秋山和慶指揮✕中部フィルのブラームス・ツィクルス完結!

2019/04/12
日本を代表する名指揮者・秋山和慶が率いる中部フィルハーモニー交響楽団のブラームス・ツィクルス。昨年リリースされた第1弾(交響曲第1番&大学祝典序曲)、第2弾(交響曲第2番&悲劇的序曲)に続いて、このたび待望の第3弾&第4弾が配信開始となりました。第3弾は「交響曲第3番」、第4弾は「交響曲第4番」「ハイドンの主題による変奏曲」を収録。中部フィルが約1年をかけて取り組んだ「ブラームス・ツィクルス」が、ついに完結となりました。




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●ブラームスの交響曲第3番と第4番──秋山が自ら語る聴きどころ

インタビューに応じる秋山和慶


 自身が芸術監督・首席指揮者をつとめる中部フィルハーモニー交響楽団と、1年をかけて「ブラームス・ツィクルス」に取り組んできた秋山。前回の第2番(2017年9月30日ライブ録音)を、もっとも親しみ深い曲と語っていた秋山。第3番(2018年6月16日ライブ録音)に対しては、どのようなイメージを持っているのでしょうか。

「シーンによってイメージが次々と変容していくので、指揮するのがとても難しいです。学生の頃からそう思っていました。4曲の交響曲のなかでもっともロマンティックですが、メランコリック、寂しさ、孤独を感じさせる側面もある。うまく演奏するのは至難の業ですが、会場の響きやお客さんのリアクションと化学反応を起こすともっとも輝く曲です」

秋山和慶と中部フィルハーモニー交響楽団(「交響曲第3番」ライブ録音時)


 一方、第4番(2018年8月11日ライブ録音)は、いちばん心理的に距離がある作品だったと語ります。

「パッサカリア(※第4楽章に登場する変奏部分)なんて、若い頃は「もうちょっと変化があってもいいのに」なんて思っていました(笑)。でも何十年も演奏しているうちに、決して聴き逃してはならない秘密のようなものがだんだんと見えてきました。たとえ同じ音型を使っていても、管楽器と弦楽器で少しずつちがう強弱記号や発想記号が書かれています。これを見落としてはならないので、団員にはよく注意をうながしています。ツィクルス自体の集大成として聴いてもらえたらと思います」

ブラームスの全4曲の交響曲は、「どれもブラームスが熟年になってから書かれており、どれもキャラクターが大きく異なるのに、どれも完璧な作品」だといいます。
「そうした交響曲を、若いメンバーが多いこのオーケストラで演奏できるのは本当にかけがえのないことです。日本にはプロオーケストラがたくさんありますが、専用のホールを持っていて練習に使えるようなところは本当に少ないですね。その点、拠点(三井住友海上しらかわホール)を持っているこのオーケストラは恵まれています。ご家庭の再生機器を介して、音や気持ちを伝えられれば何よりです」

マイクセッティング(「交響曲第4番」ライブ録音時)


レコーディングは長江和哉が率いるチームが担当し、DAW : MAGIX Sequoiaと RME Micstasy、RME OctaMic XTCを用いて収録。中部フィルの名古屋での「演奏ホーム」である三井住友海上しらかわホールは、小ぶりながら音響がとても豊かで、「オーケストラの中に自分が入ったような」一体感を味わえることで定評のあるホール。「マイクをふさわしい場所に配置すれば、ホールと楽器が一体になった音楽的な音が録れる」と長江も太鼓判を押す、恵まれた環境でレコーディングされた、192kHz/24bit のハイスペック音源です。

ついに完結した日本国内発のハイレゾ版「ブラームス・ツィクルス」。長期連休中にじっくりとお楽しみいただくのもおすすめです。

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