こんなマリア・カラスははじめて!《歌に生き、恋に生きたディーヴァ/マリア・カラス》
劇的な人生、空前にして絶後の歌姫の無垢な姿がここにある。
映画とも関連深い生涯を送ったカラスにちなんで、「映画」に使われたオペラ・アリアをコンセプトにコンパイルされた、マリア・カラスの新ベスト盤。(全18曲中6曲は、実際にサウンドトラックに使用されている音源)。すべて「最新リマスター音源」によるトラック。
"史上最高のプリマ……そんな枕詞はいらない。マリア・カラスの声、その息づかいを聴いてほしい。それは誰にも似ていない。ソプラノとは思えないほど太い低音域とビリビリするような強靱な高音域を駆使した凄味のある表現力。彼女のピークは1950年代から60年代初めと言われるが、その時期に収録された録音からセレクトされたベスト盤だ。77年、パリの自宅で53歳の生涯を閉じたカラス。その劇的な人生は映画にもなっているが、このアルバムに収録された18曲中6曲は映画のサントラにも使用された。彼女の生誕90周年を機に最新の技術でリマスターされた最新の96kHz/24bitハイレゾ音源で甦る全盛期のカラスの声。独特のくぐもった低音域がまるでベールを剥がしたように鮮やかで、高音域の輝かしさにも圧倒される。『ノルマ』から「清らかな女神よ」の歌い出しにゾクゾクとしてしまう。カルメン、トスカ、ルチアなど、カラスが得意としていた役柄ばかり。ドラマティックで表情豊かなカラスの魅力は、まさに“カラスの前にカラスなし。カラスの後にカラスなし”。"(text by 長谷川教通)提供:
CDジャーナルジョルジュ・プレートル(指揮)-Tr.1, 16-18
トゥリオ・セラフィン(指揮) -Tr.2, 3, 4, 9-12,
ガブリエーレ・サンティーニ(指揮)-Tr.5, 6,
ヴィクトール・デ・サーバタ(指揮)-Tr.7,
ヘルベルト・フォン・カラヤン(指揮) -Tr.8, 13
アントニーノ・ヴォットー(指揮)-Tr.10,
ニコラ・レッシーニョ(指揮)-Tr.14,
アルチェオ・ガリエラ(指揮)-Tr.15
パリ国立歌劇場管弦楽団 -Tr.1, 18
ミラノ・スカラ座管弦楽団 -Tr.2, 7, 8, 10, 13,
フィルハーモニア管弦楽団 -Tr.3, 4, 9-11, 15
フィレンツェ五月祭管弦楽団 -Tr.12
パリ音楽院管弦楽団 -Tr.14
フランス国立放送管弦楽団 -Tr.16, 17
ルネ・デュクロ合唱団 -Tr.1, 18
ミラノ・スカラ座合唱団 -Tr.2
フランチェスコ・アルバネーゼ(テノール)-Tr.5,6
ナディーヌ・ソートロー(ソプラノ)-Tr.18
ジャーヌ・ベルビエ(メゾ・ソプラノ)-Tr.18
◆マリア・カラス・リマスター・プロジェクト
[2014年9月] これまでにリマスターされたことのない歌姫マリア・カラスの音源を含め、PLGクラシックスに残るすべての音源をリマスター。一部、1997年の「Maria Callas Edition」のためにリマスターされてはいたが、今回はすべての音源をアビー・ロード・スタジオのエンジニアの手によって、「アナログ・マスター・テープからリマスターが施されている。