日本人は“時”を永遠に高める。ドゥルーズによれば、概念こそが哲学者とそうでない人間とを区別し、真に概念の名に値するものだけが、世界全体は無理としても、その一部を包含することが出来るという。それに対し、日本人は、世界を無数の“時”で切り分けていく。“時”は、常に特別扱いを受けるが、そこかしこで、静と動の間で揺れ動く。「水仙よ! その温もりが、いたるところで都の寒さと屹立している」。冬の反対にある夏が、冬を親しく取り巻いている。
オリジナル発売日: 2012.09.01
録音年:2010年9月23-25日
録音場所:ルガーノ、RTSI放送局アウディトリオ
演奏者:ヴァレリー・アファナシエフ(ピアノ)
【Franz Schubert: Moments musicaux/Valery Afanassiev/ハイレゾ】