【インタヴュー】しなやかで技巧的演奏が魅力。新世代女性クラシック・ギタリスト、猪居亜美

2019/07/03
圧倒的なテクニックと繊細且つ大胆な音楽的感性、端麗なヴィジュアルも相俟って、現在クラシック・ギター界においてユーザー&メディア共に非常に注目を集めている新世代女性クラシック・ギタリスト“猪居亜美”のメジャー・デビューアルバムが登場。

新世代クラシック・ギタリストの筆頭格“猪居亜美”メジャー・デビュー!!

『MEDUSA』/猪居 亜美

All Tracks Performed by Ami Inoi
Instrument:Mark Usherovich(2016)
Produced and Directed by Yuhei Natsume(KING RECORDS)
Recorded on 17~19 April,2019 at KING SEKIGUCHIDAI STUDIO 1st.STUDIO



猪居亜美 スペシャル・インタヴュー

-- いよいよ発売されるにあたって今の心境はいかがですか?

猪居亜美(以下猪居) レコーディングのお話を頂いたときからずっと楽しみにしていたその日が、ついにやってくる!という感じです。内容はもちろん、ジャケットも本当に良いものにしていただいたので、今はとにかく発売が楽しみです。

-- 実際に完成した作品を聴いてみてのご感想をお教えください。

猪居 今回、かなりテクニカルな難曲揃いのアルバムになっており、レコーディングもとても大変だったのですが、その分とても聴きごたえのある、そしていろんな想いが詰まった作品になったのではないかと思います。

-- 今作のテーマや方向性はどのようなものでしたか?

猪居 ギタリストとして活動している上で、常に「クラシックギターファンの方には勿論、クラシックギターを知らない方にも楽しんでいただける音楽」というものを大切にしていて、今作ではそれをテーマにさせていただきました。

-- 今作の制作中の印象的なエピソードなどありますか?

猪居 レコーディング前、収録曲「Ramallah」の作者レーントコ・ディルクスさんが、とても丁寧なレッスン動画を作ってくださったり、レコーディング中には、ギタリストの金庸太さんと、幻想即興曲の編曲をしてくださった垂石雅俊さんがスタジオに来てくださり、たくさんのアドバイスや励ましのお言葉を頂きました。大変な場面も多かったのですが、そういった皆様の貴重なアドバイスや温かいお言葉が、本当に大きな心の支えになりました。

-- 今回のレコーディングで使用した楽器をお教えください。

猪居 マーク・ウシェロヴィッチというカナダ在住の製作家の楽器を使っています。この楽器の前にも彼の楽器を使っていたのですが、たまたま知人を通じて彼の楽器に出会い、使わせていただくことになりました。現在の楽器は彼の2016年作のものになるのですが、私の演奏をイメージして作ってくださったそうで、とても透明感のあるなクリアな音色が特徴の楽器です。

-- 楽曲のセレクトはご自身が選ばれたのでしょうか?セレクトする際に意識したこと、思っていた方向性などあれば教えてください。

猪居 半分くらいは私が選び、半分はディレクターさんと相談して決めました。クラシックギターを知らない方にも楽しんでいただける音楽、且つクラシックファンも方にも満足していただけるような選曲、ということを重視し、その上で聴き馴染みのある曲から、まだ日本ではあまり弾かれていない珍しい曲を組み合わせました。



-- 収録楽曲をセレクトするにあたり、ローラン・ディアンスが2曲含まれています。彼からの影響はやはり大きいですか?

猪居 ローラン・ディアンスさんの作られる音楽はとても革新的で、私にとってはもちろん、クラシックギター界においても絶対的な存在であると思います。私は残念ながら直接お話しさせていただく機会はなかったのですが、彼の素晴らしい演奏と作品を、心からリスペクトしています。

-- フェロー「メデューサ」、レーントコ「ラマラー」、などは日本人初録音との事ですが、ご自身的にはなじみの深い楽曲ですか?

猪居 彼らはEuropean Guitar Quartetというカルテットでも活動されており、私はその音楽がとても好きなのですが、メンバーである彼らがソロの曲も書かれているということを知り、「メデューサ」「ラマラー」に出会いました。どちらも新しい曲で、練習期間はそれほど長くないのですが、いずれも一耳惚れ?(笑)した曲なので、音楽はすっと身体に入った気がします。

-- 最後に、この作品をハイレゾで聴いているリスナーさんにひとことお願いいたします。

猪居 たくさんの想いが詰まった、そして頭の中に思い描いていた音楽を形にしたアルバムになっています。少しでも多くの方にお聴きいただけたら、そしてクラシックギターの魅力をお伝えすることができれば幸いです。特にハイレゾ音源は、より楽器の音が生々しくリアルに聴けると思いますので、レコーディング現場での臨場感溢れるサウンドそのものを楽しんでいただけたら嬉しいです。

貴重なお話ありがとうございました。



■スケジュール
「MEDUSA」発売記念コンサートツアーを行います!よろしくお願い致します。(猪居亜美)
大阪 - 7月5日(金)19:00開演 フェニックスホール
東京 - 7月14日(日)19:30開演 国分寺市立いずみホール
熊本 - 7月20日(土)18:00開演 日本福音ルーテル健軍教会



■e-onkyo musicリスナーの皆さんに動画コメントが到着




■猪居亜美 関連作品



■猪居亜美 プロフィール
大阪市生まれ、4歳より父、猪居信之に師事しギターを始める。
2012年より大阪音楽大学にて藤井敬吾、福田進一の両氏に
師事。
2015年5月、フォンテックよりアルバム『Black Star』発表、
レコード芸術特選盤に選ばれる。
2016年、大阪音楽大学卒業、並びに
最優秀賞受賞。
2017年1月、アルバム『Moonlight』リリース、再びレコード芸術特選盤に選ばれる。
第25回学生ギターコンクール低学年の部優勝、第23回ジュニアギターコンクール低学年の部優勝、第29回ギター音楽
大賞ジュニアの部優勝、第35回ギター音楽大賞グランプリ(第1位)並びに大阪府知事杯受賞、第2回台湾国際ギターコンクール第3位と数多のコンクールにおいても素晴らしい成績を収めており、今後益々の活躍が期待されている若手女性クラシック・ギタリストの筆頭格。


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