鬼頭明里『Swinging Heart』リリース記念インタヴュー

2019/10/16
2014年のデビューから、2016年には「タブー・タトゥー」「僕だけがいない街」にて早くも主要キャラクターに抜擢されその存在をアニメファンに印象付けた声優、鬼頭明里さん。直近では「鬼滅の刃」のヒロイン禰豆子(ねずこ)も作品と共に大きな話題に。その鬼頭さんが誕生日である今年10月16日にアーティストデビュー!ファンとしては「待望の」、しかしご本人としては「考えてもいなかった」というその日を前に、デビューまでの心境や収録曲についてのお話を聞かせていただいた。

◎Interview & Text:高橋 敦、Photo:e-onkyo music

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── 学生時代には「涼宮ハルヒの憂鬱」と「けいおん!」の影響を受けて軽音楽部に入ったそうですね。


鬼頭 ですね。バンド活動に興味を持っただけではなく、本格的にヲタクになったきっかけぐらいの作品でした。

── その鬼頭さんが今年の夏、虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会として参戦したふたつのアニソンフェスで、SOS団と放課後ティータイムの復活に遭遇しました。

鬼頭 わたしたちの世代ってみんながハルヒ大好き!けいおん大好き!みたいな感じだったので、その両方の復活のどちらにも立ち会えたことは友達からもうらやましがられましたね(笑)。

── そのすばらしい夏を経てこの秋、お誕生日当日の10月16日にデビューシングルのリリースを迎えます。デビュー決定は去年のお誕生日に知らされたとのことですが、そこからの一年は長かったですか、短かったですか?

鬼頭 わたしが知らされてから、7月にみなさんに向けて発表されるまでの間はとても長く感じました。やっぱり、みなさんに求めてもらえてこそ、わたしもがんばろうと思えるんです。だから、みなさんに受け入れてもらえるのかな?そんなに求められていなかったらどうしよう……という不安もあって。それで早く反応を知りたかったので、それがわかるまではもどかしく、とても長く感じていました。

── では、実際に発表された際のファンの方々の喜びっぷりでモチベーションはドカンと上がったのでは?

鬼頭 上がりましたね(笑)。わたしが思っていた以上に多くの方から「楽しみにしてます」「がんばってください」という言葉をいただいて。それでやっと、わたしアーティスト活動をがんばっていいんだ!と本当に思えるようになりました。

── そのアーティスト活動はポニーキャニオンさんとのタッグです。「けいおん!」のポニーキャニオンであり、鬼頭さんのキャリアの中でも、ゲームそしてアニメの「Re:ステージ!」を通して長い付き合いですね。

鬼頭 声優としてデビューして仕事を始めたばかりのときからずっとお世話になっていて……といいますか、実はわたしのソロプロジェクトも「Re:ステージ!」と同じプロデューサーさんが担当してくれているので、とてもなじみのある環境です(笑)。


── そうしてデビューが決まる前あるいはデビューが決まってから、デビュー曲はこういう曲がいいな?というような想像はしていましたか?

鬼頭 わたしはただ「アニメでお芝居できればいいな」と声優になったので、アーティストデビューというのは考えてもいなかったんです。なので、どういう曲を歌いたいとか音楽活動について考えるようになったのは、デビュー決定を知らされてからですね。歌うことはもともと好きなので、いろんなタイプのわたしの歌を聴いてもらいたいな、とか。例えば、わたしはキャラクターソングではかわいい声でかわいい曲を歌わせていただくことが多いんです。だからソロでは、キャラソンではあまり見せたことのないわたしの素の歌声でクールな曲やかっこいい曲も歌っていけたらいいな、というのは思っていました。

── 表題曲「Swinging Heart」はまさにクールでかっこいい曲です。この曲でのこの声が鬼頭さんのナチュラルな歌声なのでしょうか?

鬼頭 う〜ん。わたしはカラオケでも原曲を真似して歌う癖があって、これまで自分の歌に落とし込んで歌うということをしてこなかったんです。だから自分でも「自分の歌ってなんだろう?」って思うくらい、自分の歌声や歌い方というものを持っていなくて。そこからこのデビューシングルで初めて自分の歌声というものに向き合おう!となったので、「Swinging Heart」での歌はまだその一歩目という感じです。

── すでにとても魅力的な歌声ですので、これがまだ一歩目に過ぎないとなるとこれからがさらに楽しみです。

鬼頭 まだまだ模索していきたいなと。

── デビュー曲の候補はこの「Swinging Heart」の他にもあったのでしょうか?

鬼頭 何曲か聴かせていただいて、その中から「この曲がいいです」と選ばせていただいたのが「Swinging Heart」です。わたしの好きなハイトーンで歌い上げるタイプですし、それに爽やかさもあって、デビューシングルらしい雰囲気のある曲だなって。

── 最初のデモから完成版まで異なるバージョンを聴く機会があったかと思いますが、その時々でどのような印象を受けましたか?

鬼頭 アレンジはデモやボーカルレコーディングの時点でもうほとんど出来上がっていたので、イメージをつかみやすくて歌いやすかったです。そこから完成版では、それまでは打ち込みで入れてあった楽器がすべて生楽器に差し替えられていて……あ!あと、曲のいちばん最初にわたしのブレスが入ってますよね。実はあれは、ああいう風に歌って録ったんじゃなく、わたしがどこか別のパートで歌ったときのブレスを切り取って、エディットであのいちばん最初に加えてくれたものなんです。

── あのブレスは印象的だったのでぜひお話を聞きたいと思っていたのですが、そういうことだったのですね。

鬼頭 ハッとさせられますよね。わたしも完成音源を最初に聴いたときには、わたしのブレスがわたしには覚えのないところでいきなり聴こえてきたのでびっくりしました(笑)。


── 他に、サビでの低い音域のコーラスも印象的でした。そのおかげで、アップテンポでキーの高い曲でありつつ落ち着きや大人っぽさも感じられるようで。あの低さでしっかり音程をとって歌うのは難しくなかったですか?


鬼頭 言われてみれば低めの音程ですよね。でもわたしは地声が割と低いんで、低い声で歌うことについては、「こんな低いの出ないー」とか苦になることはなかったです。

── 低い音域も無理なく歌えるのはシンガーとして強みになりそうでまた期待が高まります。さてカップリング曲のうち「dear my distance」は、アニメ「超人高校生たちは異世界でも余裕で生き抜くようです!」のエンディングテーマ。ご自身がメインとして出演していない作品の曲を歌うのも初体験かと思いますが、気持ちの作り方などに難しさはありましたか?

鬼頭 曲自体がアニメに寄り添ったものになっているので、わたしはその曲や歌詞に沿って歌えばいいんだと、そういう意識で歌わせていただきました。

── カップリングのもう1曲、「Always Going My Way」はライブ感が溢れまくっている曲です。

鬼頭 最初にいただいた候補に入っていた曲のひとつで、わたしとしては「これがいい!これが歌いたい!」と思った曲でした。ただデビューシングルの表題曲としては「Swinging Heart」の方がしっくりくるよねということで、こちらはカップリングとして入れてもらったんです。これはもう、思うままに楽しく歌わせていただきました。

── バリエーション豊かな曲が揃ったシングルになりましたね。ところでラジオ番組「鬼頭明里のSmiley pop」で「Swinging Heart」を初公開したとき、「はやくエゴサしたい。感想聞きたい」とおっしゃっていましたが、エゴサ、しましたか?

鬼頭 しましたね。わたし常にエゴサしてるんで(笑)。たくさんの方がめっちゃいい曲!と言ってくれていて嬉しかったです。それに、今までわたしのことをそんなには推してなかったっぽい人も、ラジオ直後に公開されたMVを見て「鬼頭明里、推そうかな」ってなってくれてたりしていて(笑)。ずっと応援してくれている方にも新規の方にも、どちらにも刺さってくれたのは嬉しかったです。モチベーション、さらに上がりました!
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【プロフィール】
鬼頭明里(きとう あかり)
10月16日生まれ愛知県出身、
血液型B型。プロ・フィット所属。

2014年より声優として活動。『タイムボカン 逆襲の三悪人』にてヒロイン、カレン役を務める。他にも、『鬼滅の刃』竈門禰豆子役、『Re:ステージ! ドリームデイズ♪』月坂紗由役など多くの話題作に出演している。趣味は、絵を描くこと、歌うこと。

【主な出演作】
『鬼滅の刃』竈門禰豆子役、『私に天使が舞い降りた!』姫坂乃愛役、『Re:ステージ! ドリームデイズ♪』月坂紗由役、『SSSS.GRIDMAN』はっす役、『ブレンド・S』日向夏帆役、『ラブライブ! スクールアイドルフェスティバルALL STARS』近江彼方役 他多数

オフィシャルサイトはコチラ
https://kitoakari.com/

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