2017年にリリースされたファースト・アルバム『Voyage』が、ここe-onkyo musicをはじめ、オーディオ雑誌など中心に高い評価を得た女性シンガー、伊東真紀待望の新作が遂にハイレゾ配信スタート。
ここでは、自身もオーディオファンとして知られる今作の主人公、伊東真紀にスペシャル・インタヴューを敢行。ファン待望の新作『Eternal Love』について大いに語っていただいた。

『Eternal Love』
伊東真紀
ポップスとジャズがクロスオーバーする伊東真紀の新境地がさらなる進化を遂げたセカンドアルバムが遂に完成!
大切な人へ”永遠に色あせない愛”を綴り、時にやさしく、強く語りかける伊東真紀の歌声は、聴く人のかけがえのない時間をより深く心に刻む。
「愛情」のカタチを12編のストーリーに込め、共同プロデュースに秋田慎治氏を迎え、ジャズ界の豪華ミュージシャン・三好“3吉”功郎(gt)、柴田亮(d)、清水昭好(b)とエレクトリックとアコーステックの冴えわたるサウンドに仕上げた。自身の書き下ろし7曲、カヴァー4曲 Alfie、Desperado、Love me tender、Iʼll Be There、秋田慎治氏楽曲提供1曲を収録。
【収録曲】
1. 約束 (作詞/作曲 伊東真紀)
2. winter magic (作詞/作曲 伊東真紀)
3. Love me tender (music & words by Elvis Presley & Vera Matson)
4. PLATONIC (作詞/作曲 伊東真紀)
5. Desperado (music & words by Don Henley & Glenn Frey)
6. Move on (作詞/作曲 伊東真紀)
7. Days with you (作詞/作曲 秋田慎治)
8. ダリア (作詞/作曲 伊東真紀)
9. Alfie (music & words by Burt Bacharach & Hal David)
10. point (作詞/作曲 伊東真紀)
11. Surely One Day (作詞/作曲 伊東真紀)
12. I’ll Be There (music & words by J Berry Gordy Jr. & Bob West & Willie Hutch & Hal Davis)
【Musicians】
秋田慎治(pf, key, prog)、三好“3吉”功郎(gt)、柴田亮(d)、清水昭好(b)
【Credits】
Mixed 棚橋Una信仁/Nobuhito Una Tanahashi
Mastered 棚橋Una信仁/Nobuhito Una Tanahashi
Recorded at Studio DeDe, Chelim Music Studio, Laugh Studio
◆伊東真紀 スペシャル・インタヴュー
――前作『Voyage』に続くニューアルバム『Eternal Love』が遂にハイレゾでもリリースされました。現在の心境はいかがでしょうか?
伊東真紀(以下 伊東) 2017年7月16日にファーストアルバム『Voyage』をハイレゾでリリースし、約1年9ヶ月たくさんの方に聴いていただきました。良質な音でより鮮明に言葉、旋律、思いを伝えることができるのがハイレゾだと思っていますので、そう言った意味で、セカンドアルバム『Eternal Love』のハイレゾのリリースは、とても嬉しいです。ぜひ『Eternal Love』の思いを聴いて感じていただきたいです。
――今作『Eternal Love』をレコーディングするにあたりコンセプトなどは意識されましたか?
伊東 『Eternal Love』は恋人、家族、友人、自分への“永遠の愛“を様々な視点から描きました。私が作詞作曲した7曲、カヴァー曲4曲「Love me tender」、「Desperado」、「Alfie」、「I’ll be There」、共同プロデュース、アレンジをしていただいている秋田慎治氏の作詞作曲楽曲提供1曲の合計12曲を収録しています。
過去、現在、未来、移りゆく時代の中で、人は出会いと別れを繰り返し生きている。日常は一瞬に通り過ぎるけれど、”大切な人やモノへの愛は心に深く刻まれている。そして思い出もまた時を超えて永遠に色褪せず、ずっと心に生き続けてゆく。”というメッセージを込めました。
――前作『Voyage』に次ぐフルアルバムという事で、変化を付けるなど特に意識されたことなどありますか?
伊東 アコースティック、エレクトリックの幾重にも折り重なり、ポップス、ジャズ、ダンスミュージック、AOR、ニューエイジ・ミュージックと垣根を越えて今まで私が触れてきた音楽が融合したアルバムとなりました。前作『Voyage』はどちらかというとジャズよりのアプローチでした。今作の『Eternal Love』はポップスの要素が多く、思いを真正面から届けたい気持ちを前面に出しています。華やかで軽快なダンスチューンも初めて作りました。
――秋田慎治氏との共同プロデュースという事ですが、制作作業はいかがでしたか?
伊東 私が曲と歌詞を書いた後、秋田慎治さんにアレンジしていただくスタイルで制作しました。約7年前から秋田慎治さんとはDUOというスタイルで全国で演奏活動をしているので、私自身の声や考え方、作品へのアプローチなどよく理解していただいてます。アレンジ全般・共同プロデュースという立場で制作に関わっていただきましたが、そういった日々の積み重ねもあり、特別なことをしなくても伝わるというか・・・信頼感があります。
――今作では大半がご自身による書き下ろし楽曲で、とてもバラエティに富んた印象です。制作中にはどのような「もの/事」からインスピレーションを受けましたか?
伊東 今回の『Eternal Love』の制作の中で一番大切にしたのは思いを歌詞にどれだけ込めれられるのかという所でした。『Eternal Love』は”もの/事”に対しての”永遠の愛”を嘘なく心そのもを伝えたかったので、物語や設定を作り想像の世界で作詞をすることはせず、心のままリアルに思いを綴ることに徹しました。自分と向き合って作詞をすることが慣れてなかったので、とても辛く長い時間でした。
2018年の初夏、大きな別れをはじめて経験しました。仲良しの後輩を看取りました。生きるということに全力で向き合って頑張っていた彼女はいつも私を支えてくれて、その彼女と交わした誓いの言葉を歌詞にした曲が1曲目の「約束」です。
また、彼女が冬まで生きることができたら、こんな風に街を歩いて欲しい・・・彼女を励ます為、願いを込めてとびきり楽しい曲を書く決め2曲目の「winter magic」を制作しました。彼女が亡くなる6時間前、病室でライブをして初めて聴いてもらいました。目も開けられない彼女が唄い終わると涙を流してくれて、私にとっても忘れられない大切な曲となりました。この曲のレコーディングの時、涙が止まらなくて何回も中断しましたが、出来上がりはとびきりの笑顔で聴いていただける仕上がりになりました。
4曲目「PLATONIC」、8曲目「ダリア」は自分の恋愛をそのまま赤裸々に描いてます。
11曲目の「Surely One Day」は、日々挫折を繰り返し自信を失う中、今は自分を上手く愛せないけど、いつか自分自身を心から褒めてあげられるようなりたい。そんな願いを込めて歌詞を書きました。
『Eternal Love』はどの角度からも素の私を見ていただいているような作品です。そういう意味ではパーソナルな部分まで出し切ったという気持ちです。
――e-onkyo musicのリスナーさん的には、Studio Dedeでの収録という点が気になると思います。実際にDedeで制作されていかがでしたか?
伊東 今回、大半の生楽器のレコーディングをStudio DeDeで行いました。私の音のことをわかっていただきたい気持ちと、StudioDeDeの音のことなどを教えていただきたくて、吉川昭仁オーナーに事前に時間を取ってもらい、音作りの方向性などを一緒にお話ししてからレコーディングをしました。“こうやって打ち合わせに来るシンガーはいないですね”って仰られてましたが、良質の音でレコーディングできるDeDeでの時間をもっと充実し、更に私自身が何ができるのか準備する為に時間を設けました。結果、想像していた音を遥かに超えた良質な音を収録でき、それはミックスにも反映されるので、作り手としてはとても幸せなレコーディングでした。
――伊東さん自身もオーディオには造詣が深いと思うのですが、オーディオ的には今作のどのような点を楽しんでいただきたいですか?
伊東 『Eternal Love』は“永遠に色褪せないで欲しい、忘れたくない瞬間の感情”を描いたので、写真でいうと、その起こった出来事の瞬間をシャッターでちゃんと切り取るような・・・そんな思いを込めて作詞をしレコーディングしました。
ヴォーカルレコーディングは1ヶ月かけて“言葉や思いをちゃんと伝えたい”ということだけを考えてました。1ヶ月もの時間をかけて、この1点に集中して作って壊しての繰り返しでレコーディングをしたことは今までなかったので、私自身も良い経験ができたと思っています。息遣いやニュアンスから、心そのものをダイレクトにリスナーのみなさんに感じ取ってもらえたら嬉しいです。
自宅にあるラックスマン SQ38FD(プリメインアンプ)、タンノイ ARDEN(スピーカー)でも、ラフミックス、ミックスも聴いていましたが、ここは荒いかな?と感じるところも、今回は“荒さ=リアル”という方向性でミックスをしました。
そして、前作『Voyage』の音作りでは“楽器と一緒の位置にヴォーカルがある響き”ということを意識して構築してます。今回の『Eternal Love』は大切な人への思い、感情をちゃんと伝えたかったので、ヴォーカルの位置を中央にして言葉を際立つように作りました。
そういう意味で『Eternal Love』の音の広がり、言葉やニュアンスの鮮明さを聴いてもらいたいですし、前作『Voyage』との音の違いも聴き比べて欲しいです。
――最後に、e-onkyo musicのリスナーの皆さんにひとことお願い致します。
伊東 良質な音を聴くとそれだけで幸せな時間を過ごすことができる。私自身そんな気持ちで良質な音と触れ合い、作り手として音楽を届けていきたいと常に思っています。
『Eternal Love』は、96kHz/24bitでレコーディングしました。リアルな心情から紡ぎ出された歌詞の世界もより深く届けることができ、細かい声のニュアンス、息遣いもハイレゾは聴こえてきます。大切な人を心に思い浮かべながら聴いていただきたいです。
――貴重なお話ありがとうございました。
◆伊東真紀 関連作品

『Voyage』
伊東真紀
◆伊東真紀『Eternal Love』リリースツアー スケジュール
★5月3日(金)JAZZ NIGHT @Body & Soul
Open:17:30 / Start:1st 20:00~ 2nd 21:00~
Body & Soul オフィシャルサイト
ご予約&お問合せ TEL: 03-5466-3348(午後5時以降)
出演:金井もとい(Bass)田窪寛之(Piano) 山田令(Drum)伊東真紀(Vocal)
★5月26日(日)石垣島 Cafe Class
Open:18:30 Start:1st 19:00~
Address : 沖縄県石垣市新川2416-6
ご予約&お問合せ TEL: 0980-82-3109
Charge:¥2,500-(予約)¥3,000-(当日)1ドリンク込み
出演:伊東真紀(Vocal)西島本 聡(Piano)波照間剛(Percussion)
★6月9日(日)伊東真紀「Eternal Love」リリースツアー @銀座山野楽器仙台店
Open:14:30 / Start:15:00
会場 : 銀座山野楽器 仙台店 8Fイベントスペース
Address : 〒980-0021 宮城県仙台市青葉区中央2-4-2
Charge : \3,500- (予約) \4,000- (当日) 税込
出演 : 伊東真紀(vocal) 秋田慎治(piano)
★6月20日(木)伊東真紀「Eternal Love」リリースツアー @MotionBlueYokohama
Open:17:30 / Start:19:30
MotionBlueYOKOHAMA オフィシャルサイト
Address : 横浜市中区新港一丁目1番2号 横浜赤レンガ倉庫2号館3F
予約問合せ:045-226-1919(11時~22時)
Charge: \4,500-(税込)
出演 : 伊東真紀(vocal) 秋田慎治(piano)
★9月20日(金)伊東真紀「Eternal Love」~Stories~ リリースツアー・ファイナル!!@豊洲シビックセンター大ホール
Open:18:00 / Start:19:00
TEL 090-8347-3669
伊東真紀「Eternal Love」~Stories~ リリースツアーファイナル事務局 Mail highhopessound@gmail.com
詳細はHPで随時更新中
◆伊東真紀 official website
◆伊東真紀 オーディオ・イベント出演情報
PRIMARE ニューモデル“CD15 Prisma ” meets シンガーソングライター伊東真紀 「Eternal Love」
日程:平成31年4月20日(土)
場所:オリオスペック イベントスペース(秋葉原)
東京都千代田区外神田2-3-6 成田ビル2F
時間:14:00~16:00
定員:20名様程度
申し込み方法:メール( pcaudio@oliospec.com )または
お電話 03-3526-5777 にてお申し込み下さい。
★イベント詳細はこちら⇒
◆伊東真紀セカンドアルバム「Eternal Love」紹介PV
伊東真紀プロフィール
San Francisco Conservatory of MusicにてVocal Workを学び、帰国後、本格的に活動を開始。
DJ Hideo KobayashiのFeat.Voをした『new globe』はドイツの音楽サイトBesonic.comで3ヶ月連続1位。
「アジアの賛美歌」と一躍脚光を浴び、アメリカ、フランス、ベルギーでリリース
「’20年東京オリンピック招致」「ニュークレラップ」等、100本以上のCMを歌唱し親しまれている。
中国国営放送アニメ『Kitten Dream』のオープニング・エンディング曲を作詞作曲。
日本・韓国・アメリカ放映アニメ『黒神』では石川智久【TECHNOBOYS PULCRAFT GREEN-FUND】作曲の挿入歌3曲作詞・歌唱を担当しグローバルにジャンルの枠を超えて活動中。
‘13年4月シングル『幸せへ/My Love』リリース。
’16年11月16日待望1stアルバム「Voyage」は共同プロデュースに秋田慎治氏を迎え、自身書き下ろし7曲、カヴァー4曲・「Smile」、「Imagine」、「Human Nature」、「Moon River」、秋田慎治氏と共作1曲を収録。
発売からアマゾンランキングは3週連続トップ10入りを果たし、雑誌・“CDジャーナル”、“ジャズ批評”、“オーディオ・アクセサリー“、“NetAudio“からの高い評価を受ける。
18年12月12日渾身のセカンドアルバム「Eternal Love」をリリース。
“大切な人やモノへの思いは決して色褪せない”というメッセージを込めて、“永遠の愛”をテーマに、自身書き下ろし7曲、カヴァー曲4曲・「Love me tender」、「Desperado」、「Alfie」、「I’ll Be There」、秋田慎治氏楽曲提供1曲、合計12曲を収録。
エレクトリックとアコーステックが融合し、ポップス、ジャズ、AOR、ダンスミュージックとジャンルの垣根を超え鮮やかな新感覚のサウンドに仕上げた。
雑誌「Stereo」「オーディオ・アクセサリー」「NetAudio」「analog」「CDジャーナル」等で録音、オリジナル曲の世界観、ソングライティングにおいて優秀作品と熱く支持されている。
19年4月12日「Eternal Love」のハイレゾがe-onkyo musicよリリース。
DENON推薦アーティストとして展開。〔19年2月~4月〕
伊東真紀の情感溢れる豊かな歌声は、空間を優しく包み、心の琴線にそっと触れる。
聴く人の人生の歓びと悲しみの瞬間に寄り添い続ける。
◆伊東真紀 official website