「MIXER'S LAB SOUND SERIES」より、[5.0ch Surround Version]が完成!配信用に全曲をニュー・ミックス!

2019/04/19
「MIXER'S LAB SOUND SERIES」から、5.0chサラウンドミックスヴァージョンの第1弾が登場!2chバージョンとは一味違った、新しい感動に溢れる会心作となった。
サウンドプロデューサー/レコーディング・ミキシングエンジニアの、株式会社ミキサーズラボ会長、内沼映二氏がインタヴューに応じてくれた。


『MIXER'S LAB SOUND SERIES VOL.3 [5.0ch Surround Version]』/角田健一ビッグバンド

―:今回配信となった「MIXER'S LAB SOUND SERIES VOL.3 [5.0ch Surround Version]」は、全曲サラウンド用にミックスし直したそうですが、特にこだわったポイントや、リスナーの皆様にお伝えしたい「聴かせどころ」などはどういったところでしょうか。

2ch(384kHz/24bit、及び192kHz/24bit)の配信もされていますので、サラウンド(192kHz/24bit)でもその良さを損なわずに満足出来るクオリティーをというのをキープ・コンセプトにミックスしました。
特にこだわったポイントとしては、サラウンドの音場創りです。
今回の内容は、純粋のビッグ・バンド・ジャズと懐かしい映画でのビッグ・バンドを収録していますが、各々音場創りを変えています。ビッグ・バンド・ジャズでは、コンサート・ホールの一番前の席で聴いているが如くをイメージ。また映画及び「ホワッツ・ゴーイング・オン」でのJAZZS+POP的要素がある楽曲は、リアスピーカーを最大限利用したマルチ・サラウンドにしあげています。


―:2chと比較すると、ミキシングテクニックとしてはどちらの方が難しいのでしょうか?やはり、トラック数の多いサラウンドの方が複雑で難しいものなのでしょうか?

2ch及びサラウンドも、どちらもミキシング的には音楽を創る工程では同じです。唯一つ言えることは、チャンネル数(スピーカの数)が増えると、楽器バランス上での各楽器の表現力が増すことは確かです。
昔から、一番難しいのはモノラルと言われています。1chに全ての楽器を押し込む訳ですから細心の注意を払ってミックスしてもマスキングされてしまい、聴こえて来ない楽器も出てしまうことも度々あり、モノラル・ミックス、2ch・ミックスは神経を使う訳です。その点サラウンドはフロント・リアーを有効に使う事で楽器バランスが取り易いと思います。 しかし、サラウンドのサウンド・クオリティーを高めるのは当然ですが、一番大事な事は先ほども述べましたが、5.0ch(5.1ch)の音場を創る事です。クラシックのホール録音であれば音場を表現するのは比較的に安易ですが、スタジオでのマルチ・トラック録音での音場創りはそれなりのテクニックが必要です。


―:今回のミックスで使用した主な機材は?

モニタースピーカーはGenelecの8050、サラウンドモニターコントローラーに、MartinsoundのMultiMax EX、マスターレコーダーは、今回はPROTOOLSで、オーディオインターフェイスにPrismSoundのADA-8 XRを使用しました。


―:「MIXER'S LAB SOUND SERIES」は現在、VOL1、2、3と配信していますが、今回の5.0chサラウンドバージョンの配信はVOL3のみということで、今後のVOL1、2の5.0ch サラウンドバージョン配信の予定はありますか?

当然、今後VOL1、2を配信する予定です。
楽曲的には、往年の名作揃いですので、楽しみにして頂ければ幸いです。


―:最後にリスナーの皆様へ一言お願いします。

私は昔から新し物好きで、サラウンドは十数年前から手掛けていました。何回かビッグ・バンドのサラウンドに挑戦していましたが私自身納得いくのがありませんでした。
今回久し振りにビッグ・バンドのサラウンド・ミックスをしまして、やっと納得いく作品が出来たと自負しています。
皆様におきましても許す限りの音量で聴いて頂けると、きっと違った事を発見するかもしれません。



(了)

<内沼 映二 プロフィール>
テイチク、ビクター、RVC録音部を経て、
1979年にレコーディング・エンジニア集団の(株)ミキサーズラボを設立
レコーディング・スタジオのWESTSIDE、LAB Recordersを自社スタジオとして運営
その他、多数のスタジオプランニング・運営を行い、
1999年よりWARNER MUSIC MASTERINGを運営

近年は「ビッグバンドシリーズ」etc.のサウンドプロデュース&原盤制作や、
Panasonicのカーナビゲーション「音の匠」開発監修など、幅広い活動を行う

1994年から1998年、2007年から2015年の通算12年にわたり、
一般社団法人日本音楽スタジオ協会の会長を務め、現在は名誉会長となる

MIXER'S LABオフィシャルサイトはこちら
http://www.mixerslab.com/

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