マルタ・アルゲリッチが絶賛する世界屈指のピアニズムと語られるピアニスト《ニコラ・アンゲリッシュ》の、圧巻のテクニックと考え抜かれた抜群の推進力によるプロコフィエフ!
【収録予定曲】
プロコフィエフ:
1) ピアノ・ソナタ第8番 変ロ長調 Op.84
2) 束の間の幻影 Op.22
3) バレエ『ロメオとジュリエット』からの10の小品 ~ 第2, 4, 6, 10曲
【演奏】
ニコラ・アンゲリッシュ(ピアノ)
【録音】
2019年9月23-26日、フランス、エヴィアン、ラ・グランジュ・オ・ラック
ニコラ・アンゲリッシュのニューアルバムは、プロコフィエフに捧げられています。プロコフィエフは、いわゆる分類不可能なアーティストであり、一部の人は革命的、他の人は新古典主義と見なしています。ピアノの名手として世間の注目を集めたプロコフィエフは、故郷ロシアの文化と西側の文化の間で、2つの社会の間で引き裂かれた作曲家として魅力的な作品を残しました。「ピアノ・ソナタ第8番」は5年間をかけて作曲・改編され1944年末にエミール・ギレリスによって初演されました。「深遠な作品で、多大な、また感情的な緊張感が求められる楽曲であり、その展開において交響性、緊迫感、広さ、叙情的なエピソードによる魅力を兼ね備えている」と、ギレリスは回想しています。「束の間の幻影」は、1918年にプロコフィエフ自身によって初演。20の短い曲で構成されていますが、どの曲も無調からは程遠いものの、不協和さという特徴ではシェーンベルクやスクリャービンの作品に通じる面も感じられるもの。バレエ音楽『ロメオとジュリエット』の作曲翌年の1937年に、そこから10曲を抜き出して再構成したもの。
どれもが超絶技巧だけでなく表現力を必要とする難曲。しかしアンゲリッシュは、そうした作品を難なく弾きこなし、なおかつプロコフィエフ独自の心理と作曲理念の表現に対しても的確に対峙し、素晴らしい演奏としてここに展開されています。
《ニコラ・アンゲリッシュ》
1970年アメリカ生まれのフランス系ピアニスト。13歳でパリ国立音楽院に入学し、アルド・チッコリーニ、イヴォンヌ・ロリオ、ミシェル・ベロフという大家中の大家たちに師事。プルミエ・プリ(1等賞)を授与され、卒業しました。レオン・フライシャーやマリア・ジョアン・ピリスにも学んでいます。以降、コンクールの優勝・受賞歴も数多いことはもちろん、それらを易々と超え、持ち前の信じられないくらい完璧なピアニズムを武器に、現代を代表する演奏家たちとの共演、主要音楽都市、著名音楽祭でのリサイタルを続けること、またそれらへの高い評価など、枚挙に暇がありません。50歳前後では堂々たる現代を代表するピアニスト。
マルタ・アルゲリッチはアンゲリッシュのことを、このように絶賛しています・
「ニコラのことは何年も前、彼が若い時からよく知っていてよく共演もしています。しかし、間もなく50歳を迎える彼が日本であまり知られていないなんて、信じられないわ! だってニコラは私がサポートなんてする必要はまったくなく、ヨーロッパでは素晴らしいキャリアを積んで充実した活動をしているのに。彼は真摯で謙虚。インテリジェントで本当に素晴らしい音楽を聴かせてくれます。彼に『スター』という感覚はないかもしれないけれど、音楽家としてこういう態度はとても大事だし、ニコラのようなピアニストにこそ人々の関心が強まることを望んでいます」
【ご注意】CDパッケージ用のコメントを利用していることがあるため、一部内容が当てはまらない場合があります。あらかじめご了承ください。
【Prokofiev: Visions fugitives, Piano Sonata No. 8, Romeo & Juliet/Nicholas Angelich, Sergei Prokofiev/ハイレゾ】
1 Nicholas Angelich[MainArtist], Sergei Prokofiev[Composer]
2 Nicholas Angelich[MainArtist], Sergei Prokofiev[Composer]
3 Nicholas Angelich[MainArtist], Sergei Prokofiev[Composer]
4 Nicholas Angelich[MainArtist], Sergei Prokofiev[Composer]
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