ヨーロッパを代表するピアニストの一人、アレクサンドル・タロー。世界一流オケとの協演を重ねながら、アムステルダム・コンセルトヘボウ、パリシャンゼリゼ劇場、ウィーン楽友協会等の舞台に登場を続け、エクサン・プロヴァンス音楽祭、ラ・ロック・ダンテロンといったヨーロッパの主要音楽祭にも定期的に招かれている。一方で、クラシック作品を演奏するだけではなく、昔の偉大な作曲家の作品に現代の作曲家の作品を組み合わせて構成した「ラモーへのオマージュ」「クープランへのオマージュ」や、ポピュラーソングに発想を得た「ピアノソング」などのプログラムを通して、多くの作品を初演してきた。
このアルバムで、フランス作品弾きとして知られるタローが、対位法が駆使されピアニストの真価が問われる難曲として知られるベートーヴェン晩年のピアノ・ソナタ3部作に挑む。タローにとっては初となる、2020年に生誕250年を迎えるベートーヴェン作品の録音。ピアノ・ソナタの教典を聴かせる。
【Beethoven: Piano Sonatas Nos 30-32/Alexandre Tharaud, Ludwig van Beethoven/ハイレゾ】