2020年リリースのデビュー作「春の涙」から約8か月ぶりとなる2ndシングル。 ブラジル・ミナス音楽や北欧ジャズのムード漂う楽曲で人気の「うのトリオ」ではベーシストも務めるコンポーザー・伊苅久裕と、ネオソウルやNYの現代ジャズから影響を受け独自の表現を拓いてきたボーカリスト・JURI。一見近しいようで実際はかなり異なるという音楽的背景を持つ2人が織りなすサウンドは、2作目にして前作から大きな進化を遂げている。 新作「眠れぬ夜」は、さながら“現代版AOR”ともいえるメロウな一曲。複雑でありながらも繊細なコード進行によって浮かび上がるムードは、まるで一編のショートフィルムのようにドラマチックで美しい。 豊かな詩情をたたえた楽曲の行く先を先導するのは、JURIのアンニュイな歌声だ。ふわりと宙を舞い踊るような独特のリズム表現は、リスナーを心地良い非日常へと誘うだろう。 静けさのなかに揺らめく2人のエネルギーを、ぜひ体感してほしい。
【眠れぬ夜/てんとてん/ハイレゾ】