含め全員ヘトヘトでしたね(笑)


―:今回のレコーディングで、セッティングやレコーディング方法に何か特別なものはありましたか?

録り方について特筆するならば、弦楽5重奏の時のコントラバスの配置が他楽器と同じブース内でありながら、半身大くらいのパーティションで区切ったことです。自分のアレンジでは、いわゆる弓で弾くコントラバス的な役割と、ピチカートでのウッドベース的役割、そしてそのどちらも兼ねるようなかなりソリッドな弓弾きのニュアンスも求めたのですが、ミックス時に絶妙な音色感とバランスを実現するのにこのパーティションが功を奏しました。エンジニアさんの提案でこの配置か、別ブースで録る選択肢があったのですが、もし部屋を分けていたらこのライブ感は出なかったでしょうし、ナイスチョイスだったと思います! この編成ならではのコントラバスの存在感や音色を味わってもらえたら嬉しいです。


―:純クラシックだけでなく、ジャズやジプシー音楽等のジャンルでも活躍される吉田さんから見て、このアルバムの収録曲はどのように映りますか?

このアルバムは、クラシックや近現代音楽風、ハリウッド風、ロック、フラメンコまで幅広いジャンルのアレンジで構成されていますが、シンプルなものから玄人向けなものまで、幅広い音楽ファンに楽しんでもらえるのではと思っています。
また、どの曲もアレンジャー毎に最大限の工夫がなされていて、アコースティック楽器だけでこれだけ曲ごとに違う色彩感が演出され、聞き応え抜群な仕上がりになりました。


―:アルバムの制作を通して難しかった点、また印象に残った出来事などありますか?

時期的に演奏仕事のラッシュで、アレンジの時間を捻出するのが大変でしたが、今となっては頑張って書いて本当によかったなぁと思っています。
あとは、コントラバスで参加の吉田聖也氏が実は札幌交響楽団の首席奏者なのですが、このレコーディングのために札幌から飛んできてもらいました(笑)。2人で長年デュオのユニットを組んでいるのもあって自分のアレンジ曲のコントラバスは絶対彼に!と思い、オケの仕事の合間を縫って来てもらいました。
久々に一緒に音を出せたのは感無量でしたね。


―:今回のアルバム『SQUARE ENIX ACOUSTIC ARRANGEMENTS』の聴きどころ、リスナーに着目してほしい点などありますか?

原曲を知る人にも知らない人にも、ここに収録されたアコースティック楽器特有の歌心やエレガンス、そして生々しさや鬼気迫るものまでを感じてもらえたら嬉しいです。
そして各アレンジによって引き出された原曲の持つドラマを、改めて思い描くことができる、そんなアルバムになったらと願っています。


―:最後に、ハイレゾで本作を楽しんでいるリスナーにメッセージをお願いいたします。

高い音源の再現率でより鮮明に聴こえる演奏者の息使いやブレスの音、弓を擦る音、緊張感やスリル(笑)も含めて、臨場感を味わってみて下さい!


―:お忙しいところ、ありがとうございました!





『SQUARE ENIX ACOUSTIC ARRANGEMENTS』をバンドル購入いただいた方の中から抽選5名様に、吉田篤貴さんの直筆サイン入り色紙をプレゼント!
ふるってご応募ください!!


■対象者:『SQUARE ENIX ACOUSTIC ARRANGEMENTS』をアルバム購入いただいた方(以前にご購入頂いている方も対象となります)

■応募方法
こちらのお問い合わせフォームよりご応募ください。
お問い合わせの種類に「その他」を選択の上、メールアドレス、氏名、レシートメールに掲載されているご注文番号を記載して頂き、お問い合わせ内容の欄に「吉田篤貴サイン色紙」と明記の上、送信して下さい。

■応募期間:2019年11月5日(火)~2019年11月19日(火)

※当選された方には、2019年11月20日以降にメールにてお知らせいたします。





【プロフィール】吉田篤貴/AtsukiYoshida
岐阜県大垣市出身。世界的ヴァイオリ二スト久保陽子氏への師事をきっかけに上京し、東京音楽大学ヴァイオリン専攻を首席で卒業。
在学中からヴァイオリンとヴィオラの両方を操り、スタジオワークとライブ活動を開始。現在はジャズ、タンゴ、ジプシー、ポップスなどの多方面で活躍の幅を広げている。
アドリブプレイにも定評があり、時にはボーカルやクラリネットを担当、またアレンジから作曲までを手がけそのマルチな才能で注目を集める。
挾間美帆氏のニューヨーク公演や、三宅純氏の日本凱旋公演へ参加するなど多方面の作編曲家からの信頼も厚く、これまでに世武裕子、コトリンゴ、小田朋美、網守将平、桑原あい、Babi、未来古代楽団、などのステージや録音にも携わる。
またYouTuber「POCKET WIZ」の動画出演や、タップダンサー清水夏生とのステージパフォーマンスなど、様々な音楽表現への挑戦を続けている。
アルバム『OCTOPATH TRAVELER Break and Boost』、またライブ『OCTOPATH TRAVELER Break and Boost and Beyond』ではアレンジャー・ヴァイオリニストとして活躍。
吉田篤貴オフィシャルサイトはコチラ

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